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野良猫を庭に来させない3つの対策

マイホームに庭があると癒されますよね。しかし、野良猫が花壇を掘り返してしまう、糞尿をしてしまうといった問題で困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、野良猫を庭に来させない3つの対策をご紹介します。動物を傷つけることなく、しっかり対策をしましょう。

庭に猫が来ないための対策

ここでは、庭に猫が来ないための対策を3点ご紹介します。猫に危害を加えることなく、寄せつけないようにするよう配慮しましょう。

猫の通り道にモノを置く

まずは、猫の通り道にモノを置く方法です。見慣れないモノに不安を感じる猫の性質を利用できることに加え、歩きづらくなるので庭への侵入防止が期待できます。

例えば、大きめの砂利を敷き詰めると、防犯効果もあって一石二鳥です。他にも、大きな石や枯れ枝などを置くのもおすすめです。バラやサボテンなどのトゲのある草木や大き目の観葉植物を置くのもいいでしょう。

猫は足の裏などに灰が付くことを嫌がるため、草木灰を撒いて対策を行うケースもあるようです。外観よりも野良猫対策を優先したいのであれば、専用のとげとげシートや目の細かい網、アルミホイルなどを設置するとい良いでしょう。

いずれもホームセンターや園芸店で手軽に入手することができます。猫に直接危害を加えることなく、性質上嫌がりそうなもの、歩きにくそうなものなどを中心に対策をしてみましょう。

糞尿の匂いを消す

花壇を掘り返して粗相されてしまう場合は、土の上に重曹を撒いたり、土に混ぜ込んだりしましょう。猫は尿の匂いにつられて複数の猫が集まる傾向があります。それを防ぐためにも、重曹によって糞尿の匂いを消しておきましょう。

また、重曹で匂いを消したうえで、香りの強いハーブなどの植物を植えておくことをおすすめします。例えば、ローズマリーやレモングラス、ペパーミントなどです。ドクダミを潰した汁を撒いておく方法も効果的です。

猫の嫌いな匂いを発生させる

先ほど紹介したハーブと同じように、猫の嫌いな匂いを発生させるのも猫除けに適しています。おすすめなのは、市販の忌避剤や木酢剤・竹酢液などです。

忌避剤(きひざい)とは、害虫や害獣が嫌う匂いや成分が含まれた薬剤のことです。固形・粒状・ゲルタイプなど幅広いタイプの製品が販売されています。雨風によって効果が薄れたり、猫が匂いに慣れてくると効力が発揮できなくなったりするので、定期的に撒き直すなど注意して使用しましょう。

また、木酢液・竹酢液とは木炭や竹炭を製造する過程で発生する煙の匂いがする水溶液のことです。水分が約9割で残りの約1割が有機化合物で構成されています。有機化合物は食酢の成分である酢酸とフェノール類・アルコール類などの約200種類の成分が含まれています。木酢液・竹酢液は野良猫の忌避剤としてだけでなく、土壌改良資材や植物活性剤、ゴミ処理用消臭剤、化粧品など幅広い分野で利用されています。

猫の通り道にスプレーをしておく、スポンジや布に染み込ませて容器に入れて置いておくといった使い方が推奨されています。

ペットボトルは都市伝説?

みなさんは住宅街や商店街などの道路脇に、水が入ったペットボトルが並べて置いてあるのを見かけたことはありませんか?どうやら猫除けを目的に置いているようですが、情報源を辿ると決して効果がある対策とはいえません。

この猫除け対策の発祥は、ニュージーランドのカリスマ庭師エイン・スカロウ氏が「水を入れたペットボトルを庭に置いておくと害獣が糞尿をしに来ない」とラジオ番組で発言したことに始まります。このラジオ番組の放送日はエイプリルフールで、スカロウ氏は冗談として発言したのですが、この誤った情報は世界中に広まってしまいました。

水が入ったペットボトルは景観を損ねるだけでなく、「収れん火災」の危険をもはらんでいます。

収れん火災とは、水が入ったペットボトルを日光が通ることによって、水がレンズの働きをし、そこから発火する火災のことです。この火災は日差しが強くなる時期や太陽が低くなる冬場に増える傾向があるので、水入りペットボトルを庭に置くことはやめた方が良いでしょう。

中には「効果があった」と主張する人もいたようですが、あくまで明確な根拠はないので、くれぐれも真似しないようにしましょう。

火災の原因概要
専用住宅1階ウッドデッキにおいて、鋳物製テーブルに置かれた水入りペットボトルがレンズの役割を起こし、テーブル上のドライフラワーや新聞紙等に着火し、火災に至ったもの。

引用元:消防防災博物館

動物愛護の観点も大切

野良猫対策を行う際には、動物愛護の観点を忘れないことが大切です。野良猫を追い払いたいからといって、タマネギや漂白剤を撒いて命を奪う行為は避けなければなりません。

猫がタマネギを誤って食べてしまった場合、溶血性貧血や血色尿、急性腎障害などを引き起こす危険性があります。同様に、漂白剤も激しい嘔吐の原因になります。野良猫も生き物ですので、対策をする際は動物愛護の観点を忘れてはいけません。

猫除けとしてタマネギや漂白剤を撒くことを推奨しているサイトもありますが、猫の命に関わるので絶対にやめましょう。

まとめ

今回は野良猫を庭に来させない3つの対策をご紹介しました。ご紹介した猫除けの方法を参考に、ぜひ実践してみてください。くれぐれも、猫に危害は加えないように気をつけてくださいね。

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