施工事例

坂戸市|枕木の縦線と黒い石が映える、緑を残した正面外構

坂戸市|枕木の縦線と黒い石が映える、緑を残した正面外構
埼玉県坂戸市の施工事例|正面からの引きの全景

表札だけを独立させ、『縦の線』で正面に輪郭をつくった外構です

埼玉県坂戸市の施工事例|道路側斜めからの全景

埼玉県坂戸市の建売住宅。前面道路にそのまま接する平坦な敷地で、雨のたびにお庭へ水が集まるご不安からのご相談です。正面まわりの見え方も、引き渡しのままで気になっていたそうです。

ご予算を分けたいというご事情もあり、工事は最初から2期に分ける前提で計画しました。1期が正面と門まわり、2期が庭側。この記事では1期を中心にご紹介します。

ご相談の背景

大雨のたびに、お庭が池のようになる状態。周囲の宅地より敷地が低く、区画のルールで雨水を敷地の外へ出せません。既存の雨水浸透桝は小さく、豪雨のたびにあふれていました。

基礎ぎわは濡れたままで、コケや藻が出はじめていました。ご自身で敷いた砂利の下には防草シートがなく、夏は草むしりが続く。雨のたびに桝の蓋を開けて確かめる日が、長く続いていたそうです。

ご要望

大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、お庭の水はけを良くすること。冠水も、基礎まわりの濡れやコケも止めたいというご要望です。

ふたつ目は、正面まわりをきちんと見せること。土間コンクリートと門柱、表札、そして少しの緑を足したいというお話です。

三つ目は、お子さまが安全に遊べるお庭にすること。転んでも痛くない仕上げと、畑のスペースを残すことが条件でした。

ご提案のポイント

埼玉県坂戸市の施工事例|門柱と植栽帯の寄り

門柱は、表札だけを切り離す形にしました。コンクリート枕木「レイルスリーパー ラフト 1800H」(色はリッチ)を2本立て、表札は美濃クラフトのESP-5とSP-72の2点を組み合わせています。インターホンとポストは、建物に付いたまま残しました。

既存のポストを外すと外壁に穴が残り、補修跡や浸水のリスクが出ます。機能をひとつの門柱にまとめると生活感も出やすい。あえて機能物と重ねないほうが、正面の見え方は締まります。

正面は土間コンクリートの刷毛引き仕上げ。砕石C40-0を100mm転圧し、メッシュ4.5mmを入れてコンクリート100mmで納めています。「全面コンクリートに」というご希望でしたが、無機質になりすぎるため、端部と門柱脇には緑を残す形に整えています。

建物の基礎ぎわには、土間を突きつけず約10cmの隙間を残しました。突きつけると地震のときに干渉してクラックが出やすく、きわに汚れも溜まります。あえて離す納まりです。

排水は雨水浸透桝300/H500を2カ所新設し、既存の枡につなぎました。30cmの土盛りで勾配を取る案は、基礎の継ぎ目や通気口に土が近づくため採っていません。庭側は表層10cmほどを砕石に置き換え、1%程度の勾配で『水の道』をつくる方針です。

照明はLIXIL美彩のスパイクスポットライト。門柱まわりにSSP-G2型45°、植栽側にSSP-G1型45°を、いずれもブラックで1台ずつ。トランス電源はスタンド柱で地際に納め、一部の配線が露出になることは図面に明記してお伝えしています。

植栽は半日陰でも育つものに絞りました。奥側は年間を通してほとんど日が当たらないためです。図面で選定したのは落葉の『アオダモ』と常緑の『ハイノキ』、下草にマホニアコンフューサ、ニューサイラン、カレックス。足元は黒い割栗石でまとめています。

完成した外構の見どころ

埼玉県坂戸市の施工事例|玄関まわりの引き

道路から見ると、土間コンクリートの面、枕木の『縦の線』、株立ちの幹、黒い割栗石。濃紺の横ラインが効いた外壁の前で、要素が層になって重なります。標準のままだった正面に、輪郭が生まれました。

白い砕石は、もともと敷地にあったインターロッキングと砂利を移して再利用したもの。黒い石と対比させると、材料を増やさずに表情が出ます。夜はスポットライト2台が門柱と株立ちを下から照らし、昼とは違う顔になります。

暮らしの変化

雨の日の過ごし方が変わりました。浸透桝を増やしてオーバーフローは止まり、表層の勾配で水たまりも残りにくくなっています。すべてが解消したわけではありませんが、蓋を開けて確かめる回数は減りました。

2期では庭側に砕石と防草シート(ザバーン136G)を敷き、リウッドデッキ200(1.5間×6尺Tタイプ)と段床セット、onlyoneのカラーアルミ立水栓を加えました。畑のスペースは土のまま残したので、野菜づくりは今までどおりです。

坂戸市で、水はけと正面まわりを同時に考えたい方へ

敷地が低い、雨水を外へ出せない。こうした条件は坂戸市でも珍しくありません。大きな排水工事を入れる前に、桝の数と表層の勾配から見直すと、費用を抑えて効果を確かめられます。

坂戸市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。門まわりの仕上げから考えたい方は左官仕上げの門袖と広い土間の事例、アプローチの段差の見せ方が気になる方は斜めに振った門袖と浮かせた一段の事例も参考になります。

施工概要

施工エリア 埼玉県坂戸市
施工内容 門まわり工事:コンクリート枕木2本(レイルスリーパー ラフト)、表札(美濃クラフト)、スポットライト2台(LIXIL 美彩)、トランス電源・スタンド柱、電気工事
前面土間工事:土間コンクリート刷毛引き(砕石100mm+メッシュ+コンクリート100mm)、掘削・残土処分、型枠、桝調整
植栽工事:高木2本(アオダモ・ハイノキ)、下草(マホニアコンフューサ・ニューサイラン・カレックス)、割栗石
排水(雨水)工事:雨水浸透桝300/H500 新設2カ所(のちに2カ所増設)、既存雨水枡との接続
庭工事(2期):砕石・再生砂・防草シート、庭側土間コンクリート、リウッドデッキ200(1.5間×6尺)+段床セット、立水栓
価格帯(目安) 150万円〜210万円(1期・2期の合計)
工期(目安) 約3週間〜4週間(1期)/約2週間〜3週間(2期)
相談から完工までの特徴 ご予算の都合に合わせて工事を2期に分け、正面まわりから先に整えた計画です。
担当プランナーコメント 水の問題は、一度に大きく掘るより段階を踏むほうが建物に無理がかかりません。まず桝を増やし、表層の勾配で逃がす。正面は機能物と表札を切り離し、枕木の縦線で輪郭をつくりました。

坂戸市で水はけのご不安と正面まわりの見え方を同時に考えたい方は、地域ページや関連事例もあわせてご覧ください。『縦の線』も『水の道』も、敷地の条件から決めたものです。