上尾市|大判タイルのように割り付けた土間と、銀鼠の塗り壁門袖の新築外構
この事例を一文で言うと
土間コンクリートの目地を大判タイルの床のように割り付け、銀鼠の塗り壁の門袖で受け止めた、新築住宅の外構です。

前面道路に接した平坦な敷地で、道路との段差はほとんどありません。ただし玄関ポーチだけが60〜70cm上がり、階段がなければ家に入れない状態でした。
テーマは『割り付け』と『余白』。床に引く線をどこから始めるかを決め、門袖の面には何も足さない。
ご相談の背景
新築住宅の外構一式です。お客様は県内を広く回って複数社の見積もりを見比べ、金額の安さではなく見積書の読みやすさを決め手にご相談くださいました。どこに、どれだけかかるのか。その内訳が追えることを重く見ておられました。
お引き渡しから入居までが早く、着工までのあいだ玄関まわりは仮設の階段とポストのまま。毎日いちばん多く通る場所を本来の姿にすることが出発点でした。
ご要望
大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、土間コンクリートの目地を大判タイルの床のように割ってほしいということ。参考画像までいただいた、いちばん強いご希望です。
ふたつ目は、門袖を汚れの目立ちにくい色の塗り壁で。表札とポストはご自身で選んだものを納めたい、というご要望もいただきました。
三つ目は、玄関前の階段を建物と同じ質感でつくってほしいということ。仮設ではない階段を、というお話です。
人工芝と砂利はご自身で手をかけたいとのことで、下地までを工事としています。
ご提案のポイント

いちばん時間をかけたのが、土間コンクリートの目地です。
お持ちいただいた参考画像は、専用の鏝で線を引く仕上げ。ただ費用が上がり、この形の土間ではひび割れを抑える力も弱い。同じ絵を、伸縮目地の割り付けだけでつくる方向に切り替えました。目地は本来、機能のための線です。
割り方は、線がそろうイモ目地ではなく半分ずつずらす馬目地。分割数は図面に描いてご覧いただき、3分割から2分割へ。粗いほうが一枚を大きく見せられます。
基準点は玄関階段の切れ目に置きました。敷地が奥へ狭くなる形のため、原点の取り方で最後の一枚の見え方が変わります。階段側からそろえれば、階段と土間の線が一続きに。
仕上げは刷毛引き。金鏝はムラが出やすく、雨の日に滑ります。スリットの縁だけ額縁を取り、面と線に緩急をつけました。
門袖は当初のタイル張りから塗り壁へ。アイカ工業のジョリパットアルファーJP-100、フラット鏝仕上げを16㎡。色はT3001銀鼠です。汚れが目立ちにくい色でモノクロか青系、というご要望から選んだ淡いグレー。質感ではなく、大きな面そのもので見せる設計です。
表札は丸三タカギ、ポストはディーズガーデンの埋め込みタイプ。いずれもお持ち込みです。壁の開口を小さく済ませるため、後ろに出っ張らない形を選びました。インターホンとポストは縦のラインもそろえています。
玄関階段のタイルは、建物のポーチと同じグレイスランド300角。段ごとの天端を1面ずつ図面で管理し、既存のレベルに合わせ込みました。
完成した外構の見どころ

濃紺から黒に近い外壁の前で、銀鼠の門袖が静かに浮き立ちます。装飾はありません。表札とポストとインターホンだけを納め、あとは面のまま。住居表示のプレートも貼りません。余白をそのまま残すためです。
床に目を落とすと、刷毛引きの面が大判の四角に分かれて見えます。正体はただの伸縮目地。けれど基準点を階段に合わせてあるので、階段からそのまま床へ線が続きます。費用を上げずに床の表情を変えてくれます。

暮らしの変化
仮設で過ごしていた玄関まわりが、本来の姿になりました。建物と同じタイルの階段を上がり、門袖に納まったポストとインターホンを使う。毎日通る場所に、迷いのない動線ができています。
色は好みではなく、住み続ける前提で選ばれたもの。淡いグレーは雨だれや土ぼこりの跡が出にくい。建物まわりは防草シートまでを整え、人工芝と砂利はお客様の手に。これから仕上げていく余白を残しました。
上尾市で、塗り壁の門袖と土間の割り付けをご検討中の方へ
土間コンクリートは、面積と仕上げだけで決めてしまいがちです。けれど、線の引き方ひとつで床の見え方は変わります。上尾市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。
門まわりを壁で見せる考え方は玄関まわりをタイル壁で見せた事例、駐車まわりと門まわりをまとめて計画した例はカーポートと門柱を一体で考えた事例もあわせてご覧ください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県上尾市 |
|---|---|
| 施工内容 | 駐車場工事:土間コンクリート30㎡/刷毛引き仕上げ+額縁(砕石C40-0+メッシュ+コンクリート100mm)、型枠31.5m、スリット31.5m(巾100mm・馬目地の割り付け)、掘削・残土処分、桝調整 門まわり工事:造作門袖 H1600(CP150ブロック3.8m・基礎・配筋D13@400)、下塗り(軽量モルタル+ネット)16㎡、アイカ工業 ジョリパットアルファー JP-100/T3001 銀鼠 フラット鏝仕上げ16㎡、表札(丸三タカギ)・ポスト(ディーズガーデン 埋め込みタイプ)・インターホンの取付 玄関階段工事:タイル張り5.0㎡(グレイスランド300角 IPF-300/GRL-5-AH/目地材 LIXIL G-2N)、下地コンクリート、下地ブロック基礎C120 5.5m 土留め工事:重量ブロック C120/2段 10m、基礎・掘削10m 犬走り・防草工事:防草シート(デュポン ザバーン240G)22㎡+(同 350G)20㎡、見切り材 リサイクルエッジ Qタイプ プラエッジ35 5.6m |
| 価格帯(目安) | 150万円〜200万円 |
| 工期(目安) | 約2週間〜3週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 伸縮目地の割り付けだけで大判タイルの床をつくり、塗り壁の門袖と建物と同じタイルの階段で玄関まわりを整えました。 |
| 担当プランナーコメント | 目地は本来、機能のための線です。意匠として割り直せば、費用を上げずに床の表情を変えられます。基準点を玄関階段に置いたのは、階段と土間をひと続きに見せるため。門袖は面を大きく取り、何も足さないことを優先しました。 |
上尾市で新築の外構を計画する方は、地域ページや関連事例もあわせてご覧ください。床の割り付けや門袖の色から、順を追ってご相談を承ります。