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オープン外構で目隠しをする方法

いざオープン外構にリフォームしてみたものの、様々な点から目隠しの必要性が出てくるケースは多々あります。

今回は、オープン外構に後付けで目隠しをする際のポイントを解説していきたいと思います。

オープン外構の意外な問題点

オープン外構はお住まいの周りに塀などの囲いを設けず、開放的な雰囲気が演出できる人気のスタイルです。
アメリカンなテイストでおしゃれな雰囲気が演出できると見た目に憧れて、選ばれる方も少なくありません。
一方、敷地面積の狭さを補うために、少しでもお住まいの空間を広く取りたいとか、お庭を少しでも広くしたいと囲いを設けないケースもあります。

また、北向きのお住まいや周りに日当たりを遮る建物などがあるなどの理由から、少しでも明るさを採り入れたいとオープン外構にするケースもあるのです。
おしゃれで広々とした開放的で明るい空間を演出できますが、実際に住んでみると意外な問題点に直面することがあります。
それはどのような問題なのでしょうか。

プライバシーが守れない

住宅街で人通りは多くないし、お隣との距離もそれなりにあるしと思っていたのに、実際に暮らしてみると意外に人が通る、お隣の窓が目の前にあったなど視線を感じてしまうケースも少なくありません。

また、親しくなったご近所の方が玄関からではなく、いきなりくつろいでいるリビングの窓から尋ねて来る場合や宅配便をはじめ、訪問客が玄関のチャイムを押してすぐに応対しないと、リビングなどに回り込んでくることがあります。

囲われていないので外から丸見えで、カーテンが開いている、電気がついている、人の気配がするとわかってしまい、居留守も使えなくなるのです。
庭で水まきをしている時や車の洗車をしていたら、近所の方に見つかって、延々と長話をされて時間をロスしてしまうといったこともあります。
つまり、オープンな家庭だと認識され、プライバシーが守られなくなってしまうのです。

防犯性が低い

治安がいい地域だからと、おしゃれで開放的なデザインを優先させたものの、暮らしていくうちに時代の変化や環境の変化もあり、治安が悪化してしまうこともあります。

空き巣などに狙われるだけでなく、庭を荒らされる、大切にしていた花を掘り起こされて持っていかれる、子どもたちがピンポンダッシュするなど心ない悪戯をするといったトラブルが起こるケースもあります。
新興住宅街など地域全体がオープンスタイルの分譲住宅であった場合、入居当初は治安が良くても、次第に認知されるにつれ、高級住宅街だと狙われたり、入りやすいと評判になって、地域で空き巣被害が増えたり、車上荒らしや車の盗難被害が続出する事態も少なくありません。

防犯性が低いのも問題の一つです。
特に築年数の経過や時代の変化に伴い、治安が悪化していくと困った事態になります。

オープン外構の目隠し方法

オープン外構のプライバシー性を高め、防犯性を高めるためには思い切って、お住まいを塀で囲い、門を設けてクローズド外構にする方法もあります。
しかし、建物と敷地の距離感で、塀で取り囲むのが難しいケースもありますし、せっかく解放的でおしゃれなデザインで地域との景観ともマッチしているのに、もったいないという方もいることでしょう。

また、予算面や施工期間の面で、なるべくコストを抑えながら、早急にプライバシー性や防犯性を高めたいと考える方もいるかもしれません。
そんなニーズに応えられる、目隠し方法をご紹介します。

フェンス

フェンスを設置するといっても、建物全体をフェンスで覆い隠す方法ではありません。
気になるところだけに要所要所でフェンスを設置する目隠し法です。

たとえば、玄関は防犯性が高いドアが設置されているし、シンボルツリーがあってそれなりに目隠し的なアイテムがあるといった場合に、リビングなどの窓が広がっている脇の部分にフェンスを設けるといった方法です。

フェンスといっても、デザイン性の高いおしゃれなフェンスもたくさんありますし、高さなども調整できますので、開放的でおしゃれなデザインを活かしながら、プライバシー性や防犯性を高めることができます。

ブロック塀

ブロック塀はフェンスより威圧感があり、閉鎖的に感じますが、設置の仕方や高さなどを工夫することで、やはり、オープン外構の良さを活かしながらも、防犯性などを高めることが可能です。
たとえば、脇は隣家のフェンスがある、窓が向き合っていないなどでプライバシー性が確保できているものの、正面からの防犯性が気になる場合、入り口の右と左にわずかな幅でブロック塀を設けるといったスタイルです。

植栽

オープン外構のデザイン性を最も損なわずに、プライバシー性を高められるのが植栽です。
周囲に木を植える、生垣を作るなどが考えられます。
ただし、木の影ができることで死角ができ、空き巣に入られやすくなるなど、防犯性の観点で問題が残る場合もあるので注意しましょう。

目隠しをする際の費用

目隠しをする際の費用はどのくらいの幅や高さで囲うのか、どのような素材やグレードのアイテムを用いるのかでも変わってきます。
およその相場として、20万円から50万円程度が見込まれます。
実際には見積もりを取って、デザイン性も含めてよく検討することが大切です。

詳しく知りたい方は下記記事をチェックしてみてください。

セミクローズ外構もおすすめ

これからお住まいを建てる予定や外構をリフォームする予定がある方で、オープン外構にしようか悩まれている方は、後から目隠しをするニーズが生じることを踏まえ、最初からセミクローズ外構を選択するのも一つの方法です。

敷地の一部にフェンスやブロック塀を設置することや植栽などで取り囲む方法で、オープン外構に後から目隠しをするのと同じようなスタイルになります。
もっとも、後付けで追加するのではなく、最初からセミクローズとしてデザインするので、バランスが良くなり、より美しく仕上げることができます。

まとめ

オープン外構は解放的で明るくおしゃれなデザインが人気ですが、プライバシー性や防犯性で問題が起こりやすいです。
当初は満足していても、実際に暮らしていくうちに不安を感じた際には、部分的にフェンスやブロック塀を設けることや植栽を配することで、デザインを活かしながらもプライバシー性や防犯性を高めることができます。

一方、これからお住まいを整備するなら、最初からセミクローズの外構を選ぶのもおすすめです。

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