施工事例

朝霞市|正面の縦格子を主役に、2灯の灯りで玄関へ導く和モダン外構

朝霞市|正面の縦格子を主役に、2灯の灯りで玄関へ導く和モダン外構

建物正面の縦格子を起点に、門袖で回り込ませた動線を2灯の灯りでつないだ朝霞市の新築外構です

埼玉県朝霞市の施工事例|砂岩調タイルの2段ステップテラスを斜めから見た様子

白に近いボーダータイルの外壁に、正面だけ黒で切り取られた『縦格子』。ここを主役に据えて、門袖・アプローチ・植栽・照明の位置を決めていきました。夜は足元からの『灯り』が二つ、玄関までの道すじを静かに導いてくれます。

ご相談の背景

住宅会社の提携先で取った外構の見積は、思っていたより高い金額。外構の相場そのものが分からず、内容と価格の両方を見比べたい。そのお気持ちが、ご相談のきっかけでした。

約1年、20回近い打合せを重ねた建物です。内装はホテルライクな空気感でまとめられ、なかでも時間をかけたのが照明。壁からの距離まで指定して位置を決めてこられました。外まわりが揃わなければ内側の積み上げが生きない、というお考えを最初にうかがっています。

提携先では植栽まで手が回らないと伝えられていた経緯もあり、木を入れたいというご希望は行き場のないままでした。

ご要望

整理すると三つ。建物と同じ空気で揃う外まわりであること。常用の車2台に加えて来客用がもう1台、玄関横に自転車1〜2台が置けること。そして、ご予算の枠に収まることです。

敷地は二面が道路に接する角地。車庫を余裕をもって取れる一方、外からの見え方は二方向から問われます。

お庭の使い方は、むしろ控えめでした。テラスはお二人がゆっくりできる広さがあれば十分で、庭全体は無機質な印象で構わない。植栽も手のかかる本数は望まない、というご希望です。優先度の低いところはグレードを落として構わないと、早い段階でご自身から線を引いてくださいました。

ご提案のポイント

起点は『縦格子』。正面だけ黒で締めた面がいちばん引き立つように、門袖・アプローチ・植栽を配しています。モダンにわずかに和を寄せた組み立てが、格子の表情に添うと考えました。

門袖は長めに。入口から玄関へまっすぐ抜けないよう壁を被せ、いったん回り込む動線に整えています。ストレートに開けてしまうと、正面の見どころがひと目で終わってしまいます。

色数は絞りました。黒、木目、緑。この三つ以外はあえて足さず、アプローチも砂利スリットとコンクリートだけで構成しています。車庫は伸縮目地、見せ場になるアプローチは砂利スリット。目地の性格で使い分けました。

駐車場は、いちばん奥までコンクリートを打っていません。立水栓の位置でラインを切り、その先は割栗石に。車の長さから見て奥までは要らず、面を切ったほうがラインも通ります。

ご予算の調整では、タイルテラスをすべて人工芝の下地に置き換える案と、門袖を機能門柱に替える案の二つをお出ししています。いずれも大きな減額になりますが、正面と庭の表情が変わるため、最終的には残す判断となりました。貼り材だけを安いものに落としても下がる幅はわずかです。それなら納得された素材を正面に貼っていただく、という考え方をお伝えしています。

埼玉県朝霞市の施工事例|タイルテラスと黒い横ルーバーの目隠しフェンスを庭側から見た引き

完成した外構の見どころ

高さ1600の門袖に、300×600のタイルを半分ずらした馬目地で。横に流れる目地のリズムが、格子の縦のラインと響き合います。表札だけをゴールドにして、ポスト・フェンス・照明・立水栓はブラックで揃えました。

アプローチは、コンクリートを細く切って互い違いに。飛び石のように置いた面の間を砂利が埋め、水はけの良い納まりになっています。

門袖の前にイロハモミジの単木と割栗石、玄関側にアオダモの株立ち。手前を低く、奥へ向かってボリュームを上げ、その足元から1灯ずつスポットライトを当てています。落葉樹を選んだのは、枝だけになった季節にも陰影が出るからです。

庭側はグレージュの600角タイルでテラスを組み、サッシから20mm下げて人工芝の下地へ。道路側の境界ブロックは低く抑え、庭側だけ立ち上げて、外からの見え方と手元の落ち着きを分けています。

庭側の目隠しは、塞ぎきらないタイプを選びました。隣に住まいがあるため、視線はやわらげつつ抜けは残す。防犯の面でも、閉じきらないほうが安心という判断です。

埼玉県朝霞市の施工事例|目地を切った駐車場の土間コンクリートと建物脇の化粧砂利

暮らしの変化

日が落ちると、門袖の前と玄関側に『灯り』が二つ。正面から入口が見えにくい構成のまま、光の順番だけが歩く先を照らしてくれます。

常用の2台は奥へ、来客の1台は玄関側へ。詰めれば3台まで置ける土間になり、人を招く日も車を動かし直す手間がありません。

人工芝は下地までを工事範囲とし、ご自身で敷いていただく形に。建物側面は室外機を据える都合があり、先行して仕上げる工程で進めました。

朝霞市で、照明を生かした新築外構をご検討中の方へ

建物の顔になる要素がひとつ決まっていれば、外構の組み立ては早く進みます。今回はそれが『縦格子』でした。素材や色を足すより、何を足さないかを決めることで、正面の表情は締まっていきます。

夜の見え方は、灯りの数ではなく置き場所で決まります。植栽の足元に2灯という控えめな構成でも、動線に沿って置けば役目を果たします。相場が分からない段階からのご相談も承っています。朝霞市の外構工事ページ施工事例一覧もあわせてご覧ください。

施工概要

施工エリア 埼玉県朝霞市
施工内容 駐車場・車庫工事:土間コンクリート刷毛引き仕上げ52.9㎡/伸縮目地17.0m/後方は立水栓の位置で切って割栗石
門まわり工事:門袖H1600(タイル300×600・馬目地)/表札・ポスト・インターホン取付/アプローチは砂利スリットとコンクリート
庭・テラス工事:タイルテラス600角13.0㎡(水切り−20mm)/人工芝下地36.0㎡/境界ブロック・目隠しフェンス
照明・水道・植栽工事:スポットライト2灯/立水栓・ガーデンパン/アオダモ株立ち・イロハモミジ・低木・割栗石
価格帯(目安) 300万円〜400万円
工期(目安) 約5週間〜7週間
相談から完工までの特徴 建物正面の縦格子を起点に、門袖の長さと照明の位置を先に決め、そこから減額の順番を組み立てました。
担当プランナーコメント 正面から入口が見えない構成は、門袖を長く取れる敷地だからこそ成り立ちます。減額のご相談では、素材を中途半端に落とすよりも、残す場所と外す場所をはっきり分けたほうが仕上がりは整います。夜の見え方まで含めてお決めいただけた計画でした。