施工事例

川越市|坂の土地に平らな駐車面を。階段を斜めに振って駐輪場を確保した新築外構

川越市|坂の土地に平らな駐車面を。階段を斜めに振って駐輪場を確保した新築外構

坂の上に、平らな面をつくった新築外構です

川越市の新築外構で設けた機能門柱と玄関ポーチの階段

前面道路に勾配があり、土地全体が坂でした。道路なりに土間を打てば、駐車場ごと傾きます。毎日、車を止めて降りる面です。ここが水平であることを、この工事のいちばん上に置きました。

ハウスメーカーの施工範囲は、玄関ドアが開くところまで。その先は手つかずでした。ポーチを広げ、階段を下ろし、駐車場につなぐ。動線を1本にする工事です。

ご相談の背景

5社から相見積もりを取られていました。決め手として挙げられたのが3つ。予算内に収まるか。その予算の中でどんなデザインを出してくるか。そして敷地が坂になっていることをきちんと考慮した提案かどうかです。他社の中には、高低差を考慮していない提案もあったといいます。

仕様の質にも関心の高いお客様でした。防草シートの銘柄が見積書に明記されているかを、各社で比べておられます。

敷地内には既設の電柱がそのまま立っていました。移設はできません。門柱をどこに置くかを最後まで縛った条件です。

ご要望

大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、大小2台に加えて来客時も止められる駐車スペース。片側はハイエースクラスが入る想定で、敷地内はできるだけ平らにしてほしい、というご要望でした。

ふたつ目は、玄関ポーチの拡張と階段、そして自転車を置ける場所。当面2台、将来は最大4台。

三つ目は、物干し用のウッドデッキと、手入れのいらない外構。「手入れをしないので、手入れしなくていい状態にしたい」というお話でした。

ご提案のポイント

川越市の新築外構で坂を平らに納めた土間コンクリートの駐車スペース

いちばん大きな判断が、階段を斜めに振ったことです。玄関階段は正面か真横に付けるのが定石ですが、正面に取ると自転車を2台置いたときに階段の有効幅が使いにくくなります。心理的にも、階段際に自転車を立てて置く動線になりがちです。斜めに振ることで、踏み面を殺さずに駐輪スペースを確保しました。

門柱は、既設の電柱の横・道路際に置いています。当初のご希望は「玄関を出てすぐ、雨に濡れずに郵便と宅配を受け取れる位置」の門袖壁でした。ただ、玄関ドアの開き幅がドアの出入りに干渉すること、受け取り口を高くすると投函側が高くなりすぎること、そして玄関庇の出が約24cmしかなく物理的に雨は防げないことを、正直にお伝えしています。

「濡れない」は諦め、代わりに別の価値を取りました。門柱を道路際・電柱の横に寄せると、自転車2台の駐輪が確実に成立し、階段を下りた子どもが道路へ直進しにくい構造になり、電柱と門柱が視覚的に一体化して雑然としません。宅配は玄関ポーチの置き配で運用しています。

門柱の色は、あえて黒のままです。圧迫感を懸念して明るいシルバー系のパースも作りましたが、「すっきりはするが、家に溶け込んでいる感じがない」というご判断で黒に戻りました。暗色の外壁と黒サッシに対して、門柱も黒で沈ませたほうが建物と一体に見えます。

完成した外構の見どころ

川越市の新築外構で物干し用に設けたウッドデッキ

土間の意匠は「安いほう」を意識的に選びました。目地に砂利を入れる案とレンガ調を入れる案を出しましたが、リーズナブルなほうでよい、と即決いただいています。ただし「砂利はNG」という条件があったので、目地は伸縮目地で処理しました。建物の基礎際と境界際にだけ、地震のときに土間が割れる起点にならないよう砂利スリットを入れています。

下地の仕様は落としていません。路盤に再生材ではなくC-40砕石を100mm転圧し、防草シートは厚手のもの(デュポン ザバーン240G)。土間の面積が広いので、下地が甘いとひび割れが早く出ます。事前に調べておられた論点と、そのまま噛み合った部分でした。

ウッドデッキは、2種類のサンプルを郵送してお手元で見比べていただきました。醤油などの吹きこぼしのシミが付きにくい点も選定理由です。色は当初のセピアブラウンから、実物を見てアンバーへ変更しています。束柱と大引はブラックで、足元を締めました。

暮らしの変化

車を止めて降りる面が、水平になりました。道路の勾配なりに打てば駐車場全体が傾くところを、敷地内で勾配を折り返して納めています。日常的に荷物を持って乗り降りする場所です。

玄関から道路までが1本の動線になりました。ハウスメーカー施工のポーチ、拡張したポーチ、蹴上185mmの2段、斜めに振った階段、駐車場の土間。工事前は玄関の先が未整備で、階段そのものがありませんでした。

斜め階段の脇が、そのまま駐輪場です。平日は0〜1台、休日は2台という実際の使い方に合わせた寸法にしています。デッキの下は土間コンクリートなので、落ち葉が溜まっても掃除でき、雑草も上がってきません。

川越市で、高低差のある敷地の外構をご検討中の方へ

坂の土地では、道路の勾配をそのまま敷地に持ち込むか、敷地内で折り返すかで使い勝手が変わります。折り返せば平らな面がつくれますが、そのぶん高さの設計が要ります。見積を比べるときは、高低差をどう処理するかが書かれているかを見てください。

階段の向きも、正面と決まっているわけではありません。斜めに振るだけで、脇に置ける場所が生まれます。

川越市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。駐車スペースの取り方で悩んでいる方は変形地を活かした駐車場の事例、門柱の位置と色の決め方を見たい方はアプローチと門柱の色を整えた事例も参考になります。

施工概要

施工エリア 埼玉県川越市
施工内容 駐車場工事:土間コンクリート刷毛引き約29㎡(砕石C-40 100mm転圧+メッシュ4.5mm+コンクリート100mm)、型枠21.7m、伸縮目地11.0m、砕石スリット
アプローチ工事:土間コンクリート刷毛引き約4.5㎡、型枠9.1m、伸縮目地
玄関まわり工事:ポーチ拡張、階段2段(蹴上185mm)、タイル張り約3.7㎡(LIXIL グレイスランド 300角)、重量ブロック積み
門まわり工事:機能門柱(LIXIL 機能門柱FT/宅配ボックス付/インターホン内蔵/マットブラック)、カラーステンレスサイン
庭工事:ウッドデッキ(タカショー エバーエコウッドリアル/アンバー/束柱・大引ブラック/1間×3尺)、束石まわり平板
境界・土留め工事:既存化粧ブロックの解体、重量ブロック積み6.4m、天端仕上げ、共有境界部分の小口モルタル補修
建物廻り:6号砂利50mm+防草シート約22.7㎡(デュポン ザバーン240G)、土留め(重量ブロック2段+天端仕上げ)
価格帯(目安) 120万円〜170万円
工期(目安) 約3週間〜4週間
相談から完工までの特徴 坂の土地で敷地内の勾配を折り返して駐車面を水平に納め、階段を斜めに振って駐輪スペースを両立させた新築外構です。
担当プランナーコメント できないことは、早めに正直にお伝えするようにしています。この現場では「雨に濡れずに宅配を受け取りたい」というご要望に対して、庇の出が24cmしかないので防げない、と申し上げました。そのうえで、門柱を電柱の横に寄せて飛び出し防止と目隠しに振り替えています。要望をそのまま叶えられないときほど、何と交換するかの提案が要ると考えています。

川越市で坂のある敷地の外構を考えたい方は、地域ページや関連事例もあわせてご覧ください。どこを基準に平らにするかで、仕上がりが変わります。