施工事例

川口市|大判タイルの門袖とアオダモが迎える、余白を活かした新築外構

川口市|大判タイルの門袖とアオダモが迎える、余白を活かした新築外構
埼玉県川口市の施工事例|石目調タイルの門袖とシンボルツリー、濃色の割栗石

敷地の顔を『一枚の壁』に託し、門袖とシンボルツリーに絞って整えた新築外構です

埼玉県川口市の施工事例|門柱正面のトラバーチン調タイル面とシンボルツリー

新築の外構について最初にご相談をいただいたのは、2024年の秋でした。そこから最終図面がまとまるまで、およそ5か月。図面と見積を何度も往復しながら、少しずつ計画のかたちを変えていった現場です。

はじめは敷地全体を仕上げる想定でした。最終的に残したのは、門袖・シンボルツリー・庭側の目隠しの3つ。範囲を狭めたぶん、いちばん人の目に入る場所へ素材と手間を集めています。

ご相談の背景

敷地は道路境界線で約14.5m、隣地境界線で約16.1m。建物が建ち、土間と境界塀は先に仕上がっている状態からのスタートでした。図面には既存境界塀の天端が+402、設計GLはBM+350と記され、外構側で合わせるべき高さがすでに決まっていました。

新築時の外構は、決めることが一度に押し寄せます。駐車まわり、アプローチ、庭、照明。どれも必要に見えるからこそ、優先順位がつけにくい。この現場でも当初の案は敷地全体を覆う内容で、そこから半年近くかけて「今つくるもの」と「あとに回せるもの」を仕分けていきました。

ご要望

やり取りを重ねるなかで、優先順位は大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、家の顔になる門袖壁をタイル貼りでつくること。計画が縮んでいくなかでも、門袖だけは一度も外れませんでした。

ふたつ目は、シンボルツリーを1本植えること。樹種はアオダモの株立ちで、こちらも初回の見積から最後まで変わっていません。

三つ目は、庭側の視線だけを切ること。当初12mあった目隠しフェンスは、必要な範囲を見極めて4mに落ち着きました。

ご提案のポイント

門袖は、重量ブロックC120を8段積み上げて下地としました。仕上がり高さは+1,450、幅はおよそ2,400。壁として自立させるため、背面に控え壁を1枚差し込んでいます。図面にしか出てこない部材ですが、この高さの壁を安心して使うための骨格です。

仕上げはタカショーの「セラウォール」299×1200を9.5㎡分。張り方は目地を通す「イモ目地」で指定しました。横に長い大判を水平に並べると目地が線として揃い、壁が実寸より横へ伸びて見えます。石の風合いをそのまま見せたかったので、装飾は足していません。

足元にはアオダモの株立ちをH2.5mで1本。落葉樹で、4月ごろに小さな花をつけます。竹支柱で幹を支え、根元まわりには割栗石を敷きました。壁が『一枚の壁』として立つぶん、その手前は軽くしておきたい。株立ちの細い幹と濃色の石は、そのための取り合わせです。

庭側にはLIXILの「フェンスAB YS3型」T-12をブラックで4m。多段柱T-20の60×60角に長尺レベルカバーを合わせ、独立基礎3か所で立てています。全周を囲うのではなく、気になる面だけを4mで止める。これが最後まで残った理由です。

門袖の足元は土間コンクリートを刷毛引きで1.4㎡。仕上げは既存合わせとし、先にあった土間と地続きに見えるよう納めました。インターホンはお客様の支給品を門袖に取り付け、道路から手の届く位置に収めています。

完成した外構の見どころ

正面に立つと、横に流れる石目がまず目に入ります。大判を水平に並べたぶん目地は細く、面としてのまとまりが強い。天端には日が回ると薄い影が落ち、壁の厚みが素直に見えます。

その手前にアオダモが1本。竹支柱に支えられた細い幹が、壁の直線をやわらげてくれます。足元の割栗石は濃い色で、明るい壁面との明暗がそのまま奥行きになりました。建物側のグレーの大判タイルは建物工事の仕上げですが、門袖の石の表情とは無理なく並んでいます。

暮らしの変化

門袖は、訪れる人に玄関の位置を伝える目印になります。壁が一枚あるだけで、道路から入ってきた人の立ち位置が自然に決まる。インターホンをそこに集めたので、迷う場面も減ります。

アオダモは落葉樹です。春の新緑、夏の木陰、秋の落葉、冬の枝ぶりと、同じ場所の見え方が季節ごとに変わります。庭側の4mは視線の気になる面だけを覆っているので、閉じきらずに風と光は通ったまま。土間は既存合わせで段差なくつながり、門袖の前を歩く動きも素直です。

川口市で、門袖まわりから始める外構をご検討中の方へ

外構は、一度に全部を仕上げなくても成立します。この現場のように、家の顔になる一面と、そこに添える一本の木から始める進め方もあります。どこから手をつけるか迷ったときは、毎日いちばん目に入る場所から考えると決めやすくなります。

川口市の外構工事のページでは、地域で多いご相談や参考価格帯をまとめています。ほかの現場の仕上がりを見比べたい方は施工事例もあわせてご覧ください。

施工概要

施工エリア 埼玉県川口市
施工内容 門周り工事:造作門袖(重量ブロックC120 8段積+控え壁/基礎2.8m)、タイル貼り(タカショー セラウォール 299×1200・イモ目地)9.5㎡、インターホン取付(お客様支給品)
庭工事:目隠しフェンス(LIXIL フェンスAB YS3型 T-12 ブラック/多段柱T-20 60×60・長尺レベルカバー)4m、独立基礎3か所
土間工事:土間コンクリート 刷毛引き仕上げ 1.4㎡(既存合わせ)、掘削・残土処分
植栽:アオダモ 株立 H2.5m(竹支柱)1本、割栗石(1号砕石)敷き 4㎡分
価格帯(目安) 55万円〜60万円
工期(目安) 約3週間〜4週間
相談から完工までの特徴 敷地全体の計画から約5か月かけて範囲を絞り込み、門袖・シンボルツリー・庭側の目隠しに集約した新築外構です。
担当プランナーコメント 優先順位を整理していくと、残すべきものは自然と絞られていきます。今回は門袖を一枚の壁として立たせることに決め、下地のブロックと控え壁、タイルの張り方まで一続きで設計しました。あとから駐車まわりや照明を足せる余地も残してあります。

川口市で門袖まわりの新設や、外構の優先順位づけをお考えの方は、地域ページと施工事例もあわせてご覧ください。『一枚の壁』をどこに立てるかが決まると、そのあとの計画はぐっと進めやすくなります。