鶴ヶ島市|先に積まれたブロックに合わせ、門袖を重ねて納めた和モダンの外構
先に積まれたブロックの線を受けて、門袖壁を90度振り『重ね』で正面を締めました

埼玉県鶴ヶ島市の新築住宅。外構の打合せが始まった時点で、敷地のブロックは開発申請の関係ですでに積み終えられていました。位置も高さも動かせない線が、先に引かれた状態です。
そこで選んだのが、その線に寸法を合わせていく進め方でした。門袖壁を建物に対して90度振り、正面からは壁と壁が『重ね』で見えるように据えています。制約の側から決めると、構成の芯はかえって定まります。
ご相談の背景
はじめにあったのが、先行して積まれたブロックです。開発申請の関係で着手前に積む必要があり、ご相談の時点で八割ほどが仕上がっていました。濃いグレーの化粧ブロックが、敷地の輪郭をあらかじめ決めていました。
もうひとつが、手元にあった外構プランです。数か月前に用意されたもので、和モダンというご希望とは方向が違っていました。仕切り直しを前提に、条件から洗い出しています。
車の使い方も、寸法を左右する条件でした。普通乗用車が2台に自転車が2台、将来はミニバンに替える可能性もあります。屋根の高さは先の車種まで見込みました。
ご要望
いただいたご要望は、大きく三つに整理できます。
ひとつ目は、和モダンのテイストで、道路からの視線を抑えた構えにすること。目隠しは横格子を使い、建物の縦のラインに横の線を走らせたいというお話でした。
ふたつ目が、2台用のカーポートです。ミニバンが入る高さの確保が条件で、屋根の素材は打合せを重ねて決めました。
三つ目は、手間をかけずに保てる庭です。植栽は最小限、土の部分は防草シートと砂利、段差の少ないアプローチ。手入れに時間を取られない形をご希望でした。
ご提案のポイント

門袖壁は2枚に分け、建物に対し90度振って配置しました。正面からは壁が『重ね』になり、道路から玄関までが一直線に抜けません。天端はGL+965とGL+1065の二段構えとし、単調な並びを避けました。
仕上げはタカショーのモーディカ600角、色はダークグレー。先行の化粧ブロックが濃いグレーのため、広い面ほど白く見える性質を見越して、いちばん濃い色を選びました。
天端に回したLIXILの笠木195×13は、汚れ止めというより劣化止めです。タイル貼りの壁は天端の目地から水が回るため、アルミの蓋が接着部を守り、壁の寿命を延ばします。
カーポートは三協アルミのFⅡ、2台用のアルミ屋根です。柱と屋根はブラック、柱下は2m50を確保。ポリカーボネートより長持ちし、完全な日陰ができるぶん車内の温度上昇も抑えられます。
寸法は、ぎりぎりまで詰めました。偏芯基礎で柱を道路境界から45mm、屋根から外壁までを240mmに納め、2台分の有効幅を残しています。柱と柱の中心には、土間に通した縁石の中心を合わせました。
雨のゆくえも先に決めました。柱の樋を横へ走らせ、砕石スリットへ落として浸透させます。土間を汚さず、ひび割れ防止の縁切りも兼ねる納まりです。
完成した外構の見どころ

見どころは、正面の『重ね』です。2枚の壁がずれて立ち、その奥に木調の横格子が続きます。LIXILのフェンスAB YS3-K型、チェリーウッドの横スリットが建物の縦ラインを受け止めます。
足元は、線の芯合わせで整えました。刷毛引きの土間コンクリート40.0㎡に、東洋工業のエクレルボーダー300×75×60を22.8m通しています。アプローチはLIXILのアーバンスレートUBS-12を、目地を通して貼りました。
門袖に付くのは、美濃クラフトのストライトCL-31。LED照明付きの表札に、LIXILのエクスポスト口金タイプS-3型を合わせました。
緑は、効かせどころだけに。アオダモの株立ちH2.0を1本立て、足元にマホニアコンフューサとドラセナ、フイリヤブランを添えて割栗石で化粧しています。照明はLIXILの美彩スパイクスポットライトSSP-G1型45°を1台。下から当てる考え方でまとめました。
暮らしの変化
いちばん変わったのは、車まわりの余裕でしょう。2台分の有効寸法を図面どおり確保し、乗り降りでドアの開きを気にせずに済みます。アルミの屋根は、夏の車内の暑さも和らげてくれます。
視線の感じ方も変わります。門袖の『重ね』と横格子で道路からの見通しが切れ、玄関前に立ち止まれる余白が生まれました。
手入れの時間も軽くなります。土の面は白砕石と防草シートで53.9㎡を押さえ、緑は門袖の足元にまとめました。夜は下からの一灯が、枝ぶりを壁に映します。
鶴ヶ島市で、先行ブロックのある新築外構をご検討中の方へ
新築では、開発申請の都合でブロックだけが先に積まれていることがあります。動かせない線があるなら、そこへ寸法を合わせるほうが早い。壁を振って『重ね』をつくり、柱と目地の芯をそろえるだけでも、正面の見え方は変わります。
地域で多いご相談や他の事例は、鶴ヶ島市の外構工事ページでご覧いただけます。別の敷地条件での納まりは、施工事例一覧もどうぞ。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県鶴ヶ島市 |
|---|---|
| 施工内容 | 門袖工事:門袖壁2枚(タカショー モーディカ600角/LIXIL 笠木195×13)、表札・ポスト取付 車庫・アプローチ工事:カーポート(三協アルミ FⅡ 2台用アルミ屋根)、土間コンクリート40.0㎡、砕石スリット16.0m、土間縁石(東洋工業 エクレルボーダー)22.8m、タイル貼り(LIXIL アーバンスレートUBS-12)12.7㎡ 境界工事:目隠しフェンス(LIXIL フェンスAB YS3-K型)11.4m、ハイグリッドフェンスUF8型40.3m 植栽・電気・水道工事:アオダモ株立H2.0、下草、割栗石、白砕石+防草シート53.9㎡、スポットライト、立水栓 |
| 価格帯(目安) | 450万円〜550万円 |
| 工期(目安) | 約5週間〜6週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 先に積まれたブロックへ寸法を合わせ、門袖壁を90度振って重ね、柱と目地の芯をそろえて正面を整えた事例です。 |
| 担当プランナーコメント | 動かせない線が先にあるときは、そこへ合わせたほうが構成は早く決まります。壁の向きと芯の通し方で、正面の印象は変えられます。 |
鶴ヶ島市で、先に積まれたブロックを前提に新築外構をお考えの方は、地域ページや他の事例もあわせてご覧ください。敷地の条件をうかがい、寸法から詰めていきます。