
「提案いただいた内容で、ほぼイメージは固まっています」。そうお話しくださったのは、川越市にお住まいのF様。すでにプランのご提案は最終段階に入っていましたが、理想の空間を完璧に実現するため、細部にわたるこだわりを私たちに共有してくださいました。
当初のプランには、夜の植栽をライトアップするためのライティングレールが含まれていました。しかし、F様からは「低い位置にライトがあってもイメージが湧きにくいですし、レールがなくてもこのプランは成立するように感じます」という冷静なご意見が。この一言から、プランをさらに磨き上げるための最終セッションが始まりました。
F様の最大のこだわりは、植栽のバランスにありました。
「主役は、一本立ちのイロハモミジにしたいんです。その周りにアオキなどが茂りすぎると、バランスが悪くなってしまうのが気になっていて…」
主役の木を引き立てるための下草についても、「和風な雰囲気に合う、コケではないシンプルな植物はありませんか?」と具体的なご要望をいただきました。管理が大変なコケを避け、それでいて緑の潤いを感じられる空間。F様の明確なビジョンを受け、私たちはセキショウやオリヅルランといった管理のしやすい下草をご提案。主役のイロハモミジの足元を彩り、大きめの割り栗石の量を少し減らすことで、より洗練された和モダンな空間を目指すことになりました。
植栽のイメージが固まると、次なる焦点は花壇の細やかな仕様についてです。土の部分と砂利の部分をどう区切るか、という「見切り」の部分。F様は「いまあるゴロゴロした石と同じような質感のブロックで囲いたい」と、素材感にもこだわりをお持ちでした。
私たちは、天然石を加工した「ロッツプレート」のような質感のあるブロックをご提案。これにより、植栽スペースがただ区切られるだけでなく、空間全体に重厚感と統一感が生まれます。
プランが完成に近づいたその時、F様から非常に重要なご指摘がありました。
「そういえば、花壇を設置したい場所のすぐ手前に、外部コンセントがあるんです」
花壇を高く設定すると、コンセントが使えなくなってしまう可能性があります。コンセントの移設には追加の費用と手間がかかります。そこで私たちは、F様と現場で何度もシミュレーションを重ね、花壇の高さをコンセントに干渉しない絶妙な高さ、約5cm〜7cmに設定することをご提案。お客様の鋭い視点と、私たちの柔軟な対応力が組み合わさることで、デザイン性と機能性を両立した、まさにF様だけのためのオーダーメイド花壇が形になっていきました。
F様、この度はプランの最終調整という大切な局面に、私たちを信頼し、細やかなこだわりをお聞かせいただき、誠にありがとうございました。F様の植栽に対する深い造詣と、完成イメージの明確さには、私たちプランナーも大変刺激を受けました。
特に、主役となるイロハモミジへの想いや、コンセントの位置という現実的な課題に共に頭を悩ませた時間は、まさに「二人三脚で理想の空間を創り上げる」という、この仕事の醍醐味を改めて感じさせてくれる貴重なひとときでした。
これから、イロハモミジが四季折々の美しい表情を見せてくれることと思います。F様ご家族の日常に、この小さなお庭が豊かな彩りを添えることを心より願っております。
すでにあるプランをただ形にするのではなく、お客様の深いこだわりと現実的な課題を一つひとつ丁寧に紐解き、プランを磨き上げていく。今回のF様との取り組みは、まさにオーダーメイドのエクステリアづくりの真髄と言える事例でした。
川越市で「自分のこだわりを形にしたい」「細部まで相談に乗ってほしい」とお考えの方は、ぜひお気軽に埼玉外構にご相談ください。お客様の理想を現実に変えるお手伝いをさせていただきます。
| 施工場所 | 埼玉県川越市 |
| 価格帯(目安) | 20万円〜35万円 |
| 工期(目安) | 2日〜3日 |
| 施工内容 | 植栽工事(シンボルツリー:イロハモミジ、下草)、花壇見切り工事(ロッツプレート)、景石工事(割り栗石)、土壌改良・残土処分、防草シート・砂利敷き工事 |
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