富士見市|石目調タイルの門袖と浮かし階段が整える、直線基調のモダン外構
門袖の大判タイルを主役に、階段を『浮かせる』ことで足元に軽さを出した新築外構です

埼玉県富士見市、分譲地の一区画に建った新築の注文住宅です。外構はハウスメーカーの提携先ではなく、外部の会社を数社まわってご自身で決めたい、という進め方でした。
建物にはビルトインガレージがあり、その横に来客用の駐車スペース。車まわりの動線は建物の側でほぼ決まっています。だからこそ、手を入れられる玄関前と通路に密度を寄せる。それが最初の方針です。
ご相談の背景
はじめは「どうしようか」という状態からのスタートです。敷地は平坦なものの、駐車の位置が動かせないぶん設計できる面積は限られます。玄関前だけが余白として残っていました。
もうひとつ、はっきりしていたのが「作り物の機能門柱は嫌だ」というお気持ち。ただ、建物の外壁はベージュ系の中間色で表情がやわらかく、黒とシルバーで固めるモダンに振り切ると喧嘩します。加えて立水栓を置きたい場所に排水がなく、そのままでは水が道路方向へ流れてしまう状態でした。
ご要望
大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、既製の機能門柱ではなく造作の門袖壁で家の顔をつくること。玄関ドアの手前に袖壁を立て、横から回り込む動線にして視線を半分だけ切りたい。完全に隠すのではなく、ちょっとだけ隠れたら嬉しい、という加減です。
ふたつ目は、建物のベージュと喧嘩しない、ほどほどのモダン。パキッとさせすぎない配色に整えること。
三つ目は、排水のない立水栓まわりを、見た目を崩さずに成立させること。砂利で浸透させるしかないのでは、とお考えでした。
ご提案のポイント

門袖壁と玄関ポーチの階段を、一体の構造物として組み立てました。門袖はL字に折れる形。高さのある壁は本来なら控え壁で支えますが、階段と門袖の基礎を一体で大きく取り、鉄筋を通しで噛ませることで控え壁なしに立たせています。下地の一段目は東洋工業のTY型枠ブロック プレーン150です。
玄関階段はフローティング、つまり段を『浮かせる』つくりです。蹴込みにはLandexのケコミ本体を使い、効果の出る正面方向だけを浮かせ、側面は浮かせません。浮かせた段の裏には、LIXIL 美彩のシームレスラインライトを仕込みました。器具は見えず、細い線だけが段の下に残ります。
タイルは、門袖にRIVIERAのロッキング600角(ホワイト)、階段にルザーナ ネロ。ハウスメーカー施工の玄関ポーチと同じ材の余りを使える条件で、階段からポーチまでが一続きの床に見えます。ライトグレーの石目と黒。『直線』でそろえた2色の構成です。
ポストは門袖に組み込まず、独立させました。当初は丸みのある北欧調の宅配ボックス一体型を門袖に埋める案。曲線がここだけになって直線的な門袖となじまない、とご指摘くださったのはお客様でした。設計側も同意し、オンリーワンクラブのオーパスに2本脚のスタンドを合わせた角型へ差し替えました。機能を集めないぶん、大判タイルの面が大きく残ります。
門袖の手前には、メイクランドのリベロ サブフレームを2基。フレームだけの意匠が、桝の位置を読みきれない敷地でも視線を門袖側へ引き戻します。立水栓はオンリーワンのカラーアルミ水栓柱。ガーデンパンを造作して階段から続くタイルを切り貼りし、雨水桝を新設して排水のない条件を解きました。
完成した外構の見どころ

駐車スペースは刷毛引きの土間コンクリート。ビルトインガレージの床まで通しで仕上げ、伸縮目地に加えて幅60mmの砂利スリットを一本通し、40㎡近い面が単調にならないようにしています。ガレージ横の犬走りは砕石のまま。使わない場所より、見せ場に配分を回しています。
道路から見ると、ライトグレーの門袖が正面に立ち、手前に黒の角型ポストが独立します。足元は大割の割栗石と化粧砂利。株立ちのアオダモにマホニアコンフューサやカレックスを添えました。境界はLIXILのハイグリットフェンスUF8型をブラックで、既設ブロックの天端に載せました。
暮らしの変化
玄関前は、門袖のおかげで正面から中まで一直線には抜けません。かといって囲われてもいない。ご要望どおりの距離感です。郵便物は独立したポストで受け取れます。
立水栓は、排水を気にせず水を使える場所になりました。夜は門袖を照らすスポット、階段下のライン、足元のローポール。明るさが上・中・下の三段に分かれ、同じ玄関前が昼とは違う表情を見せてくれます。
富士見市で、造作の門袖まわりをご検討中の方へ
既製の機能門柱か、造作の門袖壁か。この選択は見た目だけでなく、基礎の取り方や照明の仕込み方まで変えます。意匠と構造を同時に決められる段階でのご相談が確実です。
富士見市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。他の工種もあわせて見たい方は施工事例一覧をご覧ください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県富士見市 |
|---|---|
| 施工内容 | 門袖工事:造作門袖壁(東洋工業 TY型枠ブロック+重量ブロック)、タイル貼り(RIVIERA ロッキング600角) 玄関ポーチ・階段工事:フローティング階段造作(Landex ケコミ本体)、タイル貼り(RIVIERA ルザーナ ネロ) 門廻り工事:ファサードフレーム(メイクランド リベロ)、独立ポスト(オンリーワンクラブ オーパス) 駐車場工事:土間コンクリート刷毛引き、伸縮目地、砂利スリット60mm 境界工事:LIXIL ハイグリットフェンスUF8型、再生木の目隠しフェンス 水道工事:立水栓(オンリーワン カラーアルミ水栓柱)、ガーデンパン造作、雨水桝設置 照明工事:LIXIL 美彩(スポット・ラインライト・ローポール) 植栽工事:アオダモ、マホニアコンフューサ、カレックス、割栗石 |
| 価格帯(目安) | 240万円〜330万円 |
| 工期(目安) | 約3週間〜4週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 限られた玄関前に、門袖・浮かし階段・照明を一体の構造物として集約した新築外構です。 |
| 担当プランナーコメント | 面積が取れない敷地ほど、要素を散らさず一点に寄せたほうが景色は締まります。門袖に機能を集めずタイルの面を残したのも、階段を浮かせて線の照明を仕込んだのも、同じ考え方です。 |
富士見市で造作の門袖や浮かし階段をご検討中の方は、地域ページや関連の事例もご覧ください。敷地の条件と建物の色から、密度を寄せる場所を決めていきます。