川口市|木調フェンスが囲う、育てる余白を残した新築の中庭と駐車スペース
道路側は木調のフェンスで閉じ、庭は下地まで。育てていく『余白』を残した新築の外構です

建物の引き渡しから間もない時期のご相談でした。埼玉県川口市の新築のお宅で、住みながらの工事が前提。リビングの大きな窓から道路側の視線が気になること、家のまわりが土のままで砂利が流れることが、最初に挙がった困りごとでした。
組み立て方は、面ごとに役割を分けること。道路に面した側は高さのあるフェンスできっちり閉じ、内側は下地までを整えてお引き渡しする。あとから育てていける『余白』を残す前提で設計しました。
ご相談の背景
建物は積水ハウス。こだわられたのはリビングを広く取ったことだと伺いました。ところがその大きな窓は道路側を向いていて、カーテンを開けたままにしづらい。せっかくの開口部が生かしきれません。
もうひとつが足元です。玄関のアプローチはハウスメーカーの施工分で途切れ、その先は土のまま。靴を汚さずに歩ける道がなく、境界のブロックもまだ入っていませんでした。
ご要望
伺ったご要望は、大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、道路側からの視線を切って、リビングとつながるプライベートな庭をつくること。ふたつ目は、駐車スペースを確保したうえで庭を広く残し、その庭はご自身の手で育てていけるようにすること。三つ目は、境界のブロックと建物まわりの雑草・砂利の対策、そして玄関から続く動線を土の上で終わらせないことです。
ご提案のポイント

中心になったのは目隠しフェンスです。当初はアルミの縦格子で検討し、樹脂の製品も比べたうえで、LIXILの「フェンスAB YS3型」横スリット・片面木調へ。色はブラックとチェリーウッド。建物のトーンが暗いぶん、黒い縁で締めて木の色を挟むと、色味がまとまります。
高さは多段柱を使い、T-8とT-10を積み上げた180センチ。160センチでは座った目線を抑えられる程度で、立てば視線が抜けます。10メートルと8メートルの二面、計18メートルをこの高さで通しました。
テラスは当初タイル張りでしたが、熱をため込むこと、照り返しを避けたいというお申し出がありました。そこで東洋工業の化粧ブロック「コード120型」で囲い、中は土間コンクリートの刷毛引きに変更。駐車スペースも同じ刷毛引きで約44平方メートル。当初案から奥行きを1メートル縮め、その分を庭に回しています。全長4.7メートル級のお車を置いて余裕を確かめた寸法です。
アプローチにはメイクランドの天然石乱形「諏訪鉄平」。入口を広く取り、階段へ向かって細くなる形が、歩く向きを自然に導きます。脇には人工芝を挟んだ緑化スリットを走らせ、LIXILの「フェンスAL」中桟なしT-6を1スパン。その笠木にシームレスラインライトを仕込み、足元を線で照らします。
境界は重量ブロックC120を2段と3段で使い分け、計42.2メートル。図面には「境界杭不明の為 南側、東側 50mm離して施工」の注記。杭のない辺は、寸法を決めて内側へ逃がしました。植栽は「森のように」「枝が下のほうにない木を」というご要望から株立ちのアオダモを2本、常緑ヤマボウシ、イロハモミジ、ハイノキを添えました。

完成した外構の見どころ
駐車スペースの土間コンクリートは、大きく割り付けて目地に化粧砂利を詰めました。割付の線が広い面を分け、間延びを防いでくれます。その奥にフェンスの木調の面が横一直線に走り、際には黒い砕石の植栽帯。彩度を上げず、濃淡だけで組み立てています。
このフェンスは片面木調です。見る向きによって木の色の面とブラックの面が入れ替わり、駐車スペース側からは木の色が、庭側からはブラックが正面に来ます。株立ちの足元は黒い割栗石で丸く囲い、土の地面と区切りました。
暮らしの変化
フェンスを180センチで通したことで、道路側からの視線は庭に届きません。リビングの大きな窓と庭がひと続きになり、カーテンを開けたまま過ごせる設計です。土のままだった建物まわりの75平方メートルは、白砕石と防草シートで覆う計画です。
庭は、通路の石張りだけを施工し、周りは手つかずのまま残しています。芝を張るのも、飛び石を置くのも、これからご自身で。夜はスパイクスポットライトが株立ちの幹を下から照らします。育っていく庭に、灯りの居場所だけは先に用意しておきました。
川口市で、新築の外構をご検討中の方へ
新築の外構は、住みはじめてからの困りごとが見えやすい工事です。視線と足元を先に解決しておけば、残りは時間をかけて育てていけます。川口市の外構工事ページには、地域で多いご相談や参考価格帯をまとめています。ほかの地域の完成例は施工事例の一覧からご覧いただけます。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県川口市 |
|---|---|
| 施工内容 | 境界工事:重量ブロックC120 2段・3段 計42.2m 車庫・カースペース工事:土間コンクリート刷毛引き44.3㎡、白砕石スリット、ピンコロ石見切り アプローチ工事:緑化スリット(グラスハイブリックボーダー)、人工芝スリット 庭工事:天然石乱形張り9.0㎡(メイクランド 諏訪鉄平)、整地66.3㎡ テラス工事:化粧ブロック囲い(東洋工業 コード120型)、土間コンクリート刷毛引き 建物廻り工事:6号白砕石+防草シート75㎡、リサイクルエッジQタイプ22.5m アルミ工事:目隠しフェンス18m(LIXIL フェンスAB YS3型 片面木調・多段柱で180cm)、LIXIL フェンスAL T-6 植栽工事:アオダモ、常緑ヤマボウシ、イロハモミジ、ハイノキ、下草5種、割栗石 照明工事:LIXIL 美彩 スパイクスポットライト2台、ローポールライト、シームレスラインライト |
| 価格帯(目安) | 400万円〜530万円 |
| 工期(目安) | 約2週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 目隠しの高さと庭の分担を打ち合わせのたびに詰め直し、仕上げきらない『余白』を残した新築外構です。 |
| 担当プランナーコメント | すべてを作り込むことが、いつも正解とは限りません。視線を切る高さと、歩く道と、草の生えない下地。この三つを先に決めておけば、庭は住みながら育てていけます。 |
埼玉県川口市で新築の外構をお考えの方は、地域ページと他の完成例もあわせてご覧ください。どこまでを仕上げ、どこを『余白』として残すか。その線引きから、ご一緒に考えます。