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飛石とは【施工費用からDIYの流れまで徹底解説】

自宅を持つ際には、玄関や庭にもこだわりたいという方は少なくないでしょう。門扉やフェンス、植木や置き石、花壇など外構部にも色々なものがありますが、そんな空間をつなぐ園路に飛石や敷石があります。

飛石というと和のイメージがありますが、石の種類や配置の仕方を変えることで、和洋を問わない演出も可能です。

ここでは、そんな飛石についてご紹介します。

飛石とは

飛石とは、歩行に適した形状の石を、適度な間隔を空けて地面に飛び飛びに配置したものです。雨や湿気の多い日本では、土や苔で履物が汚れやすく、古くから飛石や敷石が用いられてきました。

中でも飛石は、露地と呼ばれる茶室の庭に配置され、お客様を誘導したり、露地を見て回ったりするための道として、茶の湯とともに発展してきました。
飛石は平坦な敷石や舗装に比べて多少歩きづらいですが、庭や玄関へのアプローチの景観を楽しむことができます。

飛石の設置費用

では、飛石を設置にはどのくらい費用がかかるのでしょうか。飛石の材料には、御影石・鉄平石・根府川石・丹波石などの自然石と、擬石(ぎせき)というコンクリートなどで作られたものがあります。

よく使われる御影石では、1枚あたり2,000円~5,000円程度の相場です。プロに施工を頼む場合、ほとんどの業者が石の値段×枚数+施工費用となっており、一般的には20~30万円程度と考えればいいでしょう。ただ、庭の広さや材料によって変わってくるため見積もりをよく確認するようにしてください。

ほとんどの業者で、工事費用は石自体の価格×枚数+設置費用となっています。石の価格は種類によって大きく異なりますが、よく使われる御影石の飛石は一枚2000円〜5000円程度です。
設置費用も業者によって違うので一概にはいえませんが、一般的なケースですと20万円〜30万円程度を見積もった方がよさそうです。

引用元:エクステリアコネクト

飛石をDIYで作る

「こだわりの庭を自分で作ってみたい」「費用を抑えたい」という方は、ホームセンターなどに売っている材料を使ってDIYに挑戦してみましょう。基本的には業者に依頼した方が綺麗に施工できるケースがほとんどですが、そう規模の大きくないものであれば自作の方が低コストで実現できるはずです。

DIYで飛び石を設置する手順は大きく分けて5つのステップに分かれ、場所決め・穴掘・下地づくり・飛び石の設置・仕上げの順で進めます。では、それぞれのステップごとに詳しく確認してみましょう。

①石の置き場所を決める

まずは、飛石を作る場所を決め、石の置き場所を決めます。普通の住宅では一歩ずつ石を歩いていく「小飛」という並べ方が一般的です。この場合、石と石の間隔は10㎝程度が適当とされています。

美しく配置された飛石はとても芸術的ですが、歩きやすいよう実用性も考慮することが大切です。では、歩きやすく美しい伝統的な配置をいくつかご紹介します。

  • 直打ち:全ての石を直線状に並べる配置
  • 大曲り:大きなカーブを描くように並べる配置
  • 二連打ち:2つの石を直線になるように並べ、その他を左右に振り分ける配置
  • 千鳥打ち:左右交互に石を打ち、ジグザグに並べる配置
  • 雁掛け:3~4個ずつ左右に振り分け、数匹の雁が空を飛ぶように打ち込んだ配置

配置を決めたら仮置きとして石を置いてみて、少し離れたところから眺めるなどして全体のデザインを決定します。このとき、飛石のラインに沿って、周りに敷く化粧砂利をどこまで敷き詰めるかも決めておきましょう。策定したらクワを使って軽く掘り起こすなどして印をつけます。

②石を置く場所に穴を掘る

デザインが決まったら、一旦仮置きした石をはずし、印をつけた化粧砂利を敷く範囲内を2㎝ほど掘ります。深さが均一になるように気を付けて掘りましょう。また、穴を掘り終わった後には、よく踏み固めることも忘れないようにしてください。

③穴に除草剤・防草シートで雑草対策する

石や砂利を置く前に、間から雑草が出てこないよう防草シートを敷きます。多くのシートは細かい網目状になっており、下草がシートを突き抜けて生えてこないようになっています。長方形のシートを、砂利を敷くラインに合わせて折り返すなどして調整します。

また、シートの長さが足りないときには複数のシートを使います。端を重ねるようにして敷いていきましょう。飛石を置く前に、シートの仮止めとして少し砂利を置いて押さえておくのがおすすめです。雑草対策を簡単に済ませたい場合は、除草剤を撒く方法もあります。

④飛石を置く

シートを敷いたら、上から飛石を置いていきます。このとき、直接石をシートの上に置くのではなく、スコップ1杯ほどの土をクッションのように敷いてから、その上に置いていきます。

こうすることで安定感が増し、座りが良くなります。前のステップで掘り起こした土を使用するとよいでしょう。石を置いたらしっかりと押さえつけて固定します。

⑤化粧砂利で周りを覆う

飛石をデザイン通りに配置したら、下の防草シートが見えないように化粧砂利を敷いていきます。厚さはだいたい3㎝ほどで、注意して均等に敷いていきましょう。

もし二人がかりで作業する場合には、一人が砂利を撒き、もう一人が手で砂利をならして調整していくなど、役割分担をして進めるとスムーズに進められます。敷き終わったら散水して、化粧砂利についた粉や汚れを洗い流し、完成です。

まとめ

今回は庭に打つ飛び石の種類や設置方法についてご紹介しました。
美しく飛石を設置したい場合はプロの業者に任せても良いですし、自分でこだわりたい場合にはDIYに挑戦するのもいいでしょう。

もしご自身でDIYをする場合には、今回の内容を参考にして庭づくりをしてみてくださいね。

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