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玄関アプローチは階段・スロープどっち?それぞれポイントを紹介

玄関アプローチに階段かスロープをつけたいとお悩みではありませんか?車椅子だけでなく、ベビーカーや自転車の移動もスムーズになるスロープ。しかし、十分なスペースがない場所にスロープを設置すると、勾配が急になってしまうリスクもあります。

一方階段は、玄関アプローチのデザインをよりおしゃれな印象に仕上げてくれます。また、階段を設置することで、足を上げて登る動作が日常に加わり多少の運動の効果もあるでしょう。

このように、将来的なことやデザイン性などを考慮し玄関アプローチのデザインを決めなければなりません。そこで、本記事ではスロープ・階段のメリットや注意点を紹介しています。玄関アプローチはスロープ・階段どっちにするべきか?お悩みの方は、ぜひ参考にご覧ください。

玄関スロープ・階段の役割とは?

玄関に設置するスロープや階段は、道路や駐車場と玄関の段差を解消するための役割があります。道路から門を通り、玄関までの導線をはっきりさせる役割を持ちながら、段差を解消し、自宅に訪れる全ての方を快適に玄関に案内する役割が玄関に設置されるスロープや階段です。

また、スロープや階段の設置はデザイン性もアップします。スロープや階段に使われる素材を工夫しデザインすることで、玄関アプローチのデザインにボリュームが生まれます。

玄関に設置するスロープや階段は、玄関アプローチの印象をアップさせながら、安全快適に玄関を利用するために重要なポイントです。

玄関スロープ

ここでは、玄関スロープについて紹介します。

メリット

まず、玄関スロープのメリットを紹介します。スロープは、車椅子や足腰が不自由になった方などの移動に便利なバリアフリーのイメージがあります。もちろん、車椅子などの移動にはスロープが役立ちますが、ベビーカーや自転車などの移動もスムーズになるメリットがあります。段差がある場合、ベビーカーや自転車を持ち上げる必要もあり、赤ちゃんや荷物を抱えての移動が大変と感じることもあります。しかし、スロープを設置すれば、ベビーカーや自転車でも段差を気にせず移動ができるでしょう。

さらに手すりを設置すれば、転倒のリスクや歩行の補助にも役立ちます。

デメリット

玄関スロープのデメリットは、設置のために十分なスペースが必要なことです。なぜなら、スペースが足りない場所にスロープを設置すると、急勾配になってしまい移動が困難になってしまいます。

急な坂道など、歩く際も足元に注意して歩きますよね?急勾配なスロープは転倒のリスクだけでなく、スムーズな移動が困難になります。

登る際は、車椅子やベビーカーを力一杯、押して歩かなければなりません。下る時は、転倒しないように細心の注意が必要になります。適切な勾配でなければ、スムーズな移動は難しく、適切な勾配を保つために十分な広いスペースの確保が必要です。

玄関スロープをつけるポイント

スロープを設置する際のポイントは以下の3つです。

・適切な勾配
・十分な幅
・手すりやライト

勾配はできるだけ緩やかであることが望ましいとされています。例えば、50センチの段差に対して6mのスロープの長さを設置する1/12勾配が推奨されています。しかし、実際には6mものスペースの確保が難しいため、1/6勾配で設置されるケースもあります。

以下の図からもわかるように、角度がある場合車椅子だけでの移動が難しくなるため、介助者の有無などを検討して設置することが大切でしょう。

参考画像: バリアフリー・スロープ・階段などの注意事項

さらに、車椅子が通っても十分な幅であることもポイントの一つです。可能であれば、車椅子と人がすれ違える120cm以上がおすすめです。難しい場合は最低でも90cmの幅は確保しましょう。

また、手すりやライトがあると歩行のサポートに役立ちます。手すりやライトがあることで、夜間も転倒や転落を防止につながります。夜間を歩くことも考えると、スロープにもライトを設置することがおすすめです。

玄関スロープ設置の注意点

スロープを設置する際は、素材にも注目してください。中には、水に濡れると滑りやすい素材もあり、安全な歩行や移動のためには滑りにくい素材を選ぶことが重要です。

また特にリフォームでスロープを設置する工事の際は、周りの環境についても考えなければなりません。植物などやポスト、インターホンなどの位置を変更する必要もあります。

階段

次に、階段のメリットやデメリットについて紹介します。

メリット

階段をつけるメリットの1つ目は、デザイン性の向上です。階段があることで、玄関周りのアクセントになります。さらに、素材や植栽にこだわりながらデザインすればオリジナリティのあるデザインの玄関ができあがるでしょう。

2つ目は、お子さんの飛び出し防止につながることです。階段がワンクッションになり、飛び出しを防ぎます。3つ目は、移動の安全性につながることです。駐車場や道路からの段差を階段で解消可能です。段差を低くして階段を設置することで、無理なく安全に移動できる玄関アプローチに仕上がります。

一般的に、足腰が悪い際はスロープが推奨されますが、人によってはスロープより階段が歩きやすいと感じる方もいます。その理由は、スロープの傾斜により足に負担がかかり歩きにくいと感じるケースもあります。

階段は、車椅子を使う方には段差があり不自由に感じるかもしれませんが、ゆっくり歩ける方や杖を使って歩く方にとっては、階段が良いと考える方もいます。

デメリット

階段の段数がたくさんある場合、移動が辛く感じることもあるでしょう。また、お子さんの飛び出し防止になる一方で、段差につまずくなどの転倒のリスクも考えられます。雪の降る地方では、階段の除雪が一苦労と感じるなどのデメリットも感じることがあるでしょう。

階段をつけるポイント

階段を設置する際は、階段の段数や高さ、奥行きなどを考慮しましょう。先述したように、階段の段数が多すぎる場合、毎日の上り下りが大変と感じてしまい快適とは言い難いです。さらに、階段の高さにも注意が必要です。負担の少ない高さにしましょう。また、奥行きも大切なポイントです。足をのせても余裕のある奥行きにすることで、安全性も高まります。

また、スロープと同様に人がすれ違った場合を想定し最低でも90センチ以上の幅を確保して設置することが理想です。

階段設置の注意点

階段を設置する際も、手すりがあると歩行の補助や転倒防止に役立ちます。また、年を重ねると足や膝に痛みを感じる人も多いため、手すりをあらかじめ設置しておくことで、上り下りが楽になるでしょう。

階段に使う素材は、滑りにくい素材を選ぶことが重要です。照明や屋根などを設置することで、夜間や雨天時も快適に利用できるでしょう。

スロープは後からつけられる?

スロープは後からつけられる?と気になる方もいるのではないでしょうか?

答えは、スロープを後からつけることは可能です。階段からスロープへリフォームするケースもあり、家族に要介護認定を受けた人がいる場合、スロープの設置に対して補助金を活用できるケースもあります。

注意点としては、スロープを設置するポイントでも紹介したように十分なスペースの確保が必要なことです。スペースがない場合、スロープを設置しても急勾配になってしまうことがあり、設置ができません。また、階段の撤去費用や整地工事が必要なケースもあり、リフォーム費用が高額になるケースもあります。

玄関スロープ・階段どっちを選ぶ?

玄関スロープ・階段どっちを選ぶ?

以下の記事を参考に、階段とスロープを実際に使用した際の感想を記載

玄関は自宅の印象を左右する重要な場所です。そのため、「階段とスロープどっちにするか?」悩む方もいるでしょう。結論としては、ライフスタイルや設置スペースなどに合わせて、スロープや階段を選ぶことがおすすめです。

「今は歩けるのでスロープは必要ない」「将来のためにスロープをつけておきたい」など、さまざまな考えがあります。階段とスロープのどちらも設置するデザインもあるので、家族やライフスタイルにあった玄関アプローチを検討しましょう。

階段とスロープどっちがいいか?専門家から意見を聞きたいなど、お悩みがありましたらお気軽にお問合せください。

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