施工事例

川口市|二方向道路の分譲地で、洗い出し土間と砂利スリットを整えた新築外構

川口市|二方向道路の分譲地で、洗い出し土間と砂利スリットを整えた新築外構

二方向道路に面した分譲地の一区画を、全面洗い出しの土間と機能する砂利スリットで整えた新築外構です

道路が二方向から接する、分譲地の角の区画。建物の意匠を足元へ写すより、日々の手のかからなさを軸に仕上げを選んでいます。この現場を貫いたのは『機能する余白』という考え方でした。敷地は約126平方メートル。限られた面積のなかで、開けておく場所にこそ役割を持たせています。

ご相談の背景

ご相談が始まったのは、建物の着工を待つ時間のなかでした。すでに別ルートの外構プランがお手元にあり、費用の面から見直したいというお話が出発点です。打ち合わせを重ねるうちに、比べる軸は金額から提案の中身へと移っていきました。

建物づくりで大切にされていたのは、将来にわたって手がかからないこと。外構でも同じ価値観が続きます。玄関まわりにポストを置く余地がないこと、造成時のブロックが三面にしか入っておらず道路に面する一面だけ抜けていることも、課題として挙がっていました。

道路が二方向にあることも、この区画ならではの条件。玄関をどちらへ向けるかを検討したうえで、西側道路に向ける計画に落ち着いています。

ご要望

駐車スペースから玄関までを土間コンクリートに、残りは防草シートと砂利で。草の手入れを最初から発生させないという割り切りです。二つめは、道路に面する一面へ、既存の三面と同じ見た目・同じ高さのブロックを新設すること。三つめは、玄関に置けないポストを外構側へ独立させ、A4が入る大きさで用意することでした。

植栽はご希望に含まれていません。手入れの発生するものを計画から外す、暮らし方に沿った引き算です。あわせて、東側の立水栓まわりにも外壁と同じ長さ分の土間を。水受けのパンは設けず、砂利へそのまま流す納まりとしました。玄関ドアの戸当りも、このタイミングで取り付けています。

ご提案のポイント

埼玉県川口市の施工事例|建物側面の引き。化粧ブロック塀の通りと砕石敷き

はじめにお出ししたのは、車庫全体を平板で敷き詰める案。建物正面の縦のスリットを床へ延ばし、その線だけを土間コンクリートへ切り替える組み立てでした。

一方で候補に挙がっていたのが、石目の見える洗い出し仕上げ。遅延剤で硬化を遅らせ、最後に水で洗って石目を出す工法のため、白華が出やすいことを先にお伝えしました。出はじめると二年ほど続くことがあり、掃除で付き合う仕上げであることまで含めてです。そのうえでご夫婦で話し合われ、全面を洗い出しで、と選び直されました。

目地の割り方も、建物に合わせた縦ラインから四等分へ。素材そのもので見せる方向に整えています。

スリットは飾りではなく機能です。一枚の面積を抑えて割れを制御し、建物の基礎との間に逃げをつくる。壁を伝った雨や室外機の水は砂利へ落ち、土間の黒ずみを抑えてくれます。人工芝ではなく砂利を選んだのも、入れ替えが発生しないから。空けた部分が働く『機能する余白』です。

もう一つ、この敷地は高低差がシビアでした。南側の道路がいちばん低く、そこから玄関前までおよそ7.5メートル。水勾配を3パーセント取ると、上げられる高さは45ミリほどしか残りません。図面には階段の起点となる高さを数値で示し、建物側で施工する段の割り付けと合わせています。

完成した外構の見どころ

洗い出しの土間、約31.5平方メートル。幅60ミリの砂利スリットで四等分し、石目の連なりに区切りのリズムを添えています。目地は等間隔。面を細かく割ることで、表情が単調になりません。

道路に面する一面には重量ブロックを三段。天端を既存ブロックに合わせ、四面がひと続きに見えるよう納めました。隣地境界のブロックに対しては土間の天端を10ミリ下げ、引込み線との取り合いまで高さを合わせています。建物まわりのレベル差は、一段の土留めブロックで受け止めました。

建物まわり約22.2平方メートルは、防草シートと白砕石。宅配ボックスとポストはボルドーで、白い砕石を背にした一点の色になりました。照明は建物側の外壁灯で足りるため、外構側では足していません。駐車場を照らす人感センサーライトの位置を確認したうえで、外構に照明を足さない設計としました。玄関ポーチの階段も建物工事の範囲。外構側は、その足元へ土間を寄せる役目に徹しています。

暮らしの変化

玄関を出てすぐ、荷物を受け取れる位置。当初はポーチ脇の三角スペースも検討しましたが、動線が狭く荷物を持って並んで歩けないため、奥側へ移しています。当初は本当にポストだけという想定でしたが、最終的には宅配ボックスを組み合わせる構成に。受け取りの手間が一つ減りました。

車はこれから。運転の頻度が高くないため駐車は最低限とし、止められる広さだけを確保しました。建物まわりに草の心配はなく、白華とも承知のうえで付き合える。手を入れる場所が絞られた外構です。仕上げの性質を知ったうえで選んだぶん、これから出るものにも構えができています。

川口市で、手のかからない新築外構をご検討中の方へ

分譲地では、造成時のブロックの入り方や道路との高低差が区画ごとに違います。仕上げは見た目の好みだけでなく、その後の付き合い方まで含めて決めたいところ。手を掛けたい場所と、掛けずに済ませたい場所を先に分けておくと、『機能する余白』の置き場所が決まります。川口市の外構工事ページで地域ごとの進め方を、施工事例一覧で他の現場の納まりをご覧いただけます。

施工概要

施工エリア 埼玉県川口市
施工内容 駐車場・車庫工事:土間コンクリート約31.5平方メートル、洗い出し仕上げ、幅60ミリの砂利スリットで四等分
門まわり工事:宅配ボックスとポストを独立設置(ボルドー)、基礎コンクリート、玄関ドアの戸当り
境界・建物廻り工事:道路面に重量ブロック三段を新設、建物廻りの土留めブロック、防草シートと白砕石 約22.2平方メートル
価格帯(目安) 100万円〜150万円
相談から完工までの特徴 費用の比較から始まったご相談が、仕上げの性質をお伝えするなかで、提案内容の比較へ移っていった案件です。
担当プランナーコメント 洗い出しは石目の美しい仕上げですが、白華と付き合う仕上げでもあります。だからこそ先にお伝えし、ご夫婦で選び直していただきました。スリットの位置と幅は、割れと汚れを抑える機能として決めています。