施工事例

さいたま市|黒の門扉と土間が整える、モノトーンのカーポート外構

さいたま市|黒の門扉と土間が整える、モノトーンのカーポート外構

既存の塀は残して、直す。黒とダークグレーでまとめた『モノトーン』の外構です

埼玉県さいたま市の施工事例|黒の門扉と土間が整える、モノトーンのカーポー

埼玉県さいたま市。新しいお住まいに合わせて、外構一式のご相談をいただきました。ただし敷地には、以前からの化粧ブロック塀と背面の高低差が残っています。更地に一から描くのではなく、既存の構造物と付き合って組み立てる工事です。

進め方も順番が違います。外構一式の前に、傷んだ既存塀の補強だけを先に施工しました。地面を仕上げると、後から手を入れられなくなるためです。

ご相談の背景

いちばんの不安は既存のブロック塀でした。北側のかさ上げ部は笠木が風化し、手で触れると外れる状態。落ちた破片が敷地の外にも見つかっていました。

敷地の条件も簡単ではありません。道路に面した間口はおよそ3m、そこから奥へ15mほど伸びる細長い形です。背面は水路に向かって下がり、住宅の設計GLが+350、既存ブロックの天端が+710、水路の構造物が−225。約570mmの落差が敷地の中にあります。建物脇の通路は袖壁の控えで狭く、人が横向きで通れる程度でした。

ご要望

大きく分けると3つありました。

ひとつ目は、車2台分を土間コンクリートで確保し、カーポートは1台分にすること。柱は後方に寄せ、道路から見て奥側は自転車置場に、というご希望です。

ふたつ目は、門まわりをモノトーンでそろえること。機能は必要最低限でよく、真っ黒は重いのでダークグレーを基調にしたいというご希望でした。

三つ目は、手入れの手間が少ない植栽を少量。落ち葉も虫も気になる、という前提です。そして何より、危険な既存塀の問題を先に解消すること。

ご提案のポイント

埼玉県さいたま市の施工事例|黒の門扉と土間が整える、モノトーンのカーポー

先行工事は控えブロックの5段積みを5カ所。既存ブロック内の鉄筋とつなぐのが難しく、アンカーで留めています。これがあって初めて、塀を残す判断ができました。

本工事の境界も撤去ではなく補修です。東側は柱をカットしてモルタル補修を4カ所、北側は危ない笠木だけを撤去し、10m分を補修。隣家が近く、建て直すと境界側が弱くなる恐れがあるためです。図面には「養生テープ印有」と注記し、直す範囲を現場の印で特定しました。

カーポートは、増やすのではなく伸ばしています。LIXILのネスカF 1台用に延長24-50・14型を組み合わせ、後方に自転車2台分の余地を確保しました。屋根を2つ建てるより、1つを伸ばすほうが圧迫感が出ません。屋根材はポリカのクリアマット、柱はブラックです。

門まわりは色を絞りました。東洋工業のTY型枠ブロックと重量ブロックC120で7段の躯体を組み、ジョリパットアルファーJP-100のダークグレーで塗り仕上げ。笠木はLIXILのデザイナーズパーツ165×13、門扉は開き門扉AB TR2型の両開き、ポストはエクスポストKN。いずれもブラックです。門袖の高さはGL+1400。既存ブロックの天端との関係を整理したうえで、駐車スペースは2%、アプローチと庭側は1.5%と面ごとに勾配を割り付けました。

立水栓はオンリーワンクラブのエポカW、2口のブラック。足元の水受けは既製品ではなく造作です。金鏝仕上げの土間0.7㎡を東洋工業の黒いピンコロで縁取り、図面には「桝−ピンコロ外々合わせ」と指示。既存の桝と外々の寸法をそろえると、小さな造作でも据わりがよくなります。

完成した外構の見どころ

埼玉県さいたま市の施工事例|黒の門扉と土間が整える、モノトーンのカーポー

門扉、笠木、ポスト、カーポートの柱、水受けの縁石。黒でそろえた要素が敷地に点在し、門袖のダークグレーがその間を受け止めます。真っ黒一色にしない判断が、『モノトーン』を重くせずに成立させました。

植栽は少なく、そのぶん効かせています。主役は落葉樹のイロハモミジが1本。足元にカレックスとオリヅルラン、レンギョウを添え、割栗石で締めました。常緑にすると虫の心配が出る。落葉樹なら葉は土に還り、季節ごとに表情が変わります。

暮らしの変化

車2台と、カーポートの下に自転車2台。狭い間口から奥まで1本の土間でつながり、限られた幅のなかで置き場所が決まります。

建物廻りは6号の石灰石を防草シートの上に32.5㎡。狭い袖壁の脇まで可能な範囲で敷き込み、草取りの手間を減らしました。そして何より、触ると崩れる状態だった塀の不安がなくなりました。毎日そこを通るご家族には、これがいちばん大きな変化かもしれません。

さいたま市で、モノトーンの外構をご検討中の方へ

既存の構造物が残る敷地では、何を残し何を直すかを先に決めると、その後が速く進みます。撤去が最善とは限りません。さいたま市の外構工事ページでは、地域全体で多いご相談や他の施工事例も確認できます。

カーポートの納まりはカーポートSCを組み込んだ事例、限られた間口の使い方は旗竿地のアプローチを土間でまとめた事例もあわせてご覧ください。

施工概要

施工エリア 埼玉県さいたま市
施工内容 境界工事:控えブロック5段積み+基礎5カ所(先行工事)、東側 柱カット+モルタル補修4カ所、北側 笠木撤去+補修10m
門周り工事:型枠ブロック+重量ブロック7段の躯体、ジョリパット塗り仕上げ(ダークグレー)、笠木・門扉(LIXIL 開き門扉AB TR2型)・ポスト(LIXIL エクスポストKN)はブラック、表札、インターホン取付
駐車場工事:土間コンクリート刷毛引き42.4㎡、カーポート(LIXIL ネスカF 1台用/延長型)
アプローチ工事:土間コンクリート刷毛引き6.8㎡
庭工事:天然芝19.4㎡+下地、水受け土間(金鏝仕上げ)、黒ピンコロ縁石
建物廻り:防草シート+6号石灰石32.5㎡、見切り材
植栽工事:イロハモミジ、レンギョウ・カレックス・オリヅルラン、割栗石
水道工事:立水栓(オンリーワンクラブ エポカW)、上下水道配管の延長・位置変更
価格帯(目安) 200万円〜280万円
工期(目安) 約2週間〜3週間
相談から完工までの特徴 傷んでいた既存塀の補強を先行工事で済ませ、外構一式をモノトーンでまとめた事例です。
担当プランナーコメント 最初に決めたのは、塀を残すことでした。撤去できない条件を弱点ではなく前提として受け取り、補修と配色でまとめました。

残すものと、直すもの。その線引きが決まれば、設計は速くなります。さいたま市で既存の構造物が残る敷地の外構をお考えの方は、その見極めからご一緒に考えます。