和光市|植木の跡地を自転車置き場に、切り詰め加工で納めたサイクルポート
植木のあった場所を自転車の居場所に変えるため、既存の土間には『最小の開口』だけを取りました

埼玉県和光市の三階建て。車は一階に組み込まれたビルトインガレージへ納まり、屋外に残るのは建物左側の細い部分だけでした。そこに植木が入っていて自転車を置く場所が確保できない、というご相談から始まっています。
既存の仕上げは、自然石の乱貼りとブロック一列。全部を壊してつくり直すのではなく、必要な範囲だけを切って開ける方針にしました。柱の足元は四百角内外、それも二か所だけです。
ご相談の背景
はじめにあったのは、置き場所の不足でした。建売の三階建てで、駐車は建物に組み込まれたガレージ。屋外に残る幅は限られており、その限られた幅に植木が入っていました。
もうひとつが、すでに仕上がっているという条件です。建物左側には自然石の乱貼りが張られ、ブロックが一列、そして植栽がありました。更地に組み立てるのではなく、完成した面へあとから構造物を足す工事になります。
前面道路は幅員四メートルの位置指定道路。敷地の通り寸法は十一メートル台で、どこにどれだけの幅が残っているかは、図面の上で先に確かめています。
ご要望
いただいたご要望は、大きく三つに整理できます。
ひとつ目は、自転車を置けるようにすること。最初のご相談から最後まで、ここがいちばんの目的でした。
ふたつ目は、邪魔になっていた植木を撤去し、その跡地はコンクリートで埋めること。当初は花壇を置く案も一緒に検討していましたが、花壇をつくらない形でのお見積りをご希望でした。
三つ目は、費用と方法の見当をつけることです。どのくらいかかるのか、何がよいのかを決めかねている、という状態から始まったことが最初の記録に残っています。
ご提案のポイント

サイクルポートは、LIXILのネスカF ミニ 21-22型。柱はロング柱、本体色はブラックで、屋根材にはポリカーボネートのクリアマットを選んでいます。
ただし、幅は規格のままでは納まりませんでした。そこで切り詰めの特殊加工を入れ、四千九百六十一ミリまで詰めて敷地に合わせています。既製品をそのまま置くのではなく、寸法のほうを敷地に合わせる納まりです。
柱の足元は、既存のコンクリートを四百角内外で二か所だけはつって建てました。土間を全面的に壊さずに済むぶん、がらの処分も、打ち直す面積も最小限で収まります。この現場でいう『最小の開口』です。
既存の自然石の乱貼りには、先にカッターを入れてから必要な範囲だけをはつっています。残す面と壊す面の境目を先に決めておくと、仕上がりの取り合いがまっすぐ通ります。
はつった跡と、花壇を予定していた部分は、土間コンクリートの刷毛引きで一体に。高さはサイクルポート部でマイナス百五十、ほかの二か所でマイナス百二十を取り、既存の土間と道路へつないでいます。
機種は二案を並べてご提示しました。見比べていただいたうえで、ネスカF ミニに決まっています。お見積りはその後も四度組み直し、工事の範囲を自転車の置き場所へ絞り込んでいきました。
完成した外構の見どころ

見どころは、屋根の下に生まれた余白です。黒いフレームとクリアマットの屋根が、玄関まわりの限られた間口にすっと納まり、置き場所の輪郭をはっきりさせています。
足元に目を落とすと、刷毛引きの土間と既存の乱貼りが隣り合っています。石の不定形な目地と、刷毛の細い筋。質感の違う二つの面が、壊した範囲と残した範囲の境をそのまま表情にしています。
柱はロング柱を選びました。頭上に余裕があるので、出し入れのたびに屋根を気にすることがありません。
暮らしの変化
いちばん変わったのは、自転車の行き先が決まったことでしょう。置く場所を探さなくてよくなり、雨に濡れる時間も短くなりました。
植栽がなくなったぶん、手入れの対象も減っています。花壇をつくらず土間で仕上げたので、掃き掃除だけで足りる面になりました。
ガレージ前から玄関までは、乱貼りと刷毛引きが続きます。歩く場所と置く場所が分かれたことで、細い間口でも人と自転車の動きがぶつからなくなりました。
和光市で、自転車置き場をご検討中の方へ
自転車の置き場所は、空いている面積よりも、どこを壊さずに残せるかで決まります。既存の土間や石張りがある敷地なら、柱の足元だけを開けて建てる方法が取れることもあります。まず測るのは、使える幅と、仕上げの取り合いです。
地域ごとの実例は和光市の外構工事ページから、工種で探したい方は施工事例一覧からご覧いただけます。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県和光市 |
|---|---|
| 施工内容 | 解体工事:自然石乱貼部分のカッター入れ・はつり、ブロック1列解体、既存植栽撤去、サイクルポート柱部分のはつり2箇所(既存コンクリート400角内外)、掘削、残土およびコンクリートがらの場外処分 土間工事:土間コンクリート/刷毛引き仕上げ(はつり跡+花壇予定部) 自転車置場工事:サイクルポート(LIXIL ネスカF ミニ 21-22型/ロング柱/ブラック、屋根材 ポリカーボネート・クリアマット)、切り詰め特殊加工、基礎を含む施工一式 |
| 価格帯(目安) | 30万円〜40万円 |
| 工期(目安) | 約2週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 自転車が置けないというご相談の一点から始まり、既存の仕上げを残したまま、柱の足元と植木の跡地だけを開けて解いた事例です。 |
| 担当プランナーコメント | 仕上がった敷地に足す工事は、壊す範囲をどこまで小さくできるかが要になります。規格が入らない幅でも、切り詰めで納められることがあります。 |
和光市で自転車やバイクの置き場所にお困りの方は、地域ページやほかの事例もあわせてご覧ください。既存の仕上げを見せていただければ、『最小の開口』でどこまで納められるかからお話しできます。