さいたま市|シャイングレーの横ルーバーが囲う、水平ラインの通った境界外構
敷地の高低差をブロックの内側で吸収し、上端だけを『水平ライン』で通した境界外構です

埼玉県さいたま市。新しい住宅が並びはじめた平坦な分譲地の一区画で、敷地のまわりを囲う工事だけをご相談いただきました。駐車場もアプローチも、今回の範囲には入っていません。ブロック塀と目隠しフェンス、それに門扉が一箇所。工種はこれだけです。
工種が少ないぶん、決めることは高さと面の続き方に集中します。塀の総延長は53m。同じ表情が長く続くこと自体が、この工事の主題になりました。
ご相談の背景
はじめてお伺いした日の調査メモには、寸法だけでなくお客様の言葉がいくつも書き残されています。なかでも繰り返し記されていたのが「すきまのないもの」。格子の間から向こう側が見えてしまう状態を、はっきりと避けたいというご相談でした。
もうひとつの課題は高低差です。境界杭を基準にレベルを拾っていくと、マイナス1cmの場所からプラス41cmの場所まで、面ごとに地面の高さが変わる敷地でした。前面は幅2.4mの細い道。隣地側にはすでに7段から8段積まれた既存のブロックとフェンスがあり、そこへ新しい塀を並べていくことになります。建物の図面はまだ手元になく、現地の寸法はすべて手測りで押さえました。
ご要望
大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、隙間のない目隠しであること。調査メモの二箇所に同じ趣旨が書かれていて、この一点が仕様を決める軸になりました。
ふたつ目は、色をシルバー系にすること。白とグレーの外壁が並ぶ分譲地なので、家並みから浮かない色を選びたいというご希望です。
三つ目は、後から門扉を設ける予定の位置を見込んでおくこと。あわせて、高低差のある場所で門扉の足元をどう納めるかを提案してほしい、というご相談もいただきました。
ご提案のポイント

構成は、下が重量ブロックC120の5段積み、上がアルミの横目隠しフェンス。この二段構えを53mにわたって通しています。
設計で最初に決めたのは、ブロック天端の高さでした。地面のレベルは面ごとに違うのに、図面では天端を一律にBM+900と指定しています。地面のうねりは根入れの側で吸収し、上端のラインだけは一直線に通す。写真で塀の上のラインがまっすぐ見えるのは、この指定の結果です。
フェンスはLIXILのフェンスAB YL3型。横ルーバータイプで、板が水平に重なるため隙間がほとんど生まれません。色は本体がアルミカラーのシャイングレーで、ご希望のシルバー系にそろえています。
高さは一種類ではありません。T-12を25.2m、T-10を27.7m。こちら側から見た高さでそろえるのではなく、隣地の地盤や既存ブロックの高さが面ごとに違うことに合わせて、目隠しとして必要な高さで割り付けました。
門扉はLIXILの開き門扉AB YM2型、片開きの08-12。色だけはオータムブラウンで、フェンスのシャイングレーとは変えています。長く続く面のなかで、出入りする一箇所だけが色で分かる。開口部の土留めは図面で決めきらず、現地相談・想定2段とだけ記して、実際の高低差を見てから納めました。
図面では、隣地側にすでにあるブロックとフェンスを面ごとに書き分けています。どこが既存で、どこを新しく積むのか。長い境界ほど、その線引きを先にはっきりさせておくことが効いてきます。
基礎は幅500mm・高さ100mm、鉄筋と型枠を含めて53mの全長に通しています。高さのある壁を長く連ねるための土台です。
完成した外構の見どころと、暮らしの変化

見どころは、同じ面が長く続くことそのものです。53mのあいだ、横ルーバーの『水平ライン』が途切れずに走り、その上端がぴたりと通る。地面が上下していることは、外から見てもほとんど分かりません。
コーナーでは直角に折れて、二つの面を囲います。折れたところで線が乱れないのは、天端の高さを共通にしてあるからです。下は重量ブロックの重い質感、上はアルミの軽い水平線。素材のコントラストが、長い面に単調さを残さないでくれます。
暮らしの面では、まず視線が止まります。隣家との距離が近い敷地で、隙間の少ないルーバーが道路側と隣地側の両方から見える範囲を切りました。外周が先に決まっていることで、この先に敷地の中をどう使うかを考えるときにも、囲いの条件を気にせずに済みます。
さいたま市で、目隠しフェンスと境界の塀をご検討中の方へ
境界の工事だけを先に進める、という選び方があります。敷地の外周が決まっていれば、視線と防犯の不安は先に片づく。中の計画は、そのあとでゆっくり考えることができます。
さいたま市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。目隠しの取り方をもっと見たい方は、施工事例一覧もあわせてご覧ください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県さいたま市 |
|---|---|
| 施工内容 | 仮設工事:重機回送 境界工事(ブロック):重量ブロックC120 5段積み 53m(天端BM+900)、基礎 幅500×高さ100(型枠・鉄筋含む)53m、掘削・残土処分 境界工事(フェンス):目隠しフェンス(LIXIL フェンスAB YL3型 横ルーバー/シャイングレー)T-12 25.2m、T-10 27.7m、端部キャップ・切り詰め端部カバー 門周り工事:片開き門扉(LIXIL 開き門扉AB YM2型 08-12/オータムブラウン)1箇所、開口部の土留めは現地納め |
| 価格帯(目安) | 230万円〜300万円 |
| 工期(目安) | 約2週間〜3週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 現地調査で拾った面ごとの高さをもとに、ブロック天端を一律に決め、フェンスの高さだけを二種類に振り分けた境界一本の工事です。 |
| 担当プランナーコメント | 53mという長さは、少しの狂いがそのまま目立ちます。だから地面ではなく天端を基準にしました。高さを二種類にしたのも、見た目をそろえるためではなく、面ごとに必要な目隠しの高さが違ったからです。門扉の色だけを変えたのは、長い面のどこが出入口かを一目で分かるようにするための一手でした。 |
地面の高低差は残したまま、上端の『水平ライン』だけを通す。さいたま市で目隠しや境界の塀をお考えの方は、まず敷地の高さを測るところからご一緒に考えます。