狭山市|目地の線が駐車のガイドになる、土間コンクリートの新築外構
足す外構ではなく、残す場所を決めた外構です

埼玉県狭山市の新築のお住まい。駐車スペースの土間コンクリートと、建物まわりの砕石敷き。この二つだけに絞り込んで計画しました。
土地と建物にご予算の大半を使われたあとの、限られた枠での外構工事です。できることを並べるより先に、やらないことを決める。打合せの最初に、費用を掛ける場所と掛けない場所を線引きしました。
残したのは、毎日車を出し入れする駐車スペース。諦めたのは、玄関へ続くアプローチの敷石です。この『引き算』が、そのまま完成した景色になりました。
ご相談の背景
ハウスメーカーで建てられた新築のお住まいで、外構に回せる枠はごくわずか。全体をシンプルにまとめたい、というご方針もあわせていただいています。
ただ、駐車まわりの条件だけは最初からはっきりしていました。停める車は一台。それでも四角く開いたスペースは部分的に舗装せず、全面をコンクリートにしたい。ここは譲らない、という線が引かれていました。
敷地の側にも事情があります。両隣の境界に立つブロック塀とフェンスは、お隣との共有物。古いブロックに新しい土間コンクリートを直接ぶつけてよいものか。ご相談の時点で決めかねていた部分でした。
ご要望
いただいたご要望は、大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、駐車スペースと道路沿いをL字に土間コンクリートで固めること。仕上げは刷毛引き、目地は伸縮目地。車は一台でも面としては割らず、ここに費用を集めたいというご希望です。
ふたつ目は、家のまわりの雑草対策を最小限の費用で済ませること。防草シートと砂利で足りる範囲にとどめる。普段そこを歩くことはない、というご判断でした。
三つ目は、装飾を足さないこと。照明のご提案も、表札の設置も不要。ガチャガチャさせずにシンプルにまとめてほしい、というご要望です。
ご提案のポイント

駐車スペースは一台分ではなく、区画いっぱいに。43.2平方メートルを刷毛引き仕上げの土間コンクリートで打設しています。砕石を100mm転圧し、4.5mmのワイヤーメッシュを敷いて、コンクリートは100mm。表に見える面はシンプルでも、下地は車が乗る厚みを確保しました。
最も時間をかけたのが、伸縮目地(エキスパンタイ・グレー)12mの割り付けです。条件は二つ。普通に割ると十字が生まれて落ち着かないので、十字にしないこと。そして、目地そのものを駐車のガイドラインにすること。お乗りの車の寸法まで確認したうえで、停めたときに車の左右へ目地が来るよう線を引いています。
図面には「土間コンクリート高さは階段を基準とし、割付を均等にすること」と記しました。基準は玄関ポーチの階段です。装飾を足さないと決めた以上、この『目地の線』だけがデザインになります。
立水栓の足元は、500mm角で型枠を抜きました。中に入れたのは化粧砂利。ホースを使ったときの水はねで、白い土間が汚れていくのを避けるためです。
境界まわりは、あえて突き当てない納まりに。両隣の共有ブロックには土間コンクリートをぶつけず、約10cmあけて砂利で処理しています。将来お隣がブロックを作り替えても、土間まで壊さずに済む形。この判断は初回の打合せで決まりました。
建物のまわりは6号砕石と防草シートで28平方メートル。シートはザバーン136G(厚み0.4mm)の標準グレードです。上位グレードにしてもブロックの際からは草が出ます。それをお伝えしたうえで、ここは掛けない場所と決めました。敷地の奥は地盤が一段下がるため、重量ブロックC100を1段だけ積み、砂利の流出を止めています。
完成した外構の見どころと、暮らしの変化

白っぽい土間コンクリートが、道路側にL字で大きく広がります。面積のわりに明るく、すっきりとした佇まい。装飾を一つも足していないぶん、目地の割り方だけが景色をつくっています。
目地は駐車のガイドとして働きます。毎日の出入りで目印を探す必要がなく、一台の車がいつも同じ位置に真っ直ぐ収まります。
立水栓の足元だけが砂利。白一色の中でここだけが小さなアクセントになりました。建物の側面は砕石敷き。費用を掛けた場所と掛けなかった場所が、素材の切り替わりとしてはっきり見えます。
両隣の境界にあるブロック塀とフェンスは既存のまま、今回は手を入れていません。そのぶん、新しくつくった面がどこまでなのかも分かりやすく残りました。何を諦め、何を残したのか。『引き算』の答えが、そのまま形になっています。
狭山市で、予算を絞った外構をご検討中の方へ
外構は、足せば足すほど良くなるものではありません。優先順位を決めて、使う場所に費用を集める。今回のように駐車スペースへ集約する考え方は、限られたご予算でも成立します。
狭山市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や、ほかの施工事例もご覧いただけます。工事の規模や仕上げの違いを見比べたい方は、施工事例一覧もあわせて参考になさってください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県狭山市 |
|---|---|
| 施工内容 | 駐車場・境界工事:土間コンクリート/刷毛引き仕上げ 43.2平方メートル、伸縮目地(エキスパンタイ・グレー)12m、掘削・残土処分、型枠、桝調整、重量ブロックC100/1段 12.5m+基礎、既存ブロックのモルタル簡易補修 土留め工事:重量ブロックC100/2段 1m+基礎 建物廻り工事:6号砕石+防草シート(ザバーン136G)28平方メートル、鋤取り・残土処分 金物工事:ポスト(お施主様支給品)の壁付け施工 |
| 価格帯(目安) | 80万円〜110万円 |
| 工期(目安) | 約2週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 限られたご予算の中でアプローチの敷石を見送り、駐車スペースの土間コンクリートに費用を集約した外構工事です。 |
| 担当プランナーコメント | 装飾を足さない以上、残るのは面の広さと目地の線だけです。玄関ポーチの階段を基準に高さを決め、十字を避けた割り付けが駐車のガイドを兼ねるようにしました。境界から約10cmあけたのも、あとで困らないための選択です。 |
狭山市で、限られたご予算での外構をお考えの方は、地域ページや関連する事例もあわせてご覧ください。何を残すかさえ決まれば、規模が小さくても外構は整います。