和光市|視線と段差が残る既存外構を、浮かせたテラスと高さ1800の目隠しへ
玄関前の階段を解き、厚み80mmの縁でテラスを『浮かせる』納まりに整えました

埼玉県和光市の住宅、既存外構からの作り替えです。玄関前にはタイルの階段が2段、足元には防草シートと砂利、割栗石が残っていました。
選んだのは、面を広げることより、縁を細く見せる考え方です。重量ブロックを積んで土間を打ち、厚み80mm・出幅80mmの水平線を回しています。テラスと階段が、地面から少し離れて見えます。
ご相談の背景
はじめにうかがったのは、視線のことでした。道路からの視線、なかでもリビングの窓にかかる視線を完全に切りたい、というご相談です。
つぎに、足元の手間。既存の割栗石と防草シートの上に落ち葉がたまり、掃除の手間が気になっていました。虫の集まりやすい足元も避けたい、とのことでした。
もうひとつが、玄関前の段差です。既存のタイル階段が2段あり、庭へ出る動きがそこで途切れていました。
敷地の条件も先に押さえています。前面は幅員6mの道路で、敷地の前には消火栓。既存の玄関タイルの目地は、のちの寸法の基準になりました。
ご要望
いただいたご要望は、大きく三つに整理できます。
ひとつ目は、道路とリビングの窓からの視線を切ること。正面だけでなく、端部まで回り込ませてほしいというご希望でした。
ふたつ目は、広いテラス。ただし見た目は重くしたくない、というご要望です。玄関前の既存階段を解いて、テラスと段差なくつなげる形が前提になりました。
三つ目が、予算を抑えること。デザインは落としたくない、後から自分でできることは自分で、というお考えでした。
ご提案のポイント

テラスは、重量ブロックC120を@800で積み、その上に土間を打つ構成です。基礎は11.2m分。砕石C40-0を80mm転圧し、メッシュ4.5mmを入れ、コンクリートを100mm打って金鏝で仕上げています。
縁の寸法は、厚み80mm・出幅80mmに統一しました。当初は100mmで描いていましたが、打ち合わせを重ねて80mmへ。下の隙間が開きすぎず、見付けも軽く納まります。
階段は斜めに振った形です。直線的な形もご検討いただきましたが、自転車の通り道を確保する必要がありました。動線と見え方が両立する形で決めています。
踏み面は、既存の玄関タイルの割付に合わせました。1段目はタイル4枚分、2段目は5枚分、有効寸法は50cm。2段目はテラスと同じ高さで、そのまま庭へ出られます。
図面にだけ書いた指示もあります。建物の基礎に接する部分は、フローティングを止めて100mm離す納まり。タイルとの突きつけは面を落とし、目地のラインをそろえています。
目隠しはグローベンのプラドone。板材は150/1990のアンティークグレイを45枚、支柱はアルミ柱60角のダークシルバーを11本。高さ1800mm、隙間5mm、10段を3面に回し、端部は約2m折り返しています。
端部の位置は、階段2段目の蹴込みの延長線に合わせています。図面上の1行ですが、正面から見たときの線の通り方が決まります。
見積を詰める過程では、削る項目を一つずつ選び直しています。人工芝を予定していた区画は8分砂利へ、植栽は見送りに。そのうえで、縁を浮かせる納まりだけは最後まで残しました。
完成した外構の見どころ

見どころは、水平に通った一本の線です。80mmの見付けが影をつくり、その下が抜けて見えます。面積のわりに、重さを感じません。
もうひとつが、仕上げの切り替え。テラスは金鏝、アプローチだけを洗い出しにしています。1.7㎡の小さな面ですが、豆砂利の粒が足元の表情を変えます。
土間の縁には、8分砂利のスリットを80mm幅で回しました。見切りとして効き、鎖樋の落ち口も同じ砂利で納めています。『浮かせる』ために足したのは、厚みと出幅の80mmだけです。
暮らしの変化
いちばん変わったのは、庭にいるときの気配でしょう。高さ1800mmの板が3面に回り、端部が折り返すことで、リビングの窓にかかる視線が切れます。
玄関からの出入りも変わりました。既存の階段を解いてテラスと高さをそろえたので、庭へ出る動きが途切れません。
足元の手入れも軽くなります。防草シートと砂利に振り替えたぶん、落ち葉が吹き寄せてもまとめて掃きやすい足元です。既存の砂利は洗って再利用し、割栗石も下地を替えてから戻しています。
和光市で、既存外構のリフォームをご検討中の方へ
リフォームは、どこまで作り替えるかの判断が先に来ます。既存の砂利や石は活かせることも多く、残す部分を決めてから、見せたい線に予算を寄せていく順番です。
地域全体で多いご相談や他の事例は、和光市の外構工事ページでご覧いただけます。別の敷地条件での納まりは、施工事例一覧もあわせてどうぞ。
施工概要
| 施工エリア | 埼玉県和光市 |
|---|---|
| 施工内容 | 解体・撤去工事:既存階段2段、既存平板石、アプローチのコンクリート、天然石、既存防草シートの撤去と処分 テラス・階段工事:重量ブロックC120(@800/1段・2〜3段)、基礎11.2m、土間コンクリート金鏝仕上げ25.2㎡(砕石C40-0 80mm+メッシュ4.5mm+コンクリート100mm)、フローティング施工11.2m(厚み80mm・出幅80mm)、浮き階段2段 アプローチ工事:土間コンクリート洗い出し仕上げ1.7㎡、既存コンクリート側スリット80mm フェンス工事:目隠しフェンス(グローベン プラドone 150/1990 アンティークグレイ45枚/アルミ柱60角 ダークシルバー11本/H1800・隙間5mm・10段・3面・端部約2m折り返し) 下地・砂利工事:防草シート(ザバーン136 グリーン)敷き6.2㎡、8分砂利50mm 4.5㎡、既存砂利の再利用、割栗石の移動 |
| 価格帯(目安) | 140万円〜180万円 |
| 工期(目安) | 約3週間〜1ヶ月 |
| 相談から完工までの特徴 | 既存の階段と土間を解き、厚み80mm・出幅80mmの縁を回して、テラスと階段を浮かせて見せる納まりへ作り替えた事例です。 |
| 担当プランナーコメント | 予算を絞るときほど、残す一点を先に決めておく必要があります。今回は縁の寸法だけを動かさず、他の項目を組み替えました。 |
和光市で既存外構のリフォームをお考えの方は、地域ページや他の事例もあわせてご覧ください。削るものを決めながら、『浮かせる』一点だけは最後まで残した事例です。