富士見市|採光パネルの光が広がる、黒とシルバーで整えたカーポート外構
上は光を通し、下はすき間を消す。2段の『明るい目隠し』で囲ったカーポート外構です

埼玉県富士見市。築およそ30年の木造2階建てに、あとからカーポートを架ける工事です。間口が狭く奥行きのある敷地で、建物と隣地のあいだの細長いスペースが駐車の場所。両隣のお宅が近接します。
屋根を架けるだけなら、決めることは多くありません。ただ今回は確認申請を伴う増築であり、車まわりの視線をどう切るかで計画が最後まで動きました。
ご相談の背景
着手前、駐車スペースに屋根はありませんでした。乗り降りのたびに雨に当たり、車も汚れる。建物脇は砂利敷きで、雑草と既存の樹木が残っていました。
境界の塀と土留めは三方に回っていますが、図面には傾きありの注記。ブロックの土留めとステップは、解体して積み直す前提でした。敷地は100.50㎡、前面道路は幅員4.0m。既製のカーポートをそのまま置ける寸法ではありません。
ご要望
大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、駐車スペースに屋根を架けること。ハイルーフ相当の軒高で、耐積雪50cm仕様。車高との干渉がないことも先に確認しました。
ふたつ目は、車まわりの視線をさえぎること。ご要望の言い方は「ブロックとフェンスのあいだのすき間が隠れればいい」。高さではなく、すき間をなくすことが目的でした。
三つ目は、家の外観と色を合わせること。外壁は下が黒、上がグレーのモノトーン。屋根も柱もそのトーンに、というご希望です。あわせて柱に外部コンセントと照明を、というご要望も。
ご提案のポイント

カーポートは三協アルミのG1-R。ペフなしのスチール折板屋根、ハイルーフのH30、サイズ5531、耐積雪50cm仕様。色はブラックとサンシルバーのツートンです。汚れの目立ちにくいアーバングレー系も候補でしたが、外壁のモノトーンに寄せました。
本体は間口を100mm、奥行き方向を300mm切り詰めています。独立基礎は1000mm角を5か所。既存土間の水勾配に合わせ、掘る深さを水下695mm、水上590mmと左右で変えました。屋根と床の関係を崩さないための掘り分けです。確認申請では軒高2,750mm・最高高さ3,150mmを押さえ、道路斜線に収まることを検証しました。
目隠しは、当初カーポート純正の側面パネルで計画していました。3段・台形のパネルを本体側面に差し込む納まりです。ただ外側から差し込むため、既存ブロックと柱基礎のセットバックの内側で組めるかが読み切れません。ここで方式ごと切り替えました。
採用したのは、カーポートとは別に支柱を立てる独立フェンス、全長3.0m。三協アルミの3段支柱75角を3本、500mm以上埋め込んで高さを調整。上段はレジリアSP1型の採光パネルH1200、下段はレジリアYL1型の横ルーバーH600。上で光を通し、下ですき間を消す2段構成です。
パネルの色は「かすみ」。透明マット調で、ブルースモークより目隠しの効きがよく、駐車スペースも暗くなりません。下段の天端は既存ブロックの天端に合わせ、すき間を残していません。照明は人感センサー付きのスポットライト。全体を均一に照らすブラケットより、向きを調整できるほうを。電源はPF管を境界塀沿いに露出で回しました。
完成した外構の見どころ

正対して立つと、黒い柱と梁、そして明るいグレーの折板屋根。外壁の黒とグレーがそのまま上へ続くので、あとから架けたようには見えません。足元には重量ブロックを2段積み、天端はハイモルで仕上げました。
側面が『明るい目隠し』です。上段の乳白のパネルが光を落とすため、囲っても駐車スペースが沈みません。下段の横ルーバーは既存ブロックの上端と揃い、視線の抜けるすき間が消えました。柱には外部コンセント。ボンネットを開けた側で使える位置に納めています。
暮らしの変化
雨の日の乗り降りが変わります。屋根が一枚架かるだけで、車の汚れ方も変わる。暗くなればセンサーの照明がほんのり点き、人を感知すると明るくなります。
建物脇の砂利敷きは、人工芝の側庭になりました。既存の樹木を伐採・伐根して鋤取りをし、再生砂と防草シートの下地の上へメモリーターフ28mmを12.8㎡。室外機の下だけは白砕石で分け、リサイクルエッジングで見切ります。物置は基礎ブロックを新設して移し、転倒防止金具を2か所。雑草の手入れが要らなくなりました。
富士見市で、カーポートの増築をご検討中の方へ
既存の住まいにカーポートを架ける工事は、敷地の条件によって確認申請が必要になります。決めることは屋根の大きさだけではありません。基礎の位置、既存の塀との関係、そして側面の目隠しが納まるかどうか。早い段階で寸法を当てておくと確実です。
富士見市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。他の工種もあわせて見たい方は施工事例一覧をご覧ください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県富士見市 |
|---|---|
| 施工内容 | 駐車場工事:建築確認申請、既存土間解体、独立基礎5か所、重量ブロック2段積、カーポート(三協アルミ G1-R/ブラック+サンシルバー)、アルミたて樋 目隠しフェンス工事:三協アルミ 3段支柱75角、採光パネル(レジリア SP1型)、横ルーバー(レジリア YL1型)、全長3.0m 電気・照明工事:人感センサー付きスポットライト、外部コンセント、PF管露出配線 庭・建物まわり工事:既存砂利撤去、鋤取り、人工芝(メモリーターフ28mm)、防草シート(ザバーン)、室外機下の白砕石+リサイクルエッジング 解体・撤去工事:既存ブロック土留・ステップ解体、既存樹木の伐採伐根、残土処分 物置移設:基礎ブロック新設、転倒防止金具2か所 |
| 価格帯(目安) | 200万円〜280万円 |
| 工期(目安) | 約2週間〜3週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 純正の側面パネルから独立フェンスへ方式を切り替え、光を通しながらすき間を消したカーポート増築です。 |
| 担当プランナーコメント | 目隠しは高さより、どこにすき間が残るかで決まります。上段を採光パネルにしたのは、囲っても駐車スペースを暗くしないため。既製品が納まる保証はないので、確実に組める方式へ替えました。 |
富士見市でカーポートの増築をご検討中の方は、地域ページや関連の事例もご覧ください。敷地の寸法と既存の塀の位置から、納まる方式を先に決めます。