オーニングで快適な庭を!メリットやデメリット、DIYのポイントを紹介
ナチュラルな雰囲気の住宅やカフェ風の住宅の軒に、おしゃれなテントのような屋根がかかっているのを見たことはありませんか?
それは「オーニング」といって、日よけや雨よけを目的として設置されるエクステリアアイテムです。
オーニングは日よけや雨よけができるだけではなく、見た目がおしゃれなことから近年注目住宅にも取り入れる方が増えてきています。
今回はオーニングのメリットやデメリット、オーニングの種類、DIYのポイントまで、オーニングについて幅広く紹介します。オーニングに少し興味を持っている方は、ぜひ最後までご覧ください!
オーニングとは?
オーニングは、キャンバス生地で作られた庇(ひさし)です。オーニングにはイタリア語で「日よけ」「雨よけ」という意味があります。
名前通り、キャンバス生地には撥水効果があるため、建物の軒部分に雨よけや日よけ目的で設置されます。
カフェやパン屋のテラス席にオーニングが設置されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
店舗に取り入れられることが多かったオーニングですが、近年では猛暑の関係や洋風住宅が増えてきたこともあり、一般住宅にも設置する方が増えてきました。
オーニングと似たものには、簡易的に設置する「シェード」や「タープ」がありますが、しっかりと日よけや雨よけをしたいのなら、オーニングがおすすめです。
オーニングのメリット
近年注目を集めているオーニングには、以下のようなメリットがあります。
- 直射日光を防ぐことができる
- プライバシーを確保できる
- 雨の侵入を防げる
- 庭がおしゃれな雰囲気になる
それぞれ詳しくみていきましょう。
直射日光を防ぐことができる
オーニングを設置しておけば、室内に直射日光が当たるのを防げるのがメリットです。
家具や室内を紫外線による日焼けや色褪せから守ることができます。
また、外側から日光を遮断するため、高い断熱効果も得られます。
断熱効果が高まるということは、それだけ省エネ効果も高くなるということ。
たとえば窓に何も設置していない住宅のエアコン使用量を「100%」とすると、カーテンを設置している住宅のエアコン使用量は約「70%」。
オーニングを設置している住宅のエアコン使用量は、「30%」程度まで落とせるといわれています。
エアコン使用量が減れば、その分光熱費も低くなります。光熱費を抑えて節約効果も得られることは大きなメリットではないでしょうか。
プライバシーを確保できる
オーニングは「視線よけ」として活用できることがメリットです。住宅が人通りの多い道路に面している場合、視線が気になってカーテンを閉めきったままにしている方も多いでしょう。
けれど、軒から地面までを覆うタイプのオーニングを設置しておけば、カーテンを閉めきる必要はありません。
視線をしっかり防ぎながら適度に日光が入り込むため、カーテンレースだけ閉めておけば視線を防ぐことができます。
雨の侵入を防げる
オーニングを設置しておけば、雨の侵入を防ぐことができます。
ウッドデッキやテラス部分を雨から守るため、洗濯物を干しているときに突然雨が降っても洗濯物が濡れる心配はありません。
また、横振りの雨が室内に入りにくいので、雨の日にも窓を開けることができます。
庭がおしゃれな雰囲気になる
オーニングはカラーバリエーションやデザインがとても豊富です。
カフェに設置してあるようなカラフルなものや、ストライプ柄などの柄物を選べば庭をカフェ風に演出することができます。
日よけや雨よけをするだけではなく、エクステリアのアイテムとしてデザインを楽しめることもオーニングのメリットだと言えるでしょう。
オーニングのデメリット
日よけや雨よけができて、デザイン性も高いオーニングですが、いくつかデメリットもあります。
ここでは、オーニングのデメリットを確認しておきましょう。
強風に弱い
オーニングは強風に弱いことがデメリットです。
キャンバス生地はテント生地と同じ素材でできているため、耐久性の高い素材とは言えません。
そのため、強風でテントが破れたりオーニングそのものが外れたりといったトラブルが起こる恐れがあります。
オーニングの破損を防ぐためにも、風の強い日や台風が近づいているときにはオーニングを巻き取っておきましょう。
汚れやすい
オーニングは基本的に野ざらしの状態。そのため、雨水や砂埃によって汚れやすいことがデメリットです。
こまめに掃除しておかなければ汚れが目立ち、せっかくのおしゃれなエクステリアが台無しに・・・
汚れを放置しておくとどんどん落ちにくくなってしまうため、定期的に掃除をすることが大切です。
オーニングを洗うときには中性洗剤を使って洗えば、汚れを落とすことができます。
オーニングの種類
エクステリアアイテムとして有能なオーニングには、以下のようにさまざまな種類があります。
- 壁掛けタイプ
- ウィンドウタイプ
- スクリーンタイプ
- 独立タイプ
ここでは、それぞれの種類の特徴を詳しく説明します。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプのオーニングは、オーニングのなかでも一番ポピュラーな取り付け方法です。建物の壁面に直接オーニングを取り付けるので柱が必要なく、ウッドデッキやテラスに設置するときに適しています。
ウィンドウタイプ
ウィンドウタイプのオーニングは、小窓に取り付けることがほとんどです。1階だけではなく、2階の窓にも取り付け可能なので、2階の部屋を日ざしや視線から守りたいときにはうってつけ。
角度調整ができるものもあるので、汎用性が高いことがメリットです。
スクリーンタイプ
スクリーンタイプのオーニングは軒や窓上部から地面までを覆うように設置するため、日よけや雨よけ、視線よけもすることができます。
「人の視線が気になる」「目隠しがほしい」と考えている方におすすめです。また、他の種類に比べて設置も簡単なので、DIYにも適しています。
独立タイプ
独立タイプのオーニングは名前の通り、壁付けをせずに柱の上にオーニングを設置します。
独立したフレームをたててからオーニングを設置するので、外壁にオーニングを固定できない場合や、壁から少し離れた場所に設置したいときに適しています。
オーニングをDIYするときのポイント
オーニングは、DIY初心者でも比較的簡単に設置することができます。
ここではオーニングをDIYするときのポイントを確認しておきましょう。
目的や設置場所に合わせて種類を選ぶ
オーニングは設置場所や目的を明確にしてから、種類を選びましょう。
たとえば「カフェ風のテラスを作りたい」「おしゃれな見た目にしたい」など、見た目を重視して設置するのなら、壁掛けタイプや独立タイプのオーニングがおすすめです。
一方で「視線を防ぎたい」「しっかりと日よけがしたい」「2階に設置したい」と思っているのなら、スクリーンタイプやウィンドウタイプのオーニングが適しているでしょう。
オーニングはホームセンターやネット通販で簡単に購入できますが、種類を考えてから購入しないと「イメージと違った」「意味がなかった」といったことも起こりかねません。
まずは、どんな目的でオーニングを設置するのかを考えてみてください。
固定金具は建築用のものを使う
壁にオーニングを設置するときには、建築用の金物を使いましょう。
サッシに取り付ける簡易的なものもありますが、強風や使用する環境によってはすぐに落ちてしまうことがあります。
少し手間はかかりますが、耐久性からみると壁に取り付ける建築金物のほうが安心です。
壁に金具を取り付けられるのなら、建築用の金物でしっかりと固定してください。
アーム強度の強いものを選ぶ
オーニングを購入するときには、デザインやサイズだけではなく「アーム強度」も確認しておきましょう。
アームはキャンバスを張り出すときに伸びる腕の部分で、アーム強度というのはアームを支える強さを指しています。
アーム強度が低い商品は風に弱く、雨が降ると雨の重さですぐにアームが曲がってオーニングに雨水が溜まってしまいます。強度が低いものは、もちろん耐久性も高くはありません。
オーニングを購入するときには、「風速10m」以上は耐えられるものを目安に購入しましょう。
まとめ
オーニングは雨よけや日よけをするだけではなく、エクステリアをおしゃれに演出するアイテムとしてもおすすすめです。また、スクリーンタイプのものは視線から住宅を守ることができるので、住宅を目隠ししたいときにも適しています。
けれど、風に弱いことや汚れやすいことがデメリットとして挙げられるため、アーム強度の強いものを選んだり、小まめに掃除をしたりすることが大切です。
オーニングがあれば庭が華やかになります。この機会にオーニングを設置してみませんか?
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。