狭山市|木目調フェンスが囲う、一部屋のようなタイルテラス
建物脇に伸びる細長い余白を、外から見えない『囲われた一部屋』に変えた外構です

きっかけは、入居からおよそ2年が経ってのご相談でした。以前に一度お問い合わせをいただきながら、工事の時期が合わずに見送りとなった経緯があります。あらためて、というご依頼です。
方針はひとつ。手をかけずに済む外構にすること。床は明るく、囲いは黒。この明度差を軸に、駐車スペースとテラスと目隠しをひとつづきの計画としてまとめています。
ご相談の背景
お引渡しから外構は土のままでした。雨が降るたびに泥が上がり、駐車スペースも玄関まわりも汚れる。毎日目に入る場所だけに、不満は小さくありません。生活は始まっているのに、足元だけが仮住まいのままです。
もうひとつは、建物の脇に伸びる細長いスペースの扱いです。隣家や集合住宅が近く、道路からの視線も抜けてくる立地。せっかくの余白が、腰を落ち着けて過ごせる場所にはなっていません。ここを変えられるかどうかが、計画の分かれ目でした。
ご要望
大きく分けると3つありました。
ひとつ目は、メンテナンスフリーを最優先にすること。手入れに時間を使うより、掃除の手間を工事で買っておきたい、という考え方です。
ふたつ目は、駐車スペースを奥まで全面コンクリートにすること。手前だけ舗装して奥に土や砂利を残せば、結局そこから泥が上がります。
三つ目は、お庭をメインに据えること。お子様がプールで遊べる、囲われた安心な場所がほしい。この一点が設計の中心になりました。
ご提案のポイント

床材はタイルを選定しました。LIXIL バサーティル(IPF-915・VER-1)を22.6㎡分。インターロッキングも候補でしたが、表面が平滑なタイルのほうが汚れを落としやすい。『手のかからない床』というご要望に、素材の段階で答えました。
色はご自宅の内装から決めています。グレーと黒と白の室内と地続きに見えるよう、明るいグレージュの木目調を選定。施工用平面図には「タイル貼り方向に注意(本体と逆向き)」と記し、建物のボーダーに対して目地の向きを振っています。同じ方向に揃えるより床が広く見えます。
目隠しはLIXIL フェンスAB YL2型を2段で施工。下段のT-14をブラック、上段のT-6だけをブラックとクリエモカの木調にし、全面を黒で塗り込めない構成にしました。当初は上部に隙間を空けて抜けをつくる案もご提案しましたが、視線を確実に切りたいというご判断で、隙間のないタイプを採用しています。
高さを出すぶん、風圧への備えも要ります。多段柱のT-20とT-24を用い、柱の間隔は図面上で1,000mm以内と指定。14.1mを同じピッチで並べ、独立基礎20ヶ所で支えています。
テラスは1段上げました。フラットに納める案もありましたが、低いとゴミが吹き溜まります。掃き出し窓から1段で降りる高さに統一し、下地はエスビック スクエアC120(ダークグレー)2段です。
門扉は設けず、完全なクローズに。大きな荷物や設備のメンテナンスは玄関側から回れる動線。扉を省いて囲いを連続させるほうが、目隠しとして素直に効きます。
完成した外構の見どころと、暮らしの変化

タイルと土間コンクリートと白系の砕石で足元を明るくまとめ、フェンスと外壁の黒で周囲を締める。建物が近くに迫る環境でも、空間が窮屈に見えません。
駐車スペースは奥まで一枚で打っています。伸縮目地を23.6m、そこに6号砕石の砂利目地を通し、大きな面をリズムよく分割。土の露出がなくなりました。
既存の御影石調の袖壁と控え壁、コンクリート土留めはそのまま残しています。塗り替えず活かすという判断。更新した部分と残した部分の境目が、表情になりました。
テラスは三方をフェンスで囲まれ、道路からも隣地からも見えません。夏はここでプールを広げられる。窓を開ければそのまま続く、屋根のない『囲われた一部屋』ができました。
手を入れる場所は、ほとんど残していません。植栽はなし、砕石の下には防草シート、床はタイルと土間コンクリート。汚れたら水で流せば済みます。休日を庭の手入れではなく、庭で過ごす時間に使えます。
狭山市で、目隠しのある庭づくりをご検討中の方へ
隣家との距離が近い敷地でも、囲い方を工夫すればお庭は使えます。大切なのは、どこからの視線を切るのかを最初に決めること。フェンスの高さも素材も、そのあとです。
狭山市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。目隠しフェンスや土間コンクリートなど、工種ごとの仕上がりを見比べたい方は施工事例一覧もあわせてご覧ください。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県狭山市 |
|---|---|
| 施工内容 | 駐車場・アプローチ工事:土間コンクリート44.2㎡(刷毛引き仕上げ)、伸縮目地23.6m、砂利目地(6号砕石)、土留めブロック(エスビック スクエアC120 ダークグレー)、既存コンクリート解体・撤去、玄関前まで連続する土間コンクリート、サブアプローチ 庭工事:タイルテラス22.6㎡(LIXIL バサーティル IPF-915・VER-1)、階段1ヶ所、下地コンクリート21.1㎡、既存CBカッター工・小口モルタル補修 フェンス工事:目隠しフェンス14.1m(LIXIL フェンスAB YL2型 T-14ブラック+T-6ブラック・クリエモカ/多段柱T-20・T-24、独立基礎20ヶ所) 家周り工事:防草シート+6号砕石15.8㎡(犬走り) |
| 価格帯(目安) | 300万円〜400万円 |
| 工期(目安) | 約5週間〜7週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 掃除の手間を増やさないという一点を軸に、床材・フェンスの構成・門扉の有無まで一貫して選び切った計画です。 |
| 担当プランナーコメント | 手入れの手間を減らす外構は、素材選びの段階でほとんど決まります。今回は掃除のしやすさからタイルを選び、囲いは視線を切ることを優先して隙間のないフェンスに。既存の門柱まわりを残したのは、石の質感が新しい黒と木調のよい対比になると考えたからです。 |
狭山市で手入れの少ないお庭をお考えの方へ。『手のかからない床』も『囲われた一部屋』も、特別な仕掛けではなく、素材と囲い方の選び方で決まります。ご自宅の敷地に置き換えながら、地域ページや他の事例もご覧ください。