施工事例

志木市|横スリットのフェンスが風を通す、角地の視線をやわらげるブロック塀

志木市|横スリットのフェンスが風を通す、角地の視線をやわらげるブロック塀
埼玉県志木市の施工事例|角地の横スリット目隠しフェンスとブロック塀の全景

道路からの視線は切り、風は通す。角地をぐるりと囲った『風を通す目隠し』の塀とフェンスです

埼玉県志木市の施工事例|道路沿いの横スリット目隠しフェンスと塀の寄り
道路に面した境界のつくり替えからのご相談でした。境界を受け持っていたのは、長く使われてきた大谷石積みの土留め。その上に高さ1.6mの生垣が8.2m続き、2〜3mの樹木が3本並んで、道路からの視線を遮る役目を担っていました。

今回は、その役目をそっくり入れ替える工事です。石積みは見えている部分だけでなく、地中に回った親柱まで撤去し、鉄筋の入ったブロック塀として組み直す。緑が担っていた目線対策は、塀の上のフェンスへ引き継ぐ。角地ですから、二つの道路にまたがって同じ高さのラインを通しました。

ご相談の背景

大谷石の土留めは、厚み150mm、高さは根入れを含めてH900前後。範囲にして8.2㎡ありました。表に見えている石だけを外しても、下に回った親柱が残ります。構造からやり直すには、地中まですべて取り除く必要がありました。

生垣と樹木も、この機会にあわせて整理することに。ご自身で少しずつ抜く方法もありますが、8.2mの生垣と高さ2〜3mの樹木3本ともなれば数ヶ月がかりで、体への負担も小さくありません。視線を受け持つものを立て替えるなら、抜くのも同じタイミングがいい。伐採と伐根まで含めた計画にしました。

ご要望

大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、道路側からの視線を遮ること。立ったまま覗き込まれない高さがほしい、というご要望です。

ふたつ目は、老朽化した大谷石の土留めと親柱を、構造からつくり直すこと。

三つ目は、費用をできるだけ抑えること。フェンスは色数を絞った仕様から選び、既存のコンクリート平板の一時的な取り外しはお客様ご自身で行っていただきました。

ご提案のポイント

埼玉県志木市の施工事例|建物と外構全体をとらえた引きの全景と前面道路
新しい塀は、重量コンクリートブロックC150(厚み150mm)を4段積み、延長9.1m。基礎はW500×H100、鉄筋は@800です。ブロックの天端は鉄筋を通す穴が開いているので、モルタルで平らに仕上げました。

この現場でいちばん手をかけたのは、外から見えなくなる部分です。塀にはコア抜きで水抜き穴を4か所設け、塩ビパイプを通しました。裏側にはネットを入れ、W200×H300の範囲に砕石を敷き込んでいます。土を止め、水だけを抜くための構造です。

土は雨を含むと、乾いているときの何倍もの重さになります。その重さは、そのまま塀を押す力に変わる。水抜き穴は、この圧力を逃がすために入れるものです。見た目は小さな丸い穴ですが、塀が長く立っていられるかは、ここで決まります。

塀の上に載せたのは、LIXILのフェンスAB YS3型。横スリットのT-12で、本体の高さは1m20cmです。柱を塀に埋め込んで地面からの高さを稼ぎ、身長170cmの方が立っても覗き込めない高さに設計しています。

目隠しといっても、面で完全に塞いではいません。横に並んだスリットは、見えることは見えるけれど、はっきりとは見えない。そのうえ隙間から風が抜けます。壁のように閉じれば、内側は暗く風の通らない場所になる。視線だけを選んで切る考え方です。

敷地には130mmほどの高低差があり、ブロックを積まない区間もあります。ここは柱を地面に直接立て、根元をコンクリートで固める独立基礎に。ブロック上のフェンスと高さを揃えたので、道路から見たラインは一本に通ります。

完成した外構の見どころ

角で直角に折れながら、同じ高さで続いていく水平のライン。塀の天端に通したモルタルの線が、ブロックの面とフェンスの間に区切りをつくり、全体を引き締めてくれます。横スリットが等間隔に重なるリズムも、水平ラインを強めてくれます。

近づくと、ブロックの面に小さな丸い穴が並んでいるのがわかります。水抜き穴です。仕上がった外構で、構造の話が唯一表に出てくる部分。塀の内側では低い植栽が顔をのぞかせ、フェンスの隙間から向こうの空気が抜けていきます。

暮らしの変化

道路を歩く人の目線は、塀とフェンスでほぼ切れました。それでいて、内側に立ったときの息苦しさはありません。視線は止まるのに、風と光は通ってきます。

手入れの面でも変化がありました。8.2mの生垣と3本の樹木がなくなり、剪定や落ち葉の掃除から解放されます。庭は一度更地になりましたが、平らに整地して、もともとあった平板を敷き直しました。

志木市で、境界のブロック塀とフェンスをご検討中の方へ

境界のつくり替えは、見える部分よりも見えない部分で差が出ます。基礎の寸法、鉄筋の入れ方、水抜き穴の裏側の処理。どれも完成すれば隠れますが、塀が何十年立っていられるかを決めるのはこの部分です。

志木市の外構工事のページでは、この地域で多いご相談や、ほかの事例もご覧いただけます。フェンスの種類や高さの決め方を見比べたい方は、施工事例の一覧もあわせてご覧ください。

施工概要

施工エリア 埼玉県志木市
施工内容 解体工事:既存大谷石積み解体(8.2㎡)、既存生垣・樹木の伐採・伐根(生垣8.2m/樹木3本)
土工事:鋤取り(深さ800mm/6.4㎡)、残土処分、埋め戻し
ブロック積み工事:重量コンクリートブロックC150 4段積み(9.1m)、基礎W500×H100、天端モルタル仕上げ、水抜き穴(コア抜き・塩ビパイプ)4か所
アルミ工事:横スリットフェンス(LIXIL フェンスAB YS3型 T-12)11.1m、コーナー継手、フェンス独立基礎2か所
その他工事:既存コンクリート平板の敷き直し(既存材を再利用)、解体小口のモルタル補修
価格帯(目安) 90万円〜100万円
工期(目安) 約4週間〜6週間
相談から完工までの特徴 角地の境界を、老朽化した大谷石の土留めから、水抜き穴を備えたブロック塀と横スリットフェンスへつくり替えました。
担当プランナーコメント 高さは、身長170cmの方が立っても覗き込めないところを基準に決めました。面で塞がず横スリットにしたのは、視線だけを切って風は通したかったからです。水抜き穴と砕石は完成すると見えませんが、土圧を逃がす要でした。

志木市で境界のブロック塀やフェンスをお考えの方は、高低差や既存の構造物によって取れる方法が変わります。現地を見せていただければ、必要な基礎の深さも含めてご説明できます。まずはお気軽にご相談ください。