鶴ヶ島市|動かせない桝のある庭を、移設した庭石と23枚の飛び石で整える
移設した庭石と23枚の飛び石で、庭の桝から『視線の行き先』をずらしました

埼玉県鶴ヶ島市の、お引渡し済みの住まい。駐車まわりの土間には経年のひび割れがあり、庭には庭石と枯木、果樹が点在していました。
計画の出発点は、図面に残る一行です。庭石の移設に添えられた「桝が目立たないように配置」という注記。動かせないものを消すのではなく、目のいく先を別につくる考え方です。
ご相談の背景
はじめにあったのは、駐車まわりの土間の状態でした。現況図には、ひび割れの位置が二か所書き込まれています。面としてはまだ使えても、割れは年を追って広がります。
庭の側にも事情がありました。庭石が据わり、枯木が残り、果樹が点在する。歩く筋が決まっておらず、庭として使う動線が引けません。
建物のまわりは土のままでした。雨が続けば土が跳ね、乾けば草が伸びます。ここをどう仕上げるかが、そのまま日々の手間になります。
ご要望
記録に残るご要望は、現地調査の控えと図面の書き込みから読み取れる三つです。
ひとつ目は、既存の土間をやり直すこと。ひび割れの注記と、既存土間14.5㎡の解体から17.5㎡の打ち直しへという見積の流れが、それを示しています。
ふたつ目は、庭を整理しつつ、残すものは残すこと。現況図には既存のブルーベリーを残す予定と書き込まれ、果樹の移設についても記載がありました。すべてを更地にする計画ではありません。
三つ目は、物置の置き場所と、建物まわりの草の手間です。将来の予定地として空けてあった区画に、最終的に物置が納まりました。仕上がりの好みとして控えに残るのは、モダンという一語だけです。
ご提案のポイント

駐車まわりは、刷毛引きの土間コンクリートで17.5㎡。下地は砕石C40-0を100mm転圧し、メッシュ筋を伏せてコンクリートを100mm打っています。解体した既存の範囲より少し広く取り、切り返しに逃げを持たせました。
面は一枚で終わらせていません。幅60mmの砕石スリットを14.0m入れ、中に6号白砕石を詰めています。割れの逃げ道をつくりつつ、大きな面にリズムを与える納まりです。
庭は、庭石の移設から始めました。据え直した石と23枚の飛び石で、桝の手前に歩く筋を通しています。飛び石は東洋工業のシフル、色はシフルグレーの600×300×60。バサモル下地で一枚ずつ高さを合わせました。
花壇は、天端+250の土留で4.9m。東洋工業のスレンダーウォール120、色はオフホワイトをウマ積みで2段に積んでいます。白い笠木のラインが、庭の奥行きを一本の線で受け止めます。
建物まわりの18.0㎡は、防草シートと白砕石で。デュポンのザバーン240Gを敷き、6号白砕石を50mm厚で均しています。見切にはリサイクルエッジングを4.1m回し、土との境目を切りました。
玄関まわりには、LIXILのデザイナーズパーツ枕木70角を7本。色はチーク、埋め込み250を差し引いた地上高は1500です。上端はキャップで仕舞い、木口を見せない納まりにしました。
物置は稲葉製作所のシンプリー、長もの収納タイプのMJX-157EP。色はエボニーブラウンで、基礎ブロック6個の上に据えました。まわりも同じ防草シートと白砕石で仕上げています。
完成した外構の見どころ

見どころは、白の使い方です。スリットの中の白砕石と、建物まわりの白砕石。同じ6号を二か所で使うと、庭と駐車まわりが一続きに見えます。
素材の数も絞りました。土間の灰、飛び石のシフルグレー、ブロックのオフホワイト、枕木のチーク。四つに収めると、面の数が多くても落ち着いて見えます。
そして、庭の桝です。据え直した庭石と飛び石の並びが先に目に入るので、探しにいかない限り気になりません。隠すのではなく『視線の行き先』をずらした結果です。
暮らしの変化
いちばん変わったのは、庭に足を踏み入れられるようになったことでしょう。23枚の飛び石が歩く筋を示すので、土を踏まずに奥まで行けます。
駐車まわりも変わりました。刷毛引きの面は靴裏が滑りにくく、砕石スリットが雨の日の水の逃げ場になってくれます。ひび割れを気にして停める必要は、もうありません。
建物まわりは、防草シートと白砕石の18.0㎡。草取りの回数が減れば、庭に向ける時間はそのぶん増えます。物置の場所も決まり、外に出していた道具の行き先が定まりました。
鶴ヶ島市で、既存土間の打ち直しをご検討中の方へ
ひび割れた土間は、打ち直すだけでは同じことが起こります。効くのは下地の砕石と、目地をどこに入れるかです。面積より、どこで割るかを先に決めるほうが先々の見え方は変わります。
地域全体で多いご相談や他の事例は、鶴ヶ島市の外構工事ページでご覧いただけます。庭石や桝の扱いを含む他の納まりは、施工事例一覧もあわせてどうぞ。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県鶴ヶ島市 |
|---|---|
| 施工内容 | 解体・土工事:既存土間コンクリート解体14.5㎡、鋤取り17.5㎡、整地18.0㎡、残土・ガラ処分 駐車場工事:土間コンクリート刷毛引き仕上17.5㎡(砕石C40-0 100mm転圧+メッシュ筋+コンクリート100mm)、型枠27.6m、砕石スリット14.0m(幅60mm・6号白砕石) 庭工事:庭石移設、飛び石23枚(東洋工業 シフル/シフルグレー/600×300×60)、花壇土留4.9m(東洋工業 スレンダーウォール120/オフホワイト)、物置(稲葉製作所 シンプリー MJX-157EP/エボニーブラウン)+基礎ブロック6個 建物廻り工事:防草シート(デュポン ザバーン240G)+6号白砕石50mm厚18.0㎡、砕石見切リサイクルエッジング4.1m 商品工事:枕木(LIXIL デザイナーズパーツ 枕木70角/チーク/地上高1500)7本+キャップ7個 |
| 価格帯(目安) | 100万円〜120万円 |
| 工期(目安) | 約4週間〜5週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 動かせない桝のある庭に、庭石を据え直して23枚の飛び石で歩く筋を通し、既存土間の打ち直しと防草仕上げまでを一度に整えた事例です。 |
| 担当プランナーコメント | 庭の中の桝は、隠すより目のいく先をずらすほうが素直に納まります。土間は面積より、どこで割るかを先に決めています。 |
鶴ヶ島市で庭石や桝の扱いに迷っている方は、地域ページや他の事例もあわせてご覧ください。動かせないものの位置を測るところから、『視線の行き先』をご一緒に考えます。