施工事例

川口市|角地の二世帯住宅を、天然石調アプローチと色を分けたモノトーンで整える

川口市|角地の二世帯住宅を、天然石調アプローチと色を分けたモノトーンで整える

角地に建つ二世帯の三階建てを、天然石調のアプローチと部位ごとに分けたグレーで整えた外構です

二方向の道路へ開いた角地。植栽を入れない計画だからこそ、床と壁の質感そのもので表情をつくりました。この現場を貫く軸は『グレーの階調』です。

ご相談の背景

既存の住まいを解体しての建て替え。工事のあいだは仮住まいで過ごされ、外構は建物と並行して検討が進みました。解体前の段階では概算までしか描けず、解体後に計画を組み直す前提があったこと。これがこの案件の出発点にある条件です。

ご検討の段階では、別ルートの外構プランとの比較もありました。もう一つ最初からあったのが、もともと使っていた伸縮門扉を新しい駐車場でも活かしたいというご要望です。二世帯のため、ポストと宅配ボックス、表札はそれぞれ二系統。限られた間口に、二軒分の設備を納める必要がありました。

敷地はおよそ138平方メートル。二面が道路に接し、まわりには電柱と電線が立ちます。門まわりと駐車場の配置は、この条件のなかで決まりました。

ご要望

一つめは、駐車場に伸縮門扉を必ず設けること。二つめは、二世帯それぞれのポストと宅配ボックス、表札を、狭い動線のなかへ無理なく納めること。三つめは、金物まわりをブラックで統一することでした。

付随して、一階の寝室前をフェンスで囲い、そこから一歩出られるよう土間を打つこと。目隠しフェンスは傷や汚れに強い色を選びたいこと。表札はご自身でレイアウトを作って決めたいこと。書体と文字の並びは、シミュレーターで組んだデータをそのまま製作に回しています。仕上げの色は現物のサンプルを取り寄せ、ご家族で確認してから決めています。

ご提案のポイント

植栽を入れない計画では、単色でまとめると無機質さが勝ちます。そこでアプローチには、天然石に近い質感のボーダー材を採用。メインをクロムグレー、ラインをダークグレーの二色で敷き、目地はブラックで締めました。

足元をどこまで締めるかは、最後まで検討した部分です。建物の色がかなり濃いため、下まわりも同じ濃さで締める案と、少し和らげる案の両方が成り立ちました。行き着いたのは、門袖をグレー、境界と土留めをダークグレーにする打ち分け。部位ごとに濃さを変えることで、モノトーンのなかに『グレーの階調』が生まれます。

目隠しフェンスだけは色のグレードを上げています。傷や汚れに少し強い色で、使う枚数が少ないぶん増額も小さく収まる。目に付く場所にだけ費用を足す、という考え方です。

門柱は袖壁ではなく、シンプルな機能門柱へ。伸縮門扉を付けると門柱まわりの隙間が非常に狭くなるため、細い壁を立てるより既製の柱で納めるほうがまとまります。宅配ボックスは前から入れて後ろから取り出せるタイプを選び、受け取りの動作を狭い側へ持ち込まずに済むよう整えました。門柱の上に渡すアーチの案もありましたが、要るものと要らないものをはっきり分けるご判断で外しています。

伸縮門扉は、当初の再利用が難しいと分かった時点で、同じ形式のものを新しく選び直しています。門扉は水平に取り付けるため勾配のある足元には段差が出ること、柱とブロックの間に隙間が生じることは、着工前に図面でお伝えしました。

完成した外構の見どころ

アプローチのボーダー材、約3.5平方メートル。二色の割り付けと黒い目地が、短い距離にも奥行きを与えてくれます。

門袖は十六段積みのグレー。ブラックの機能門柱と袖壁側の宅配ボックス、そして表札二枚が、玄関へ向かう一列に集約されています。

駐車場は刷毛引きの土間、約31.3平方メートル。開口およそ4.9メートルの片開き伸縮門扉が、車庫と道路の境を引き受けてくれます。境界のブロックはダークグレー、その上にブラックのフェンス。目隠しは隣家の窓とバルコニーの位置に合わせ、必要な面だけ四つのスパンに分けて立てました。既存のブロックとメッシュフェンスは、使える部分をそのまま残しています。すべてを作り替えず、残せるものを見極めた結果です。

暮らしの変化

一階の寝室前は、フェンスで囲って一歩出られる土間に。玄関へ上がる階段にはタイルを張り、ブラックの手すりを添えました。世帯ごとに仕上げを分け、上がり口の表情を変えています。

宅配は二系統。どちらの世帯宛の荷物も、門まわりで受け取れます。取り出しの高さは、いまの使いやすさと将来の使い方の両方を見ながら決めた部分です。建物側の高さ調整で基礎が下がった経緯もあり、駐車場の勾配は図面で確認しながら決めました。門扉を閉めれば、車庫と道路の間に一枚の区切りが生まれます。

川口市で、二世帯の外構をご検討中の方へ

角地では、道路との関係が二面ぶん生まれます。二世帯であれば、ポストや宅配ボックスの数だけ門まわりの寸法も必要です。色数を絞るほど、質感と濃さの差が効いてきます。『グレーの階調』は、そのための手掛かりです。川口市の外構工事ページで地域ごとの進め方を、施工事例一覧で他の現場の納まりをご覧いただけます。

施工概要

施工エリア 埼玉県川口市
施工内容 駐車場・車庫工事:土間コンクリート約31.3平方メートル(刷毛引き仕上げ)、伸縮目地、片開きの伸縮門扉(開口約4.9メートル・ブラック)
門まわり工事:化粧ブロックの門袖十六段(グレー)、機能門柱(ポストと宅配ボックス/ブラック)、袖壁側の宅配ボックス、表札二枚、天然石調ボーダー材のアプローチ約3.5平方メートル
庭・テラス工事:玄関ポーチの土間コンクリート、玄関階段のタイル約8平方メートル、ブラックの手すり
境界・建物廻り工事:化粧ブロック(ダークグレー)、ハイグリッドフェンス、目隠しフェンス(タスクグレー)、防草シートと砕石 約18平方メートル
価格帯(目安) 250万円〜300万円
工期(目安) 約5週間〜7週間
相談から完工までの特徴 解体前の概算から始まり、建物側の変更を確認しながら、部位ごとの色と納まりを一つずつ決めていった案件です。
担当プランナーコメント 植栽のないモノトーンは、締めすぎると硬さが出ます。アプローチに天然石調の質感を、門袖と境界には別のグレーを置き、濃さの差で表情をつくりました。狭い動線に金物を集める部分は、寸法を先に確かめたうえで商品を選んでいます。