施工事例

狭山市|二枚の屋根が一枚に見える、カーポート増設と角度格子のフェンス

狭山市|二枚の屋根が一枚に見える、カーポート増設と角度格子のフェンス

横に並べるのではなく、上に重ねる。カーポートをもう一台分足した増設工事です

埼玉県狭山市の施工事例|二枚の屋根が一枚に見える、カーポート増設と角

埼玉県狭山市の既存のお住まい。すでにあったカーポートに、もう一台分の屋根を足しました。

同じものを真横に連結する形が最初の案でした。ただ、強度の検討を進めるうちに、その納まりでは確実とは言えないと分かります。そこで新しい屋根を既存より高い位置に置き、二枚の屋根を段差をつけて重ねる形に組み替えました。

段差にできる隙間は、一本のフラットバーでふさぐ。この『重ねる』という選び方が、この現場のすべてです。

ご相談の背景

きっかけは、駐車スペースの雨風対策でした。すでにカーポートは建っていましたが、屋根がかかるのは一台分だけ。もう一台を並べて停めても、乗り降りのたびに濡れてしまう状態です。

あわせて、庭の目隠しについてもご相談がありました。ただし条件がひとつ。まるまる見えなくなるのは防犯の面で不安がある、というお気持ちです。庭が暗くなることも気にされていました。

敷地の側にも条件があります。境界のブロックはお隣との共有で、隣地の地盤が二段分ほど高い。同じ高さのフェンスを立てても、向こう側から見ると低く見える関係です。図面には設計基準と隣地ブロックの高さを数値で書き入れ、そこを前提に高さを検討しました。

ご要望

いただいたご要望は、大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、既存のカーポートに続けてもう一台分を雨風から守ること。見た目の揃いよりも、確実に施工できる形を優先したいというご意向でした。

ふたつ目は、庭に目隠しを立てること。ただし完全には塞がないこと。視線は切りたいけれど、光と風と人の気配は通しておきたい、というご要望です。

三つ目は、既存の土間コンクリートと人工芝への手当てを最小限にすること。壊す範囲、切る範囲、そして直したあとの継ぎ目の見え方。ここを気にされていました。

ご提案のポイント

埼玉県狭山市の施工事例|二枚の屋根が一枚に見える、カーポート増設と角

カーポートは三協アルミのスカイリードを、既存より高い位置に据えました。屋根は熱線遮断のポリカーボネート板。二枚の屋根が重なる断面を図面に描き起こし、段差をどう隠すかを先に決めています。

使ったのは幅150ミリのフラットバー。屋根側に5.5メートル、側面に3メートル。黒一色の細い帯が、新旧の境目を一本の線に見せてくれます。サイドパネルは既存に合わせて切り詰め、同じラインで揃えました。

目隠しフェンスに選んだのは、角度格子です。羽根に角度がついているので、正面に立つと視線は切れる。それでいて光と風は抜けていきます。板を隙間なく張る仕様も検討しましたが、それでは庭が暗くなり、外からまったく見えなくなる。ご不安のあった点をそのまま解けるのが、この格子でした。

木調のパネルとダークブロンズの柱を組み、L字に4メートルと2メートル。既存の土間は基礎に必要な幅だけをはつり、埋め戻しは砂利で仕上げています。

屋根から水が落ちる場所だけは化粧砂利にしました。粒は15ミリから25ミリの黒。土間のまま受けると跳ねた水の跡が残りますが、砂利が受ければ目立ちません。

庭には枕木調の平板を飛び石状に。900ミリ、600ミリ、300ミリの三つを混ぜ、間隔を変えながら置いています。人工芝は全面を張り替えず、必要な形にカットして復旧しました。

完成した外構の見どころと、暮らしの変化

埼玉県狭山市の施工事例|二枚の屋根が一枚に見える、カーポート増設と角

二枚の屋根は、遠目には一枚に見えます。段差を隠しているのはフラットバー一本だけ。近づけば重なりが分かりますが、車を停める側から見上げる角度では、ひと続きの面として目に入ります。

車は二台が並列で屋根の下に収まりました。奥の一台を出すために手前を動かす手間もありません。

目隠しフェンスは、庭に立つと外の視線が切れています。それでいて空は見えるし、風も抜ける。裏手が駐車場に接する敷地でも、囲われた感じにはなりません。道路側から見ると、木調の格子の向こうに既存の白いフェンスが重なり、二重の奥行きが生まれています。

飛び石は、屋根の下から庭へと続きます。人工芝を傷めずに靴のまま歩ける道ができました。既存を活かした部分と新しく足した部分が、素材の切り替わりとして自然につながっています。

狭山市で、カーポートの増設をご検討中の方へ

すでに建っているカーポートに足す工事は、同じものを並べれば済むとは限りません。強度の条件によっては、重ねる、ずらす、高さを変えるといった組み替えが要ります。既存を活かせる範囲と造り替えたほうがよい範囲。そこを見極めるところからご相談ください。

狭山市の外構工事ページでは、地域で多いご相談やほかの施工事例をご覧いただけます。仕上げや規模の違いを見比べたい方は、施工事例一覧もあわせてご覧ください。

施工概要

施工エリア 埼玉県狭山市
施工内容 駐車場工事(カーポート増設):三協アルミ カーポート スカイリード(屋根=熱線遮断ポリカーボネート板/本体ダークブロンズ)、サイドパネル(既存に合わせて切詰め)、独立基礎・掘削4か所・下地コンクリート、屋根と側面の隙間ふさぎ材(フラットバー 幅150/ブラック)、排水部の化粧砂利敷き(メイクランド ニューつや黒 15〜25ミリ)
庭工事:目隠しフェンス エルファード 片面フリー柱タイプ 木調M5型 角度格子 H2000(トラッドオーク/柱ダークブロンズ)L字4.0+2.0メートル、コーナー格子、既存土間のはつり・撤去・埋め戻し、東洋工業 レイルスリーパーペイブ ビター 計14枚・敷設2.2平方メートル
土工事・復旧:既存人工芝のカット加工・復旧、残土処分、養生・清掃
価格帯(目安) 170万円〜220万円
工期(目安) 約2週間
相談から完工までの特徴 既存カーポートに同型を横付けする案を強度面から見直し、屋根を重ねる納まりへ組み替えた増設工事です。既存の土間と人工芝は必要な範囲だけ手を入れて復旧しています。
担当プランナーコメント 増設で難しいのは、新しい部分より既存との境目です。重ねる納まりに変えた時点で段差は必ず生まれるので、そこを幅150ミリのフラットバー一本で処理する前提で図面を起こしました。目隠しを角度格子にしたのも同じ考え方で、塞ぎきらずに視線だけを切る。足りない部分を足しながら、今ある形をできるだけ残すことを優先しています。

狭山市で、既存の外構に手を加えるご相談をお考えの方は、地域ページや関連する事例もあわせてご覧ください。今あるものを活かせる範囲は、思っているより広く残ります。