施工前に知っていただきたいこと

素材の性質と
保証について

完成後の変化には、理由があります。ひび・色むら・白い粉——その多くは素材の性質ですが、すべてではありません。見分け方と保証の考え方を、写真と図でまとめました。

埼玉外構の施工例

施工をご検討中の方にも、お引き渡し後のお客様にも。気になる現象からご覧ください。

コンクリート・モルタル

ヘアクラック(細いひび割れ)

打設からまもない土間に見つかる、髪の毛ほどの細い線。コンクリートが固まる過程で生まれる、素材の性質です。

ヘアクラックのある土間の引き
ヘアクラックのある土間(当社現場)|引きでは、ほとんど見えません
ヘアクラックの接写とシャープペンシルの芯の比較
接写|矢印の先がひび。シャープペンシルの芯より細い線です
表面に細いひび(ヘアクラック) 水分が抜けていく 乾くと、全体がわずかに縮む
ヘアクラックが生まれる仕組み

細く、段差がなく、広がらないひびは、素材の性質です。

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どんな現象か

幅0.5mm以下の細いひびを、ヘアクラックと呼びます。雨に濡れたときや、光の加減で気づくことが多い現象です。

なぜ起きるのか

コンクリートは固まる過程で水分が抜け、全体がわずかに縮みます。固まった後も温度差で伸び縮みを続け、この力が引っ張りに弱い表面に細いひびとして現れます。

強度への影響

土間の強さは、厚み・ワイヤーメッシュ・路盤で支えています。幅0.5mm以下のヘアクラックはこの構造に影響するものではなく、日常の使用に支障を生じるものではありません。

抑えるための施工

ワイヤーメッシュを浮かせて配置し、桝や柱のまわりには補強筋を入れています。それでも、発生をゼロにできる技術は現在もありません。→ 品質・標準仕様ページへ

※幅0.5mm以下のヘアクラックは、構造強度に影響しない景観上の現象として、保証対象外としています(外構工事請負契約約款)。幅の広いもの、段差や沈下を伴うもの、広がり続けるものは別です。「見分け方」をご覧ください。

コンクリート・モルタル

色むら

同じ日に打ったのに、場所によって色が違う。コンクリートの色は、乾き方で決まります。

乾くのが遅かった部分は、濃く見える 乾くのが速かった部分は、白っぽく見える
色むらのイメージ|乾き方の差が、色の濃淡として残ります

色の濃淡は、乾き方の記録。強度の差ではありません。

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なぜ起きるのか

生コンクリートは、屋外の天候の中で固まっていく素材です。打設時の気温・湿度・風、乾く速さの差が、色の濃淡として表面に残ります。同じ配合でも、打つ日の天気が違えば色は揃いません。

その後の変化

内部の強度の差を示すものではありません。多くの場合、紫外線と雨風で少しずつ馴染み、目立ちにくくなっていきます。

※色むら・色あせなど景観上の問題は、保証対象外としています(外構工事請負契約約款)。馴染むまでの期間や程度は、環境条件により異なります。

コンクリート・モルタル

白華現象(はっか)

ブロックの目地や土間の表面に、白い粉のような跡。白華と呼ばれる、セメントの成分です。

白華現象の例
白華現象の例(当社現場)|濃い色の素材ほど目立ちます
雨や内部の水分がしみ込む セメントに含まれる石灰分 水に溶けて表面へ 水分は蒸発し、白い結晶が残る(白華)
白華が生まれる仕組み

白い跡は、セメントの成分。強度を損なうものではありません。

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どんな現象か

表面に現れる白い粉状・染み状の付着物です。エフロレッセンスとも呼ばれ、ブロック塀の目地、土間、レンガや石材のまわりなど、セメントを使う場所で起こります。

なぜ起きるのか

セメント中の石灰分が水に溶けて表面に運ばれ、空気に触れて白い結晶として残ります。冬場や雨上がりに出やすく、適切な施工を行っていても発生することがあります。

その後の変化

多くは雨に洗われて、少しずつ薄くなっていきます。こすり落としは素材を傷めることがあるため、気になる場合は先にご相談ください。

※コンクリート・モルタル等表面の白華現象は、保証対象外としています(外構工事請負契約約款)。

コンクリート・モルタル

モルタル・ブロックにも、同じ性質

ここまでの3つは、土間コンクリートに限った話ではありません。セメントを使う施工に共通する性質です。

壁の強度は、目地ではなく、鉄筋と基礎が支えています。

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目地・モルタル仕上げ

目地やモルタル仕上げにも、乾燥収縮の細かなひび・スキマ、白華、セメント分が粉状に浮く「粉吹き」が生じることがあります。いずれも表面の現象です。

化粧ブロックなどの製品

コンクリート二次製品には、製造時期による色の幅や色あせがあります。天然の骨材を使うため、同じ品番でも色は一枚ずつ少しずつ違います。

※機能・構造に支障のない景観上の問題は、保証対象外としています(外構工事請負契約約款)。

コンクリート・モルタル

玄関ポーチまわりの隙間・目地のひび

建物とポーチの際に入る、細い隙間。二つの構造体が、それぞれに動くために起きます。

目地の細い隙間の例
目地の細い隙間の例(当社現場)
建物 ポーチ・外構 境目に、細い隙間(肌別れ) 沈み・なじみ 伸び縮み 別々の構造体が、それぞれに動く
肌別れが生まれる仕組み

境目の細い隙間は、二つの構造体の「動きの差」です。

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どんな現象か

玄関ポーチと建物の際(きわ)に入る細い隙間やひびで、「肌別れ」と呼ばれます。タイルやモルタルの目地の細いひびも同じ仲間です。

なぜ起きるのか

建物と外構は別々の構造体で、伸び縮みの量や地盤へのなじみ方が異なります。その動きの差が、接する境目に出ます。

強度への影響

どちらの構造にも関わらない、取り合い部分の表面の現象です。大きく開き続ける場合や、段差を伴う場合は「見分け方」をご確認ください。

※乾燥収縮・温度変化による伸縮に起因する亀裂・スキマは、保証対象外としています(外構工事請負契約約款)。

見分け方

素材の性質と、確認が必要なサイン。

すべてが「性質だから大丈夫」ではありません。目安と、ご連絡いただきたいサインを分けてお伝えします。

素材の性質の範囲 幅0.5mm以下の細いひび ひび シャープペンシルの芯 0.5mm ひびのほうが細ければ、性質の範囲です ご連絡いただきたい状態 幅・段差・広がりのあるひび 段差がある 幅が0.5mmを超える・広がり続ける 一つでも当てはまれば、ご連絡ください
見分け方の目安

素材の性質と考えられる状態

幅0.5mm以下の細いひび。色の濃淡。白い付着物。目地の細いスキマ。——表面の現象で、構造や使用に関わる問題とは別のものです。

ご連絡いただきたい状態

幅0.5mmを超えるひび。段差やガタつき。広がり続けるひび。著しい沈下。傾き・グラつき。——保証の対象として状態を確認し、対応しています。

目安0.5mmは、シャープペンシルの芯と同じ太さです。ひびのそばに芯を置いてみて、ひびのほうが細ければ、ヘアクラックの範囲です。

迷ったら、ご自身で判断せず、写真をお送りください。

※最終的な判断は、写真や現地の状態を確認したうえで当社が行います。

暮らし始めてからのお手入れ

ここからは、お手入れの話です。

ここまでは、防げない素材の性質。ここからは、日々の暮らしの中で少しだけ手をかけていただきたい部分です。小さなお手入れが、外構を長持ちさせます。

防草シート

シートの端から、草が出ることがあります

面を突き抜ける草は、厚みのあるシートでほぼ抑えられます。弱点は、建物際・ブロック際の「端」です。

防草シート+砂利仕上げの完成例
防草シート+砂利仕上げ(当社現場)|シートは砂利の下にあります

面はシートで抑え、端に出る分は、早めのひと抜きで。

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なぜ端から出るのか

シートは面を覆う工法のため、建物やブロックと接する端部には、わずかな取り合いが残ります。端部の立ち上げや防草テープで抑えていますが、端の隙間や砂利に飛んできた種が根づくことがあります。→ 端部の施工方法は品質・標準仕様ページへ

出てきた草との付き合い方

土から生える草と違って根が浅く、小さいうちなら軽い力で抜けます。見つけたときに早めに抜くのが、いちばん手間の少ない方法です。

※防草シートは雑草の発生を完全に防ぐものではなく、端部・飛来種子・強い地下茎植物など、現場条件により発生する場合があります。雑草の発生自体は、保証対象外としています。

インターロッキング

目地砂は、減ったら足すもの

ブロックの隙間を埋める「目地砂」は、固定材ではありません。少しずつ動き、減っていく消耗部分です。

インターロッキングの施工例
インターロッキングの施工例(当社現場)|ブロックの間に見えるのが目地砂

目地砂の補充は、インターロッキングの定期メンテナンスです。

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大雨で目地砂が流れる

ブロック同士は目地砂の噛み合わせで安定しています。強い雨で砂が少しずつ流され、目地が痩せてきたら補充のタイミングです。がたつきを防ぎ、長持ちします。補充の方法はご相談ください。

目地から草が生える

目地砂に飛んできた種が根づくことがあります。土からの草ではないため根は浅く、抜き取りは難しくありません。

※目地砂の流出・目地の雑草は、施工品質とは別の、工法の性質によるもので、保証対象外としています。

植栽

植木は、生き物です

同じように植えて、同じように世話をしても、枯れることがあります。だからこそ、最初の水やりが大切です。

植栽の施工例
植栽の施工例(当社現場)
夏の水やり 毎日 日中の水やりは、土の中でお湯になり 根を傷めることがあります。 日中を避けて、夕方にたっぷりと。 冬の水やり 週に1回 夕方にあげると、夜の冷え込みで 水が凍り、根を傷めることがあります。 凍らないよう、朝のうちに。 雨が降った日は、どちらの季節も不要です。
水やりの目安

植えてから最初の夏と冬が、いちばんの頑張りどころです。

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お引き渡しのあとは、お客様の手で

植栽は、お引き渡しの日からお客様に育てていただく生き物です。植えて間もない時期は根が張っておらず、水切れに弱い状態です。

水やりの目安

夏は毎日、日中を避けて夕方にたっぷりと。日中の水やりは、土の中で水がお湯のようになり根を傷めることがあります。冬は週に1回、朝のうちにあげてください。夕方にあげると、夜の冷え込みで水が凍り、根を傷めることがあります。雨が降った日は、どちらの季節も不要です。

それでも枯れることがあります

適切に管理していても、気候や個体差で枯れることがあります。枯れの保証の扱いは、樹種や工事内容により、お見積書と約款でご案内しています。葉の色や張りに変化を感じたら、枯れてしまう前に写真でご相談ください。早い段階なら、打てる手が残っていることも多いです。

※通常予測される水やり・管理と著しく異なる管理に起因するもの、お見積書に「保証対象外」と記載のあるものは、保証対象外としています(外構工事請負契約約款)。

費用と保証

最後に、費用と保証の話です。

どちらも、ご契約の前に知っておいていただきたいことです。

各種申請

申請費用は、申請の中で確定します

カーポートの建築確認申請をはじめ、敷地によって各種の申請が必要になります。その費用は、お見積り時点で確定できない場合があります。

追加が必要になった場合は、事前にお見積りを提示し、ご承認をいただいてから実施します。

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なぜ確定できないのか

申請に必要な書類や手続きは、敷地の条件、既存の建物の状況、行政・審査機関との協議によって変わります。手続きを進める中で、追加の申請・届出が必要になることがあります。

ご契約前に確定できない理由

申請には、設計図書や委任状など、ご契約後にしか作成できないものが必要です。このため、ご契約前に申請を済ませて金額を確定させることはできません。お見積りには、その時点で必要と分かっている申請の費用を計上しています。

※申請の要否・費用は、地域の指定・敷地条件・計画内容により異なります。行政協議の結果、追加の申請・届出等が必要となる場合は別途費用となります(お見積書にも同じご案内を記載しています)。

保証と対応

「保証対象外」は、「対応しない」ではありません。

対象外の現象でも、まず状態を確認するところまでは同じです。

確認と判断の流れ

LINEまたはお電話で、気になる箇所の写真を添えてご連絡ください。内容に応じて現地で状態と原因を確認し、保証対象・対象外の判断とその理由をご説明します。補修が必要な場合は、方針をご相談のうえ進めます。

保証の骨格

工事種別ごとに1〜5年の無償保証を定め、対象となる瑕疵と免責事項を約款に明記しています。工事に起因する人的・物的損害には、10年間の特別保証(最大1億円)があります。→ 詳しくは保証・アフターページへ

対象・対象外の線引きは、契約前にすべて公開しています。

ご相談ください

気になる変化は、
写真一枚から。

LINEでお写真をお送りいただければ、素材の性質によるものか、確認が必要な状態か、担当者が確認してご案内します。施工をご検討中の方のご質問も、お気軽にどうぞ。

※本ページは、外構工事に使われる素材に見られる代表的な現象と、お手入れの目安をご説明するものです。保証の適用は「外構工事請負契約約款」およびお見積書の記載に基づき、状態を確認したうえで個別に判断します。記載の目安は一般的なものであり、実際の判断は写真・現地確認によります。

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