施工事例

富士見市|黒の横スリットと膝丈の塀が整える、和モダンなカーポート外構

富士見市|黒の横スリットと膝丈の塀が整える、和モダンなカーポート外構

膝丈の塀に横スリットを重ね、『屋根の下』を広く残した和モダン外構です

埼玉県富士見市の施工事例|黒の横スリットと膝丈の塀が整える、和モダンな

建物はハウスメーカーの施工で、外構は後から当社が引き継いだ現場です。黒のガルバリウム調の壁に木目のサイディング、屋根は瓦。和モダンに整った建物の表情を、外構の側でどう受け止めるか。そこが出発点でした。

前面道路に正対する、間口の広い平坦な敷地。駐車部分の土間コンクリートはすでに打たれていました。すべてを作り直すのではなく、あるものを活かして足りないものだけを足す。今回はその方針で組み立てています。

ご相談の背景

車が1台、バイクが1台、そこに自転車が4台。屋根のない土間に並べていると、雨の日は乗り降りのたびに濡れ、サドルも濡れます。屋根がほしい。けれど敷地は決まった大きさしかありません。まずこの折り合いをどう付けるかが課題でした。

もうひとつは正面の抜けです。道路との境に何もないため、砂利や泥が敷地の中まで入り込みます。隣家からの視線も気になる。かといって高い壁で塞いでしまえば、間口の広さがそのまま圧迫感に変わります。閉じ方の加減を探る必要がありました。

ご要望

ご要望は、大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、車1台とバイク1台、自転車4台が『屋根の下』に収まること。車の出入りで屋根や柱に当たらない通路も残したい。ふたつ目は、正面に砂利と泥の侵入を止めつつ、隣家からの視線も切れる塀を設けること。ただし閉じ切らないこと。三つ目は、建物の黒と木目に色を合わせ、当初の概算より費用を落とすことでした。

ご提案のポイント

埼玉県富士見市の施工事例|黒の横スリットと膝丈の塀が整える、和モダンな

カーポートは「敷地に確実に収まること」を最優先しました。当初ご希望だったのは柱が後方だけのタイプ。開放感は魅力ですが、最小サイズでも敷地からはみ出す可能性がありました。両側で支えるLIXIL カーポートSC 2台用(48-50型/4,808×5,000)へ切り替え、寸法の不安を先に消しています。

柱はロング柱を選定。標準柱では玄関ドアの開閉に屋根が近づき、玄関を出た瞬間の圧迫感も強く出ます。差は高さで30cmほど。この30cmが、毎日の出入りの気持ちよさを左右します。

色は全ブラックに。ブラックと木目調を組み合わせる案も起こしましたが、木目仕様は費用が大きく変わります。黒い建物、黒い車。ここで色数を増やさずに揃えたほうが、全体が締まると判断しました。

駐車幅を守るために採用したのが偏芯基礎部材です。通常の基礎は柱のまわりにコンクリートを巻く余地が要り、そのぶん有効幅が細ります。隣地境界側の2カ所を偏芯基礎部材に置き換えて柱を壁際へ寄せ、車と駐輪を両立させました。どの柱を寄せるかは図面の段階で決めています。

正面の塀は東洋工業のイグリート120、色はダークグレーベージュ。岩肌のような表情の細長い形状で、ランダムな凹凸のブロックと見比べたうえで選定しました。積み上げるのは『膝丈』まで。ブロックだけで目隠しの高さまで持ち上げると控え壁が必要になり、費用も圧迫感も増えるためです。その上に載せたのがLIXIL フェンスAB YS3型の横スリット、T-10のブラック。縦のスリットも検討しましたが、横のほうが選択肢が広く、価格も収まりました。

完成した外構の見どころ

埼玉県富士見市の施工事例|黒の横スリットと膝丈の塀が整える、和モダンな

道路から正対すると、黒い横スリット、グレーの割肌調の塀、そして建物の木目が横一列に整理されて見えます。色数を絞ったぶん、間口の広い正面が騒がしくなりません。素材が切り替わる線が水平に通ることで、間口の広さがそのまま伸びやかさとして立ち上がってきます。

フェンスは2スパン。その間は門扉を持たない、開いたままの開口です。見上げればカーポートはフラットな一枚屋根で、屋根裏と桁の納まりまですっきりと通っています。閉じ切らずに、視線だけが切れる。塀とフェンスを上下で分けた狙いは、この一点にあります。

暮らしの変化

雨の日に濡れずに乗り降りできる。自転車が『屋根の下』に収まる。柱を境界側へ寄せた効果は、駐輪スペースという形で毎日目に見えます。土間コンクリートは既存と同じ厚みで復旧しているので、段差を意識せずに自転車を押して入れます。

正面の砂利や泥は膝丈の塀で止まり、玄関前まで届きにくくなりました。隣家と道路からの視線も、目の高さだけが切れています。カーポートの雨樋は既存の雨水桝まで引き込んで処理しました。表からは見えない部分ですが、屋根が増えたぶんの雨水を敷地の中で無理なく流してくれます。

富士見市で、カーポートと目隠しをご検討中の方へ

カーポートは「置ける大きさ」と「使える幅」が別物です。塀も同じで、高さを上げるほど守れる代わりに、圧迫感と費用が付いてきます。どこまで閉じ、どこを開けるか。図面の段階で決めておくと、後から迷わずに済みます。富士見市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。

石貼りの壁で正面をつくった事例は石貼りの塀と洗い出し土間でまとめた事例、他の地域の施工例もあわせて見たい方は施工事例一覧をご覧ください。

施工概要

施工エリア 埼玉県富士見市
施工内容 駐車場工事:カーポート(LIXIL カーポートSC 2台用ロング柱/48-50型/ブラック/メーカー責任施工)、偏芯基礎部材2カ所、既存土間コンクリートの一部解体・処分、土間コンクリート復旧(厚100mm・金鏝仕上げ)、建築確認申請の代行
境界工事:化粧ブロック積み(東洋工業 イグリート120/ダーク)、基礎W400×H100、天端ハイモル仕上げ、目隠しフェンス(LIXIL フェンスAB YS3型 横スリット/T-10/ブラック)
追加工事:カーポート雨樋を既存雨水桝へ接続(排水管4.9m)、樋接続部品セット・竪樋セット
価格帯(目安) 130万円〜180万円
工期(目安) 約2週間〜3週間
相談から完工までの特徴 既存の土間コンクリートを活かしながら、カーポートの寸法と塀の高さを一つずつ詰めていった工事です。
担当プランナーコメント 敷地に収まる寸法を先に確定させ、そこから色と高さを整えていきました。塀は膝丈で止め、視線を切る役目はフェンスに預けています。閉じ切らずに守るための組み合わせです。

富士見市でカーポートや目隠しをお考えの方は、地域ページや関連事例もあわせてご覧ください。敷地の寸法と、守りたい視線の高さ。この2つが決まれば、外構の骨格は自然と見えてきます。