富士見市|シルバーの石貼り壁と水平ラインが映える、ホテルライクな外構
高さを1.2mに抑え、細い『水平ライン』で通りに向き合うホテルライクな外構です

建て替えに合わせてのご相談でした。建物の内外装を貫くコンセプトは「ホテルライク」。黒い外壁に対して、外構をどう当てるか。お客様はご自身で描いたイメージ図を持って、初回の打ち合わせにいらしています。
敷地は角地で、道路より一段高い位置にあります。道路境界の塀は目隠しであると同時に土留めでもある。守りと見せ場を同じ一枚に担わせる。それが設計の軸になりました。
ご相談の背景
いちばんの悩みは視線でした。ダイニングテーブルの正面が掃き出し窓で、座ると通りがそのまま目に入ります。地面から1.8〜2mほどの目隠しがほしい、というのが最初のご希望です。
駐車の取り方も決めかねていました。来客用に縦列でもう1台を確保したい。けれどそうするとテラスが小さくなります。仕上げも、コンクリートか洗い出しかタイルか。タイヤ痕が気になる、という声もありました。
ご要望
ご要望は、大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、視線を切ること。テラスを塀で囲うセミクローズドの構えにしたい。高い壁は憧れで、ここだけは妥協したくないと明言されました。ふたつ目は、黒でまとめたホテルライクな見え方。装飾ではなく素材の質感で見せること。三つ目は、手を入れられる『余白』を残すこと。照明の一部と植栽、竹垣はご自身で仕上げたいとのご希望でした。
ご提案のポイント

設計の途中で、最大の前提が動きました。地区計画による高さ制限です。道路境界から下がらずに立てる塀は1.2mまで。当初は2m級の壁を思い描いていましたが、道路GL+1,200mmで確定しました。高さで守る計画から、高さ以外で守る計画へ。ここから組み直しています。
答えは、壁の上を抜くことでした。重量ブロックを積んだ塀の上に、LIXIL フェンスAL(T-6・中桟1本/ダスクグレー)の細い横バーを載せます。水平のアイアンラインが1本通ると、視線は抜けるのに輪郭は締まる。1.2mという高さが弱点に見えなくなります。塀のうち高く積んだ部分はフェンスを載せず、壁のまま残しました。天端を揃えるための積み分けです。
塀の表面はタカショーのアヴェルサ600角(シルバー)を24㎡。黒い建物に対して壁だけを明るい石調のタイルにし、そこを正面の顔に据えています。
設備まわりは縦の格子で隠しました。室外機とメーターの前にLIXIL 枕木材(100×100/ダスクグレー)を6本。天端はフェンスALとぴたりと揃えています。横のラインから縦の格子へ。素材を切り替えることで、長く続く境界が単調になりません。
テラスは室内の床と高さを揃えています。基礎の通気口より下に納めれば費用は抑えられますが、あえて上げました。タイルはタカショーのモーディカ600角(グレージュ)を8㎡。室内より明るい色を選び、中から見たときに外へ広がって見えるようにしています。駐車は洗い出し仕上げで2台分。目地は伸縮目地ではなく巾80mmの砂利スリットとし、水を通しながら植栽とも馴染ませました。
完成した外構の見どころ

通りから見ると、シルバーの大判タイルが長く連続し、その上を細い黒の『水平ライン』が走ります。高さは抑えられているのに、線が通ることで低さが表に出ません。塀は土留めも兼ねるので、敷地が一段高いぶん立ち上がりはもう少し高く見えます。
視線の処理は場所ごとに違います。道路側は壁で切り、設備まわりは縦格子で隠し、テラスの正面は植栽で和らげる。すべてを壁で囲わなかったことが、そのまま抜けの良さになりました。シンボルツリーはアオダモの株立ち。足元には割栗石を敷いています。夜は壁を下から照らす設計で、タイルの目地と石目が陰影で浮かび上がってくれます。
暮らしの変化
掃き出し窓を開けると、リビングがそのまま外へ続きます。テラスは8㎡。テーブルと椅子を置いても余ります。床の高さを揃えたので、段差をまたぐ意識そのものが消えました。
駐車場は洗い出し仕上げでタイヤ痕が目立ちにくく、砂利のスリットが入るぶん、土間が単なる灰色の面に見えません。花壇は土を入れずにお引き渡ししました。ご自身で選んだ土で植えたいというご希望に合わせた、意図した『余白』です。
富士見市で、角地の目隠しとテラスをご検討中の方へ
角地は道路に2面を向けるぶん、視線の入り方が複雑です。塀の高さに規制がかかる区域もあります。制限は後から直すより、最初に調べて設計へ織り込むほうがご希望に近づきます。富士見市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。
カーポートと目隠しを軸にまとめた事例は膝丈の塀と横スリットで囲った事例、他の施工例もあわせて見たい方は施工事例一覧をご覧ください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県富士見市 |
|---|---|
| 施工内容 | 道路境界工事:重量ブロック積み、基礎W600×H150、壁タイル貼り24㎡(タカショー アヴェルサ600角/シルバー) フェンス工事:LIXIL フェンスAL T-6 中桟1本(ダスクグレー)12.8m、LIXIL 枕木材100×100(ダスクグレー)6本 境界工事:化粧ブロック(東洋工業 モデリート120/ダーク)、隣地境界の補強 駐車場工事:土間コンクリート洗い出し仕上げ21.2㎡、砂利スリット巾80mm テラス工事:下地コンクリート、タイル貼り8㎡(タカショー モーディカ600角/グレージュ) 門まわり工事:機能門柱(お客様ご支給品)の設置 植栽・照明工事:アオダモ株立ちH2.5、割栗石、LIXIL 美彩 スパイクスポットライト1台、ポイントライト3台、DC12Vトランス電源 建物まわり:ザバーン防草シート240G+白砕石11㎡、花壇(重量ブロック2段) |
| 価格帯(目安) | 260万円〜340万円 |
| 工期(目安) | 約5週間〜7週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 地区計画による高さ制限を受けて壁の計画を組み直し、素材と線で視線を扱う設計へ切り替えた工事です。 |
| 担当プランナーコメント | 高さが決まっているなら、その中に何を通すか。石貼りの面、細い横バー、縦の格子。3つの表情を同じ天端で並べ、制限のある塀を正面の見せ場に変えました。 |
富士見市で角地の目隠しやテラスをお考えの方は、地域ページや関連事例もあわせてご覧ください。規制の中でも、素材と線の通し方で見え方は大きく変わります。