外構工事にも手抜きがある!?外構の手抜き工事対策
「外構工事にも、手抜き工事ってあるの?」と疑問に思う人はいませんか?時間をかけて考え、待ちに待った外構が出来上がって、「実は手抜き工事」と知ったらとてもショックでしょう。しかし残念ながら、外構工事にも手抜き工事は存在します。
外構工事を依頼する際は、手抜き工事をしない悪質な業者を選ばないことが鉄則です。ところが、「どの業者に依頼すればいいかわからない」という人も多いでしょう。そこで本記事では、外構工事の手抜き工事と対策について紹介します。
外構を正確に丁寧に作り上げてもらうために、ぜひ知識として外構の手抜き工事についてもチェックしてみてください。
外構の手抜き工事とは?
「そもそも外構の手抜き工事って何?」と、手抜き工事の意味は理解できるけれど、具体的な内容がイメージできない人もいるのではないでしょうか?手抜き工事とは、工事をする事業者が、意図的に手を抜いて必要な工程をせずに工事を進めたり、承諾なく資材の削減や変更を行うことです。
新築住宅でも手抜き工事が行われるケースもあり、欠陥住宅と呼ばれてしまいます。外構工事も同様に、悪質な業者により意図的に簡略化して工程が行われてしまうと、結果として手抜き工事をされてしまうことになります。
外構でよく聞く手抜き工事の例
では、外構ではどんなケースの手抜き工事があるのでしょうか?ここでは、4つのよく聞く手抜き工事の例を紹介します。
ブロック塀
手抜き工事がされるケースが多いブロック塀。ブロック塀は、一見するとしっかりと施工されているように見えますが、実は知らないところで手抜き工事をされているケースが多くあります。
ブロック塀の場合、基礎工事で手抜き工事が行われるケースがあります。ブロック塀は、単にブロックが積み重なっているのではなく、基礎部分を土へ埋め込み転圧するなど、基礎となる土台をしっかり作り上げることが重要です。手抜き工事では、基礎工事を簡略化します。出来上がり後、素人目には基礎の状態が分かりにくく、ブロック塀の仕上がりだけをみてしまうため、1年以内に傾きやヒビが入ってしまうことで、手抜き工事と気づくことになります。
駐車場
駐車場の素材もさまざまなものが使われますが、一般的にはコンクリートが多いでしょう。駐車場のコンクリートの量を意図的に減らした手抜き工事をされるケースがあります。コンクリートを流し込む分、費用がかかります。実際には、半分のコンクリートで駐車場が作られた場合、未使用分のコンクリート費用は利益として業者が手にすることになるでしょう。
コンクリートを減らしたため耐久性が低下し、すぐにひび割れるなどのトラブルが発生してしまいます。
塗装
塗装する工程も手抜きがされやすいポイントです。塗装によっては、2度塗りが必要な場合があります。しかし、手抜き工事では1度しか塗らず、駐車場のケースと同様、使用する量を半分に減らして、塗装代を手にするケースがあります。
見た目ではすぐに気が付きにくく、完成後に2度塗りされたかどうか確認することも難しいため、塗装の手抜き工事もよくあります。
仕上がりが悪い
見た目ではすぐに気づきにくい箇所だけが、手抜き工事をされる訳ではありません。仕上がりが悪いといった手抜き工事も存在します。職人の実力不足により見た目が悪く仕上がってしまうことや、人手が足りないために納期優先で作業した結果、仕上がりが悪くなるケースもあります。
また、「イメージと違った」というトラブルも発生します。業者の実力不足や手を抜いた結果、図面通りに仕上がらなかったこともありますが、事前のイメージのすり合わせやサンプルと実物の色や素材感の違いによるケースも考えられるため、イメージと違っただけでは、手抜き工事と認められないこともあるので注意しましょう。
手抜き工事が起こる理由
このように、外構工事では手抜き工事が起こっています。手抜き工事を防ぐためには、なぜ手抜き工事が起こってしまうのか、原因を把握することも役立ちます。
悪徳業者
利益を最優先にした悪徳業者が原因のケースです。悪徳業者の場合は、外構工事にかかる費用を節約するため、前述したように材料を半分にした工事を行なったり、工期を短くするために工程を簡略化し人件費を節約したりするケースがあります。
短期間のスケジュール
短すぎるスケジュールは、手抜き工事の原因の一つです。工期を守るために、工程を簡略化することで、必要な作業がされずに引き渡しされてしまうからです。人手不足により、複数回必要な工程を1度で終わらせてしまうなどの手抜き工事が発生する原因になります。
安さを求めすぎる
依頼する側が安さを求めすぎるため、業者に負担をかけているケースです。外構工事の費用も内容によっては、まとまった金額になることが多く、少しでも費用をおさえてきれいな外構を作りたいと考える人が多いでしょう。その結果、費用を安くしたいと業者に無理をさせてしまうこと、手抜き工事を引き起こしてしまうことが考えられます。
依頼者の希望に答えるため、費用をおさえるために材料や人件費を削減します。その結果、工程の簡略化が起きてしまい、仕上がりの悪さや完成後の不備につながります。
外構で手抜き工事を防ぐ方法は?
外構で手抜き工事を防ぐ方法はあるのでしょうか?手抜き工事を防ぐ方法は、主に以下の2つです。
自分の目でチェックする
工事中、自分の目でチェックしに行きましょう。業者を疑い、工程をチェックするのではなく、こまめに様子を見に行く気持ちで確認してみてください。例えば、毎日見学にくる依頼者と工事中一切現場にこない依頼者では、どちらが手抜き工事をされやすいか、一目瞭然ではないでしょうか?工事工程を素人である依頼者が見ても手抜き工事かどうか判断はつきにくいかもしれません。しかし、見られることで業者側も「しっかり工事をしなければ」という意識が芽生えます。また職人さんの仕事に感謝するなど、職人さんとコミュニケーションを図り、仲良くできればより手抜き工事のリスクを軽減できるでしょう。
信頼できる業者を選ぶ
悪徳業者に依頼しないように、信頼できる業者を選ぶことも大切です。手抜き工事発覚後に、地元で有名な悪徳業者に依頼していたと知ったら、とても後悔しますよね?そのためには、依頼する前に業者をよく検討することが大切です。
例えば、外構工事の見積もりサイトです。たくさんの外構業者が集まるサイトでは、登録するために審査が必要なケースがあります。実績や経験が十分にある業者が登録できる見積もりサイトを利用すれば、悪徳業者に依頼する確率も下がります。
また、地元で評判のいい外構業者に依頼することで、悪徳業者への依頼を避ける方法もあります。地元にある業者は口コミが命です。そのため、手抜き工事をしてしまうと存続に関わるため、手抜き工事をする心配が少ないことがメリットです。
最終的に業者を決定する際には、ホームページで実績や口コミを自分の目で確認しましょう。もし、業者が実際に施工した外構を見学できる機会があれば、見に行ってみるのも方法の一つです。
このように信頼できる業者を選ぶことで、手抜き工事を防ぎましょう。
まとめ
手抜き工事は、外構でも起こることがあります。出来上がりの時には気づかない、見えないところでの工程の簡略化や人手不足や職人の実力による、仕上がりの悪さが原因です。
手抜き工事が常態化している悪徳業者に依頼しないように、信頼できる業者を選ぶことも大切です。また、依頼する側も安さを求めすぎることで、結果として手抜き工事を引き起こしてしまうことがあります。過度にコストを削減を依頼するのではなく、予算を十分に確保した上で、どんな外構ができるのか知識を増やしておくことも手抜き工事を防ぐ方法でしょう。
手抜き工事に出会わないことが一番ですが、もし手抜き工事でお困りごとがあればお気軽にご相談ください。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。