表はリゾート、奥は和。ひとつの家に『二つの庭』をつくる外構【埼玉県 新座市 エクステリア・外構工事】
| 予算 | 490~570万 |
道路に面した正面は、ヤシの木が似合う白い塗り壁。建物に囲まれた奥の中庭は、モミジと苔の静かな景色。
ひとつの住まいの中に、性格の違う『二つの庭』をつくりました。
工事内容:塗り壁仕上げ(門袖・境界塀)、化粧ブロック、フェンス、表札、宅配ボックス付きポスト、カーポート、サイクルポート、物置、平板敷きアプローチ、土間コンクリート、砂利スリット、立水栓、ガーデンパン、スポットライト照明、植栽、化粧砂利、ウッドデッキ(中庭)、車止め
テイスト:リゾートモダン、和モダン

重視したポイント:
・門袖だけを新しく作り直して確保した、表札まわりの余白
・玄関ポーチのタイルの色を拾った、一本の黒いライン
・道路の形に合わせて斜めに割り付けた、大きめの平板のアプローチ
・ポストと宅配ボックスを壁の裏側へ回した納まり
・建物と塀の間に通した、雨水を逃がすための砂利スリット
・正面はリゾート、中庭は和と、場所ごとに変えた植栽
ご提案のポイント
建物そのものが端正に設計されたお住まいでした。外構はそれを邪魔せず、建物がより美しく見えるための背景に徹する。それがこの計画の出発点です。
敷地の外周には既存の境界ブロックが残っていましたが、門袖をそのまま立ち上げると、表札やインターホンを付けた分だけ境界からはみ出してしまう寸法でした。
そこで門袖の部分だけを解体して新設し、残りの塀は積み増したうえで全面を塗り直し。新旧の境目が出ないよう、同じ白で仕上げています。
外構の色を決めたのは、玄関ポーチのタイルでした。
その黒を拾うように、門袖には細い黒のラインを一本。床にも同じ黒でラインを通し、白い面の中で視線が流れる筋をつくっています。
面を大きく取るデザインほど、締める線が一本あるかどうかで印象が変わります。

アプローチは前面道路の形に合わせて、斜めに割り付けました。
「石は大きめのイメージで」というご要望を受けて、平板は大判のものを2色使い。天然石のような表情を、扱いやすい素材で実現しています。
その脇に立つのはココスヤシ。細い葉が白い壁に落とす影まで含めて、正面の印象をつくる一本です。

道路側に出したのは、表札とインターホンだけ。ポストと宅配ボックスは、あえて壁の裏側にまとめました。
きれいに整えた面に生活感のある箱が並ぶと、それだけでデザインが一段落ちてしまうからです。
建物と塀の間には砂利のスリットを通しました。水の逃げ道がない納まりは、年数が経つほど苔や黒ずみが出やすくなります。目に入りにくい部分ですが、ここが十年後の見え方を左右します。

立水栓は塗り壁で柱を造作し、真鍮の二口水栓と天然石のガーデンパンを合わせました。
壁面には、お施主様がご自身で選ばれたストーンリーフを埋め込んでいます。門袖にも同じものを散らし、正面から水まわりまで、小さなモチーフでつないでいます。

中庭は建物にぐるりと囲まれ、外から直接入ることのできない場所です。日が差す時間も限られます。
そこで選んだのは、イロハモミジを主木に、アセビ・アオキ・シダ・苔という、日陰でも表情を保つ和の樹種でした。
足元の化粧砂利は、大きな石と細かい石の2種類を敷き分け。粒の差が、狭い空間に奥行きを生みます。

中庭の見せ場は、地中に仕込んだライト1灯です。壁から当てるのではなく下から照らすことで、枝葉の影が壁と天井に伸び、昼とはまったく違う景色になります。
室内の大きな窓が、そのまま額縁になる設計です。
なお植栽帯の一部は、あえて土のまま残しました。「花や木は自分で選びながら植えていきたい」というご要望を受けて、育てていく余白を残しています。
このような方におすすめ
・正面と庭で、外構の表情を変えたい方
・建物のデザインを引き立てる、控えめな外構にしたい方
・ポストや宅配ボックスを、道路から見える面に出したくない方
・建物に囲まれた中庭や坪庭のつくり方に迷っている方
・リゾートの明るさと和の落ち着き、どちらも諦めたくない方
・植栽を少しずつ育てながら、庭を完成させていきたい方
外構は、ひとつの表情でまとめなければいけないものではありません。
道路から見える顔と、家族だけが眺める庭。それぞれに合った表情を与えると、住まいはぐっと豊かになります。
「正面と中庭で雰囲気を変えたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

