カーポート選びのポイント!耐雪性能のあるカーポートの選び方
冬が近づくと、雪国では「毎日の雪かきが大変」と積雪を心配する人もいるのではないでしょうか?
毎朝出勤する際には、車の雪を下ろす必要があり、「カーポートがあったら便利だろうな」と思う人もいるでしょう。
しかし、雪の重みで壊れてしまうのでは?とカーポート選びに慎重になる人も少なくないはずです。
そこで、本記事では耐雪性能のあるカーポートについて紹介します。少しでも雪かきの時間を削減したいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カーポートの必要性
まず、カーポートはなぜ必要なのか紹介します。ここでは、5つのメリットについてまとめました。
雨の日でも乗り降りが楽になる
カーポートの必要性として、最初にイメージできるのは、雨の日の乗り降りではないでしょうか?
屋根があるため、雨の日でも濡れにくく荷物の出し入れや乗り降りができます。
小さいお子さんのいるご家庭では、お子さんをベビーカーに乗せる際に時間がかかることもありますよね?シートベルトを締めるまで、大人は雨に濡れ続け、出発する頃にはずぶ濡れになった経験もあるのではないでしょうか?
カーポートがあれば、お子さんが雨に当たることを防ぎ、さらにお世話をする大人も濡れにくくなるメリットがあります。
このように、雨の日でも、濡れずに車に乗り降りできることはカーポートの1番の魅力でしょう。
汚れや紫外線から車を守る
雨が降っていない日でも、カーポートはその役割を果たしています。
車を落下物による傷や汚れから守る役割です。さらに、紫外線による劣化を防ぐ役割もあります。
近年のカーポートの屋根材には紫外線カットの性能があり、車の塗装の色褪せを防ぎます。
人も日焼けすると、皮が剥けたり・赤くなったりしますよね?車の塗装も同じように紫外線でダメージを受けています。
カーポートがあることで、大切な車を毎日の紫外線から守り、劣化を防げるでしょう。
車内の温度上昇を防ぐ
カーポートの屋根の熱線カット性能によって、車内に熱がこもることを防ぎます。
夏の暑い季節は、出かけようと車に乗り込むものの、ハンドルが熱すぎて運転ができないこともあります。
そのため車内が熱すぎ流ため冷えるまで待つことがありますよね?
カーポートの熱線カット率は、熱を遮断するため、車内の温度上昇を防げる効果が期待できます。
霜がつきにくい
カーポートがあることで、霜がつきにくいメリットがあります。
朝の忙しい時間に、車のフロントガラスに霜がついていると慌ててしまいます。しかしカーポートがあれば、霜が車に付着することを防ぐ役割があります。
霜は空気中の水蒸気が冷やされ、車に付着します。カーポートによって車の周辺の気温が下がりにくく、その結果、霜が付着することを防ぎます。
雪おろしが楽になる
カーポートがあれば、直接車に雪が降り積もることが減り、雪下ろしが楽になるでしょう。
毎日の雪かきは大変な作業です。寒い中、車の前方から屋根、後方まで雪おろしをしなくてはなりません。氷が付着していた場合、より雪おろしに時間がかかるでしょう。
カーポートを設置すれば、雪が車に直接降り積もらずに、雪おろしの必要が少なくなったり軽減できたりするメリットがあります。さらに、雪おろしによる車への傷の心配も少なくなるでしょう。
カーポートの耐雪性能とは?
車生活の困ったことを解消してくれるカーポートには、耐雪性能があります。
一般的なカーポートは約20㎝の雪に耐えられる設計です。しかし、多くの耐雪性能で表示される雪は新雪を想定しています。新雪はサラサラとした雪で、重みが少ないことが特徴です。
雪国では、サラサラとした雪以外にも、水分を含んだ重い雪が降ります。そのため、水分を含んだ雪が降る地域では、より耐雪性能が高いカーポートを選ぶ必要があるでしょう。
耐雪性能が低いカーポートでは、雪の重みに耐えられず破損してしまいます。最悪の場合、車を傷つけてしまう事態になってしまうケースもあるでしょう。そのため、雪がたくさん降る地域では、耐雪性能に注意してカーポートを選ぶことが大切です。
耐雪性能のあるカーポート選びのポイント
「どんなカーポートなら雪に耐えられる?」と疑問に思いますよね?
耐雪性能のあるカーポートを選ぶ際はこれから紹介する4つのポイントをチェックしてみましょう。
降雪量
住んでいる地域の降雪量を考えてみましょう。毎年どのくらい雪が降り積もるのか、イメージはできますか?
昨年は例年よりたくさん降った記憶があるなど、その年によっても降雪量のイメージが異なるかもしれません。
そこで、インターネットを活用して過去のデータをチェックしてみることもおすすめです。
日本気象協会では過去のデータを閲覧できます。閲覧したい日付の画像をクリックすると、その日の積雪深が確認できます。
このように、データを参考にしながら、住んできる地域の積雪量をチェックすることもおすすめです。
雪質
次に雪質です。前述したように、サラサラとした軽い雪と水分を含んだ重い雪など、雪質によって、重さが異なります。
カーポートには耐積雪荷重が目安として表示されますが、新雪を想定している場合がほとんどです。
雪国では、雪が降り積り、一度溶けた雪が固まり、さらに雪が降り積もることもあります。そのような状態の雪は、新雪より重みが増しているでしょう。
三協アルミの「カーポートに積もった雪の重さ」では、以下のように重さを計算しています。
画像参考元:三協アルミ「カーポートに積もった雪の重さ」
このように雪質によって、重さが異なるため、住んできる地域の雪質についても考えておくことが大切です。
屋根の形・材質
屋根の形や材質もチェックしましょう。
豪雪地帯と呼ばれる地域では、耐雪性能や耐荷重性の高い、フラットタイプで、スチール折板と強度のある素材が屋根に使われることが多いでしょう。
豪雪地帯ほど雪が降らない地域では、ラウンド型の屋根が使用されることもあります。
雪の量によっては、ラウンド型の屋根よりもフラットタイプがおすすめです。
柱の数
雪の重さに耐えるために、屋根の素材だけでなく、柱の数にも注目しましょう。
片側に柱のあるタイプより、両側に柱が設置されたタイプのカーポートはより、耐久性が高い傾向があります。
また、4本より6本と柱が多いことで、さらに耐久性もアップします。
耐雪性能のあるカーポートを長持ちさせるポイント
カーポートを設置したら長持ちさせたいですよね?そこで、ここでは長持ちさせるポイントを紹介します。
雪下ろしの目安を把握しておく
カーポートにたくさん雪が積もってしまうと、想定以上の重さが加わり破損の原因になってしまいます。
そこで、カーポートの雪下ろしの目安量を把握しておくことがおすすめです。
耐雪性能によって、雪下ろしの目安降雪量が異なります。例えば、耐積雪量100㎝のカーポートの場合、新雪であれば100㎝、氷が混ざったような雪は42㎝が雪おろしの目安です。
目安を把握しておくことで、カーポートの負担を軽減し長持ちにつながるでしょう。
雪下ろし棒を使う
カーポートの雪下ろしをする際は、屋根の上に登ることは絶対にやめましょう。
カーポートの雪下ろしには、専用の雪下ろし棒を使うことで、手軽に安全に雪下ろしができます。
カーポートに登って雪下ろしをすると、屋根の破損や怪我などの事故につながります。必ず専用の雪下ろし棒を使って、雪をおろしましょう。
融雪剤は使わない
雪下ろしが大変だからと、融雪剤を使うことはおすすめできません。
なぜなら融雪剤の成分である塩化カルシウムが、カーポートやコンクリートの劣化の原因につながるからです。もし、車に付着してしまうと、車のサビの原因にもなるでしょう。
融雪剤は、カーポートや車のダメージの原因となるケースがあるため、使わないことがお勧めです。
保険内容を確認
万が一、カーポートが破損した場合の保険について保証内容を確認しておきましょう。保証内容によっては、加入している火災保険で修理可能なケースもあります。
万が一に備えて、保証内容を確認しておくことで、修理もスムーズに手配できます。
まとめ
カーポートは、落下物や日光から愛車を守ります。さらに、雪の多い地方では、雪下ろしの軽減や霜の付着を防ぐなど、毎日の車の乗り降りをスムーズにしてくれるメリットがあるでしょう。
耐雪性能のあるカーポートは、住んできる地域の降雪量・雪質を確認し、選ぶことが大切です。さらに、カーポートの屋根の素材や形状、柱の数で、雪の重さにどれだけ耐えられるかが異なります。
カーポートを設置して、雪から愛車を守り少しでも快適な車生活を考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。