施工事例

狭山市|坂に沿ってフェンスを傾け、崖ぎわの庭を使える平場に変えた外構リフォーム

狭山市|坂に沿ってフェンスを傾け、崖ぎわの庭を使える平場に変えた外構リフォーム

この事例を一文で言うと、坂に合わせてフェンスごと傾け、崖ぎわの庭を使える平場に変えた外構リフォームです

狭山市の外構施工事例|反対側からの全景

埼玉県狭山市。前面道路が坂になっていて、境界に沿って約80cmの高低差がある敷地です。背後は間知ブロックの擁壁、まわりは木立。和風の平屋を傾斜地が囲みます。

新築ではなくリフォーム工事。既存を撤去するところが出発点です。テーマは『傾ける』と『残す』でした。

ご相談の背景

きっかけは、道路側の目隠しでした。正面に窓があり、坂を上り下りする人の目線が気になる。ただ現地を確かめると傾斜が思いのほか強く、水平にフェンスを並べるだけでは成立しません。低すぎて目隠しにならない場所と、高すぎて壁のようになる場所が、同じ一列に出てしまうためです。

もう一つが庭でした。500kg級の大きな庭石と樹木が場所を占め、使えないまま残っていた状態。しかも敷地の西側は崖です。撤去に重機と段取りが要るため、どこから手を付けるかを決めてから進めています。

ご要望

いただいたご要望は、大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、坂に沿った境界を破綻なく目隠しすること。どう処理するかは任せる、ただし正面からの視線は切りたい、というご要望でした。

ふたつ目は、庭の既存物を片づけて使える平場にすること。優先順位をうかがったとき、目隠しよりも先に庭、と即答をいただきました。この事例でいちばん強いご要望です。

三つ目は、玄関側の芝と土間の境目を、建物の出っ張りの延長線で切ること。初回プランの区分けがご意図と違っていたため、その場で線を引き直しました。芝を減らし、土間を増やす修正です。

ご提案のポイント

狭山市の外構施工事例|フェンス列と土間コンクリートのアプローチが奥の既存車庫まで伸びる全景

傾斜の処理には、2つの案をお出ししました。A案は傾斜地用のフェンスを斜めのまま連続させる方法。B案はブロックを積んで段差をつくり、水平のフェンスを階段状に並べる方法です。お選びいただいたのはA案でした。

この選択で、化粧ブロックの壁は計画から丸ごと消えます。段を積まないぶん、斜面の線がそのまま境界のラインになる。地形に逆らわない見え方を優先した判断です。

フェンスはLIXILのフェンスAB YL3型、色はオータムブラウン。板が水平に連なる横ルーバー型なので、傾いていても横方向の流れが残り、坂なりに一直線に伸びて見えます。受けるのは多段柱と2段柱傾斜タイプT-20。角度は図面で「現地にて合わせ」としました。

解体の範囲には、ひとつだけ例外を設けています。図面に書き込んだ指示は「西側崖転落防止のため 既存植栽残し」。西側の既存の木だけは撤去せず、転落を防ぐ役目として残しました。同じ図面には「※崖になっているので注意」の注記も。どこまで壊すかを決めることは、何を残すかを決めることでもあります。

母屋の前は土間コンクリートの刷毛引き仕上げ。一枚で広く打つと重く見えるため、伸縮目地に加えて砂利のスリットを4本入れ、白い面を線で割りました。既存のレンガ調タイルや苔の乗ったインターロッキングは残し、新しい土間とつなぎました。芝は天然芝の筑波姫。裸足で歩ける質感と、傷んだところに足していける扱いやすさを優先したご選択です。

完成した外構の見どころ

狭山市の外構施工事例|母屋前の土間コンクリート全面

境界に沿って、ダークブラウンの横ルーバーが坂なりに長く連続します。天端は水平ではなく地形なり。それでいて、目隠しの高さは端から端まで一定です。足元には独立基礎と白砕石の見切りが一本走り、フェンス下端の影を締めてくれます。

母屋の前は、庭石も樹木も消えた一枚の平場。砂利スリットが白い土間に線を入れ、その先で既存のタイルへつながります。更地に作り替えたような不自然さがないのは、残した部分が新旧の境目をつなぐからです。

暮らしの変化

庭は「置き場」から「使える面」に変わりました。母屋の前から既存の車庫まで、土間が一本で通ります。車を停める、歩く、作業する。どれもフラットな面の上で完結します。

道路側は、坂を歩く人の目線が窓に届かなくなりました。撮影は早春のため芝はまだ休眠中の色ですが、暖かくなれば緑が戻ります。

狭山市で、傾斜地の目隠しをご検討中の方へ

坂のある境界では、フェンスを水平に並べるか、地形に沿って『傾ける』かで、見え方も費用も変わります。ブロックで段をつくる方法も有効ですが、斜面が続く敷地では傾けたほうが風景になじみます。既存の木や舗装をどこまで『残す』かも、同じくらい大きな判断です。狭山市の外構工事ページでは、地域で多いご相談やほかの事例もご覧いただけます。

高低差のあるアプローチから考えたい方は老朽化した外構を全面リフォームした事例、道路や隣地からの視線を切りたい方は玄関回りと駐車場を整えた事例も参考になるかと思います。

施工概要

施工エリア 埼玉県狭山市
施工内容 解体工事:既存樹木の伐採・伐根・処分、がれき・コンクリートの解体撤去と処分、大型庭石の慣らし・積込み搬出、発生材運搬、重機回送 ※西側の既存植栽は崖の転落防止のため残置
境界工事(目隠しフェンス):フェンスAB YL3型 オータムブラウン 通常型2枚+傾斜型6枚(追加2枚)、多段柱・2段柱傾斜タイプT-20(LIXIL)、施工延長7.4m、6号砕石+防草シート ザバーン240G
土間工事:土間コンクリート 刷毛引き仕上 約39.5㎡、伸縮目地9.0m、砂利スリット4か所、型枠、掘削・残土処分
庭工事:天然芝「筑波姫」約7.7㎡+下地、見切り材 リサイクルエッジ Qタイプ プラエッジ35
仮設・その他:桝調整、重機・機械・工具費
価格帯(目安) 120万円〜180万円
工期(目安) 約3週間〜4週間
相談から完工までの特徴 傾斜地用フェンス案と段差ブロック案の2案から前者をお選びいただき、坂なりに傾けた目隠しと、庭石を片づけた平場づくりを行ったリフォーム事例です。
担当プランナーコメント 坂の境界は、水平に合わせようとするほど無理が出ます。段を積んで水平をつくる手もありましたが、この敷地では地形に沿わせるほうが自然でした。崖側の既存の木を残したのも同じ考えで、安全と風景の両方を既存に受け持ってもらっています。

狭山市で傾斜地の目隠しや庭のつくり替えをお考えの方は、地域ページや関連事例もあわせてご覧ください。坂の勾配も、どこまで撤去するかも、現地で測りながら決める部分です。