東松山市|門袖を積み直し、横目地20ミリで既存タイルとつないだ門まわりリフォーム
既存のタイルを切らずに残し、横目地二十ミリの『継ぎ目』で新しい門まわりへつなぎました

埼玉県東松山市、既存のお住まいの門まわり。道路に面した一帯だけを作り直す、部分的なリフォームです。外構をすべて解体せず、手を入れる範囲を絞りました。
新しくしたのは、門袖と花壇、玄関へ続くタイル、道路際の境界の四か所。ほかの既存部分は、そのまま残しています。
新しい面と残す面は、どこかで必ず出会います。その線をどの幅で納めるか。今回の計画は、この『継ぎ目』の決め方から始まりました。
ご相談の背景
道路に面した門まわり。既存の化粧ブロックとフェンス、玄関へ続くタイル、その下のコンクリートが並びます。いずれも長く使われてきたかたちのまま、残っていました。
もうひとつの条件が、道路との境界です。図面には境界杭の中心と、境界プレートを結んだ境界ラインが引かれています。どこまでが敷地かを先に決めなければ、構造物の位置は出せません。
アプローチのタイルは、全面の貼り替えではありません。外すのは踏面一列と立ち上がり二列だけで、残りの既存タイルはそのまま使います。新しいタイルは、必ず既存の面と突き合わせることになります。
ご要望
お引き受けした工事は、三つに整理できます。
まず、門袖の積み直し。既存の化粧ブロックを解体し、二列十四段で新しく積み上げます。色は焼きベスロック色で、図面の段階から決まっていました。
次に、アプローチのタイルの貼り直し。既存を残したまま新しくする範囲なので、残す面とひと続きに見えることが条件でした。
最後に、道路との境界の引き直し。既存のブロックとフェンスを撤去し、地先ブロックを十メートル据え直します。基準は、境界杭とプレートです。
ご提案のポイント

門袖は、エスビックの焼ベスロック。二列十四段で積み上げ、天端は笠木で納めています。十四段ぶんの高さを受けるので、基礎の掘削からやり直しました。
門袖の足元には、三段の花壇。こちらも同じ焼ベスロックで積み、笠木で天端を揃えています。低い塊をひとつ添えると、門袖の縦の線が引き立ちます。
タイルは、二つの割り付けを比べています。一案は百五十角を使い、百四十四ミリに目地九ミリのピッチで割る方法。既存側のタイルを切って寸法を合わせる考え方です。
採用したのは、もう一案の百角でした。九十四ミリに目地六ミリ、百八ピッチで、既存のタイルの並びにそのまま合わせます。既存を切らずに済むぶん、残す面の表情が変わりません。
新旧が出会う線の納まりが、この工事の芯です。新しいタイルどうしの縦目地は六ミリ、既存との横目地だけ約二十ミリに開いています。細い目地でリズム感を刻み、『継ぎ目』の一本で寸法差を吸収する納まりです。
割り付けの起点は、右の化粧ブロック。ここから目地を通し、端数は左側へ逃がしています。段の先端には垂れ付き段鼻を足し、小口を一本で見切りました。
道路際は、地先ブロックを十メートル。百角の六百、高さ五十ミリの縁石を、モルタルで固めた基礎に据えました。
逃げのとり方は、二か所とも同じ考えです。縁石は境界から十ミリ、道路側の化粧ブロックはプレートから十ミリ。どちらも敷地の内側へ寄せています。
撤去した既存フェンスの代わりは、立てていません。門袖と花壇、縁石の三つで道路側の輪郭を決めています。低く抑えたぶん、門まわりに抜け感が残ります。
完成した外構の見どころ

道路側から眺めると、門袖と花壇、タイル、縁石が一列に並びます。高さの違う四つが、足元でつながって見えます。
右の門袖の足元では、斑入りの下草が縁を越えて垂れています。焼き色の面と葉の明るさが重なり、タイルとの取り合いに陰影が生まれました。
目を落とすと、タイルの目地。細い六ミリが等間隔で続き、既存との境目だけ約二十ミリで一本通ります。言われなければ気づかない幅の差が、新旧の境目をなだらかにしています。
天端に通る笠木と、境界に沿う十メートルの縁石。上と下で水平の線が二本通り、道路側からの佇まいが決まります。
暮らしの変化
変わったのは、出入りのたびに目に入る足元です。段鼻の一本で段の先端が見分けやすくなり、荷物を持った上り下りも落ち着きます。
見え方のうえでは、新しい面と既存の面の境目でしょう。貼り直した範囲だけが浮いて見えないので、門まわり全体がひと続きに見えます。
敷地の際も、はっきりしました。縁石が境界の内側に通ったぶん、どこまでが敷地かを迷わずに済みます。
東松山市で、門まわりのリフォームをご検討中の方へ
部分的なやり直しで難しいのは、新しくする範囲の広さではありません。残す面とどこで出会わせ、その線をどの幅で納めるか。ここが決まれば、すべてをやり替えなくてもひと続きに見えます。
市内でお受けしている工事の種類は、東松山市の外構工事ページからご確認いただけます。ほかの敷地でどう納めたかは、施工事例一覧に並べています。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県東松山市 |
|---|---|
| 施工内容 | 門袖・花壇工事:既存化粧ブロック・フェンス解体、門袖 化粧ブロック2列×14段+笠木(エスビック 焼ベスロック)、基礎W400×H100×L600、花壇 3段+笠木、基礎W400×H100×L700、掘削・残土処分 アプローチ工事:既存タイル・既存コンクリート解体、踏面1列・立ち上がり2列の貼り直し(LIXIL アコルディG 100角 ADG-100NETM/253・垂付き段鼻 ADG-101M/253)、既存との横目地約20mm・縦目地6mm、右の化粧ブロックから割り付け 境界工事:地先ブロック10m(コンクリート縁石100角×600 H50/基礎W150×H50・モルタル固定)、境界から10mm逃げ、養生・清掃 |
| 価格帯(目安) | 35万円〜45万円 |
| 工期(目安) | 約2週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 150角で既存タイルを切る案と100角で既存のピッチに合わせる案を比べ、既存を残したまま横目地約20mmで新旧をつないだ門まわりのリフォーム事例です。 |
| 担当プランナーコメント | 部分的な工事ほど、新しくした範囲より残した範囲との境目が目に入ります。目地の幅を一か所だけ変えておくと、寸法の差はそこで収まります。 |
東松山市で門まわりのやり直しをお考えの方は、いま残しておきたい部分からお聞かせください。残す面と新しい面の『継ぎ目』をどこにどう置くかで、工事の範囲も仕上がりも変わります。