和光市|既存の柱を活かし、フェンスの面だけを入れ替えた境界の更新
既存の柱をそのまま使い、フェンスの面だけを入れ替えて、境界のラインを黒で通しました

埼玉県和光市の境界沿い。ブロックの上に立つ既存のフェンス柱はそのままに、面材だけを新しいものへ入れ替えた工事です。触れているのは境界線の上だけで、地面には手を入れていません。
考え方はひとつ、『面だけ』。立っている柱が使えるなら、抜いて建て直す理由はありません。掘る・壊す・運ぶという工程が、そのぶん丸ごと消えます。
ご相談の背景
現地調査は、リフォーム用のチェックシートに沿って進めました。境界の位置、高低差、接道の状況、搬入経路、資材置場、近隣への配慮。すでに外構がある敷地では、測りはじめる前に確認する項目がこれだけあります。
敷地の条件は、図面に細かく残っています。道路側の側溝は天端の高さを一連で拾い、±0から230ミリ下がりまでの段差が並びました。境界のブロックも、天端が位置によって350ミリ、360ミリ、570ミリとばらつきます。
その既存ブロックの上に載っていたのが、高さ1000ミリのフェンス。柱は同じ三協アルミのもので、メーカーに問い合わせて型を確かめています。この柱を使えるかどうかが、工事の範囲を大きく左右しました。
ご相談のテーマは、フェンスに絞られていました。チェックシートで追加項目に選ばれたのは目隠し・フェンス系だけで、必要な高さと延長、色味と材質、隣地や道路への圧迫感が論点に挙がっています。
ご要望
うかがった内容は、大きく三つに整理できます。
ひとつ目は、フェンスの高さと延長。高さは既存と同じ1000ミリ、延長は15.3メートルです。境界の一辺をまるごと更新する範囲になります。
ふたつ目は、既存の柱とブロックを活かせるかどうか。残せるものは残す前提で、その可否の確認が項目に挙がっていました。
三つ目が、色味と材質、そして隣地や道路への圧迫感。どこからの視線を切りたいかも、あわせて確認しています。
ご提案のポイント

提案の中心は、柱を抜かないことでした。柱から替えるとなると、既存のブロックを壊して基礎をやり直すことになります。天端に段差のある境界でそれを行えば、工事は一気に大きくなります。
ただし、柱を残すと商品の選択肢は狭まります。フェンスは柱と本体の組み合わせで成り立っていて、本体側の下すき間の寸法が合わなければ、同じメーカーでも取り付きません。
実際、当初検討していたシリーズは取付不可でした。メーカーへ問い合わせたところ、既存の柱に対して本体の下すき間が合わないという回答。ここで型を選び直しています。
採用したのは、三協アルミのレジリア TM1型 2010、色はブラック。本体を8枚並べ、延長15.3メートルをまかないます。柱を流用する前提なので、発注は本体と小口キャップ2セット、押え金具8セットという構成です。
規格の本体を並べると、端部には必ず半端が出ます。そこは切り詰め加工を1か所入れ、既存の柱の割付にフェンスの長さを合わせました。『面だけ』を通す以上、寸法は柱の側に合わせます。
既存のフェンスは15.3メートル分を撤去。金属くずとして2立方メートルを処分し、運搬は2トン車2台分です。養生と清掃を含め、工事の範囲は境界線の上だけに収めています。
当初の計画には、境界ブロックを2メートル分積み直す案も入っていました。最終的にはその範囲を外し、土間にもブロックにも触れずにフェンスの更新だけを行っています。
完成した外構の見どころ

見どころは、境界に通った黒い一本のラインです。縦のラインが等間隔で続き、15.3メートルのあいだに途切れがありません。既存ブロックの天端に高低差があるぶん、フェンスの下端はその段差を追います。
色はブラック。建物の外壁にも黒とチャコール系が使われているため、境界の黒はその延長として読めます。艶を抑えた面なので、日が当たっても白く飛びません。
近くで見ると、柱と本体のつながりに手が入っています。押え金具で本体を柱へ留め、小口はキャップで仕舞う納まり。切り口が見えないので、端まで同じ表情で終わります。
足元は、既存のコンクリートの立ち上がりとブロックがそのまま。新しくなったのは、目線の高さに入る面だけです。
暮らしの変化
いちばん変わるのは、敷地の内と外の見え方でしょう。縦のラインで構成された目隠しタイプなので、通り沿いから敷地の中まで視線が届きにくくなります。
工事そのものは短く終わりました。柱を抜かないぶん掘削も残土も出ず、現場に入っていたのは数日です。境界のまわりに重機が長く居座らないので、通行への影響も限られます。
残ったのは、黒い面と既存の足元。使えるものを残すと、工事は静かに終わります。
和光市で、既存フェンスの交換をご検討中の方へ
フェンスの交換で最初に見るのは、柱です。柱が健全で、本体との下すき間が合う型を選べるなら、交換は面だけで済みます。逆に柱から替えると、ブロックの解体と基礎が付いてきます。
見分けるには、メーカーと型の確認が要ります。同じメーカーでも、シリーズが違えば取り付かないことがあるためです。
地域全体で多いご相談や他の事例は、和光市の外構工事ページでご覧いただけます。別の敷地条件での納まりを見たい方は、施工事例一覧もあわせてどうぞ。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県和光市 |
|---|---|
| 施工内容 | 仮設工事:養生・清掃 解体工事:既存フェンス本体の撤去15.3メートル、処分費(金属くず)2.0立方メートル、運搬費2.0台 境界工事:フェンス本体取付(三協アルミ レジリア TM1型 2010/ブラック/8枚・既存柱流用)、小口キャップ2セット、押え金具8セット、切り詰め加工1か所、施工延長15.3メートル(高さ1000ミリ) |
| 価格帯(目安) | 60万円〜70万円 |
| 工期(目安) | 約3日〜1週間 |
| 相談から完工までの特徴 | 既存の柱を流用し、フェンス本体だけを入れ替えることで、地面に手を入れずに境界の面を更新した事例です。 |
| 担当プランナーコメント | フェンスは柱と本体の組み合わせで成り立ちます。柱が使えるかどうかを先に確かめると、工事の範囲そのものが変わります。 |
和光市でフェンスの交換をお考えの方は、地域ページや他の事例もあわせてご覧ください。『面だけ』の入れ替えで済むかどうかは、現地で柱とブロックを見ればおおよそ判断できます。