パーゴラってどんなもの?メリットやデメリット、種類を紹介!
おしゃれなガーデンの象徴として「パーゴラ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
パーゴラを設置すれば庭に立体感が生まれ、適度な日陰も取り入れることができます。
また、ツタのある植物も這わせられるので「ガーデニングを楽しみたい」と考えている方にもうってつけです。
今回は、パーゴラのメリットやデメリット、種類を詳しく紹介します!
パーゴラの設置を検討している方は、ぜひ最後までご覧になってください。
パーゴラとは?
パーゴラは庭や玄関に設置して、日陰を作ったり植物を這わせたりするガーデニングアイテムです。
木材やアルミで屋根で構造を作り、庭に設置します。
パーゴラ(pergola)はイタリア語では「ブドウ園」という意味があり、日本では藤の花を這わせることから「藤棚」と呼ばれていました。
公園のベンチやテーブルが設置してある場所に、パーゴラがあるのを見かけたことがある方は多いのではないでしょうか。
庭にパーゴラを取り入れるメリット
パーゴラを庭に取り入れるメリットは4つあります。
- 日陰ができる
- 庭が華やかになる
- 植物を這わせることができる
- 積雪が多い地域でもガーデニングを楽しめる
それぞれ詳しくみていきましょう。
日陰ができる
パーゴラを建てると適度な日陰ができることがメリットです。パーゴラには基本的に屋根がないので、完全に日差しを遮ることがなく適度な日陰を作ることができます。
庭に設置する場合、全体が日陰になってしまうと庭が暗い雰囲気になってしまうので、適度な日差しを取り入れられるパーゴラはガーデニングに最適だと言えるでしょう。
完全に日陰にしたいときや雨よけをしたいときには、屋根やルーフをつければ日除け、雨避けをすることもできます。
このように汎用性が高いこともパーゴラのメリットです。
庭が華やかになる
パーゴラがある庭は、華やかなイメージになります。
そのため、パーゴラを日除けや雨除けのためではなく、デザインのためだけに設置することも多くみられます。
庭に高低差がほしいときやアクセントがほしいとき、立体的なデザインを作りたいときのアクセントとして取り入れれば、ワンランク上のガーデンを作ることができます。
また、ベンチやテーブルの上に設置すればくつろぎのスペースの完成です。
軒先にパーゴラを設ければリビングの延長として「アウトドアリビング」として楽しむこともでき、屋根をつけておけばウッドデッキを雨から守り、長持ちさせることができます。
這う植物を植えられる
パーゴラはもともと、イタリアでぶどう棚としてぶどうのツルを這わせて活用されていました。
その活用法通りに、這う植物のツルを這わせてガーデニングを楽しむこともできます。
ツタを這わせるときにおすすめなのは、以下のような植物です。
- チャイニーズジャスミン
- クレマチス
- ボストンアイビー
- バージニアクリーパー
チャイニーズジャスミンやクレチマスのように、物に巻きついて花が枝垂れるような植物をパーゴラに植えると非常に美しく見えます。
ボストンアイビーやバージニアクリーパーなどの葉が多い植物は、日陰を作りたいときに最適です。
ただし同じように這う植物でも、「藤」や「イングリッシュアイビー」などの成長速度が速い植物は要注意。
巻きつきが強いため、パーゴラを破壊し、他の植物の成長を妨げる恐れがあるからです。
家庭でパーゴラに植物を這わせるときには、成長速度の緩やかな植物を選んでください。
積雪が多い地域でもガーデニングを楽しめる
パーゴラは積雪が多い地域にもおすすめです。
積雪の多い地域では、屋根付きのガーデニングアイテムは冬になると雪の重さに耐えきれずに倒壊してしまったり、雪かきが大変になったりするため、設置が難しいのが現実です。
けれどパーゴラならば、屋根がないため倒壊の恐れや雪かきの手間はなくなるので、積雪の多い地域でもガーデニングを楽しむことができます。
パーゴラのデメリット
パーゴラは日除ができることや、デザイン性が高いことがメリットだと紹介しました。
けれど以下のようなデメリットがあることも把握しておかなければなりません。
- 一部分しか日陰にならない
- 雨除けはできない
- 手入れが必要
それぞれ詳しく説明します。
日陰になるのは一部分
パーゴラ単体では完全に日差しを防ぐことはできず、日陰になるのは一部分のみです。
そのため、庭を完全に日陰にしたいときには向いていません。
屋根やルーフをつければ日陰を作り出せますが、植物を這わせられなくなるため、ガーデニングも楽しみたい方にとってはデメリットだと感じてしまうでしょう。
また、アーチ状や形が複雑なパーゴラには屋根をつけることができないので、完全に日陰を作ることはできません。しっかりと日除けとしたいときや、日陰を作りたいのなら「オーニング」がおすすめです。
雨除けはできない
パーゴラには屋根がないので、雨除けはできません。
植物をみっしりと這わせていたとしても、植物の隙間から雨が滴ってくるでしょう。
雨除け目的でパーゴラを設置するのなら、屋根やルーフ付きのものを選んでください。しかし前述したように、屋根を設置すると植物を這わせることはできなくなります。
雨除け目的で設置するのなら、日除けと同様に「オーニング」を検討してみてください。
手入れが必要
パーゴラは手入れが必須です。
木製のパーゴラの場合は、塗料の塗り直しや補修などの定期的な手入れをしなければなりません。きれいな状態を保ちたいのであれば、塗装の頻度は「年に1度」程度は必要になるため「面倒くさい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
また、パーゴラに植物を這わせている場合には、植物の剪定も必要です。
植物を這わせたままにしていると、周辺にまでツタが伸び、建物や置物に巻き付いたり他の植物の成長を妨げたりしてしまいます。
パーゴラを設置するのればれば、手入れが必要不可欠だということも覚えておきましょう。
パーゴラの種類
パーゴラには以下の2種類あります。
- 独立型パーゴラ
- ウッドデッキ一体型パーゴラ
それぞれの特徴をみてみましょう。
独立型パーゴラ
シンプルな単体のパーゴラを「独立型パーゴラ」といいます。
植物を這わせたり庭のアクセントとして設置するときには、独立型パーゴラがおすすめです。
完成品を設置するだけの据え置きタイプがほとんどなので、DIY初心者でも簡単に設置することができます。
ウッドデッキ一体型パーゴラ
ウッドデッキ一体型パーゴラはその名の通り、ウッドデッキと一体型になっているパーゴラです。
日差しや雨避けをしたいときには、初めから屋根のあるものを設置して使用します。適度な日差しを取り入れたいときには屋根無しのものを設置し、日除けをしたいときにだけタープを使って日除けするという方法がおすすめです。
ウッドデッキと一緒に施工するため、初心者がDIYするには難易度が高いので業者依頼が必要になります。
パーゴラの素材
パーゴラの素材には以下のような種類があります。
- 木材
- 樹脂
- アルミ
- 鉄
それぞれの特徴を説明します。
木材
ナチュラルや北欧、アウトドアなど、どのテイストの住宅にも合わせやすいのが、木材のパーゴラです。
加工も簡単なので、DIYにも最適です。
ただし、天然木の場合には腐食したり白アリが発生したりする可能性があるため、腐食防止加工や防虫加工がされているものを選びましょう。
また、塗装の塗り替えや補修などの定期的なメンテナンスも必須です。
樹脂
樹脂製のパーゴラはプラスチックでできているため、軽量で設置も簡単です。
カラーバリエーションも豊富なため、庭に合う好みのカラーを選ぶことができるでしょう。
ただし、紫外線の影響を受けやすく、加工性も高くない点がデメリットとして挙げられます。
アルミ
アルミ素材のパーゴラは、木製のラミネート加工が施されたデザイン性の高いものが多いことが特徴です。
アルミはサビに強いためメンテナンスがほぼ必要ありませんが、他の素材に比べてやや価格は高くなります。
鉄
線が細く、複雑な造形にも対応できるのが鉄素材でできたパーゴラです。
加工性に優れていながら安価で手に入りますが、サビが発生しやすいため定期的なメンテナンスをしなければなりません。
まとめ
パーゴラを庭に設置すれば、適度に日除けをしつつ庭をおしゃれな雰囲気に演出することができます。
「ガーデニングを楽しみたい」という方や「少しだけ日除けをしたい」という方には最適なアイテムです。
ただし、完全に日除けをできないことや雨除けをできないことや、きれいな状態で維持するためには定期的なメンテナンスが必須なことはデメリットと言えるでしょう。
けれど、パーゴラがあれば庭がとても華やかになります。
パーゴラの設置を検討している方は、庭のイメージに合うパーゴラを選んでみてくださいね。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。