新座市|7灯の照明計画で夜を描く、造作の門袖壁と600角タイルの新築外構
この事例を一文で言うと、7灯の照明で夜の見え方まで設計した新築外構一式です

埼玉県新座市。前面道路は車一台がやっと通る幅で、両隣に住宅が迫る敷地です。間口は約7.2m、奥へ長い形。三方を既存の境界塀が囲っていました。
ご相談は新築の外構一式。ただ、話の中心は最初から夜にありました。門まわりを既製の機能門柱ではなく造作の『一枚の壁』にまとめ、足元は『導く光』で照らす。この二つが軸です。
ご相談の背景
はじまりは2024年の秋、現地でのお打ち合わせです。建物の外壁はグレー系の石調。玄関ポーチは引き込まれた形で、日中は落ち着いて見えます。気がかりは暗くなってからでした。
もうひとつが門まわりです。当初のご提案は、ポスト・表札・照明が一体の既製品一式。ただ、正面に立てるものが増えるほど、ファサードは細かく見えます。
ご要望
いただいたご要望は、大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、夜の見え方を主役にすること。埋め込む照明は壁を照らすためではなく、誘導灯のように足元を導いてほしい。加えて、横から壁へ線で光を。光の役割まで踏み込んだご指定でした。
ふたつ目は、門まわりを既製品ではなく造作にすること。ブロックを積み、左官で仕上げた壁。ポストも表札もインターホンも、その一枚に納めたい。初回案は全面的に組み替えました。
三つ目が、玄関前からカースペースまでを一面で仕上げること。土間コンクリートで終わらせず、大判のタイルを張る。停めていない時間の見え方まで含めた方向です。
ご提案のポイント

出発点は門袖壁です。化粧ブロックC120を8段積み、下塗りと薄塗りを重ねてから、アイカ工業のジョリパットアルファJP100で仕上げました。柄はエンシェントブリック、色番T3009。一部を塗り分け、単色にしない表情に。
その壁にニッチを掘り込みます。内側はブラックで納め、LIXILのビームラインライトL80を仕込みました。ポスト口のまわりが横一線に光ります。当初の「手すりを立てて外壁を照らす」案は、手すりを設けずこの形へ。ポストはLIXILのアクシィ横型ポスト。表札とインターホンは支給品です。
照明は7灯を役割で分けました。アプローチはLIXIL美彩のGND-G2型45°を3灯、地中へ埋め込みました。壁ではなく足元を点で拾う『導く光』です。建物の壁面はスパイクスポットライトSSP-G2型45°を2灯、杭で立てて下から。門袖壁の前にはウォールバーライトWB-L80型。7灯を35Wのダウントランス1台にまとめました。金物の色も、門まわりはオータムブラウン、建物側とフェンスはシャイングレーで分けています。
土間はアイコットリョーワのルイーダ、600角t18のE05。玄関前からカースペースへ11㎡張り、目地を通しました。埋込の3灯は、この大判タイルを3カ所くり抜いた納まり。光が目地に沿って伸びます。
完成した外構の見どころ

見どころは点灯後です。埋込の3灯が足元を点で導き、その先で建物の壁面が下から照らされる。門袖壁のニッチでは、ポスト口が横一線に。導く光、見せる光、サインの光。三つの層が同時に立ちます。
昼は逆に、立てたものの少なさが効きます。ポスト・表札・インターホン・ラインライトが『一枚の壁』に集まり、正面に立つのは白い壁がひとつだけ。足元にはTOYOの和石(蒼白)と、オタフクナンテンやウエストリンギアの低木を。
暮らしの変化
変わったのは帰宅の場面です。夜、道路から敷地に入ると足元に光の点が並ぶ。どこを歩けばよいか、探さなくても分かります。床は玄関前からカースペースまで一続き。車のない時間は広いテラスのよう。
境界側も落ち着きました。LIXILのフェンスABで、2段柱60×60 T-20を4本、目隠しのYL2型を2枚。既存塀の天端が一辺ごとに違うため、独立基礎を4カ所打ってそろえました。北側の上段だけは採光パネルのYT1型。視線は切り、光は通してくれます。
新座市で、夜の見え方まで含めた外構をご検討中の方へ
照明は灯数を増やすほど良くなるものではありません。どこを導き、どこを見せ、どこを暗いまま残すか。役割から決めれば、7灯でも夜は十分に描けます。新座市の外構工事ページでは、地域で多いご相談やほかの事例もご覧いただけます。
玄関まわりから先に考えたい方は玄関アプローチを主役にした事例、今ある庭木に灯りを足したい方は既存の庭木を残して灯りを添えた事例も参考になります。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県新座市 |
|---|---|
| 施工内容 | 駐車場工事:土間コンクリート刷毛引き13.0㎡、アイコットリョーワ ルイーダ600角t18/E05 11㎡、照明部カット加工3カ所、TOYO ニュートパーキング 建物廻り・境界工事:犬走コンクリート17㎡、伸縮目地10m、砕石スリット4.0m、ザバーン240G、地先境界ブロック7m 門まわり工事:化粧ブロックC120 8段積、ニッチ造作カット加工、アイカ工業 ジョリパットアルファJP100/エンシェントブリックT3009、LIXIL アクシィ横型ポスト、支給品の表札・インターホン 照明・電気工事:LIXIL ビームラインライトL80、美彩 ウォールバーライトWB-L80型・スパイクスポットライトSSP-G2型45°×2・GND-G2型45°埋込×3、ダウントランス35W フェンス工事:LIXIL フェンスAB 多段柱60×60 T-20 4本、YL2型 T-10 2枚、YT1型採光パネル1枚(北側上段) 水道・植栽工事:オンリーワン ジラーレS、ニッコー フラットパン、オタフクナンテン、ウエストリンギア、TOYO 和石/蒼白 割栗石 |
| 価格帯(目安) | 200万円〜280万円 |
| 工期(目安) | 約3週間〜4週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 既製の機能門柱を造作の門袖壁へ組み替え、7灯の照明とタイルのカット加工まで含めて夜の見え方を設計した新築外構です。 |
| 担当プランナーコメント | 照明は灯数ではなく役割から決めます。足元を導く3灯、壁面を見せる2灯、サインの1灯、植栽の1灯。大判タイルをくり抜いたのは、光を目地のラインに沿わせたかったからです。 |
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