玄関スロープに手すりはどうやってつける?手すりのメリットとは?
移動のしやすさやデザイン性などの理由から、玄関にスロープを設置したいと考えている方もいるのではないでしょうか?スロープは、車椅子での移動がスムーズになるだけではなく、日々の生活も快適に過ごせるメリットがあります。
しかし、スロープの長さによっては、手すりが必要と感じるかもしれません。手すりを設置することで、転倒防止などの歩行をサポートでき、より安全性が向上します。
そこで本記事では、玄関スロープに手すりを設置するメリットや設置するポイントなどを紹介します。スロープに手すりを設置するかお悩みの方は、参考にご覧ください。
玄関スロープと手すりの設置のメリット
スロープに手すりを設置すると、利便性の向上だけでなくデザイン性や安全性もアップします。ここでは、手すりを設置するメリットを4つ紹介します。
高齢者や車いす利用者への配慮
スロープは、バリアフリー対策として設置されることが多いでしょう。
段差があると高齢者や車椅子利用者の方は移動が難しいからです。しかし、スロープだけ設置されていても、スムーズな移動は難しく感じます。特にスロープのながさが3m以上ある場合は、手すりをつけることで、さらに安全に移動できます。
もし手すりがなく、バランスを取ったり体を支えたりすることができなければ、快適なスロープとは言い難いでしょう。
しかし、手すりを設置することで、体を支えながら前に進めます。転倒しそうになった時も、手すりに捕まることで転倒を防止し安全性が高まります。
利便性の向上
スロープは、ベビーカーや自転車の移動も簡単にできるメリットがあります。玄関から階段のあるアプローチは、ベビーカーを持ち運ぶ必要があるでしょう。スロープがあれば、玄関からベビーカーを押してスムーズに移動ができます。
また、自転車や重い荷物を乗せた代車なども、段差に困ることなく玄関まで運べるメリットがあり、日々の生活を快適にしてくれるでしょう。
さらに、手すりを設置することで、安全性がアップします。小さいお子さんが、高い場所から飛び降りることを防ぐ効果も期待できます。また夜間の歩行時も、手すりに捕まって歩けば安全に歩けます。照明を合わせて設置することで、夜間の安全も確保できます。
外観のデザイン性アップ
手すりをつけることで、デザイン性が向上します。
スロープだけでは、殺風景に感じる方もいるのではないでしょうか?手すりをつけることで、デザイン性が向上し、見た目にも高級感を感じられます。
手すりには、さまざまなデザインがあります。掴みやすさを重視した機能性の高いものや、ブラックアイアンでできたヨーロッパな雰囲気も感じられるデザイン性が高いものなどです。
手すりのデザインによって、玄関アプローチの雰囲気も異なるため、希望するデザインや使用目的に合わせて手すりを選びましょう。
将来のバリアフリーへの備え
今現在、ベビーカーも車椅子も必要なく、スロープや手すりの必要性を感じる人は少ないかもしれません。
しかし、高齢化社会が進むにつれ、将来の備えとしてスロープと手すりを設置する人が増えています。
なぜなら、スロープを後から設置する場合、十分なスペースがない、大規模な工事が必要になるなどのリスクが考えられるからです。
スロープと合わせて手すりも設置しておけば、将来的にも安全な移動ができます。
玄関スロープと手すりの設置の費用
スロープと手すりを設置する際の費用は、スロープの長さや、手すりのデザインや品質によっても異なります。ここでは、参考として費用相場を紹介します。
スロープ設置の費用相場
スロープを設置する費用相場は、約60,000円〜150,000円です。階段をスロープにする場合は、階段の撤去費用が数万円必要です。
手すり設置の費用相場
デザインや機能性により手すりの価格は、異なります。数万円〜20万円ほどの手すりもあります。また、支柱を設置するタイプの手すりは、別途工事費用も必要です。
理想的なスロープと手すりのポイント
スロープに手すりをつける場合は、安全な設計が重要です。ここでは、安全に設計できるポイントを3つ紹介します。
スロープの長さや勾配
安全に移動できるスロープは、スロープの長さや勾配に注意することが大切です。ゆるやかな勾配は、移動がスムーズにできます。
車椅子での移動も検討している場合は、スロープ幅にも余裕を持つことがおすすめです。
そのため、安全に配慮したスロープを設置するためには、十分な土地が必要です。
手すりの取り付け位置と形状
手すりを選ぶ場合は、手すりの取り付け位置や形状をチェックしましょう。
例えば、手すりの高さです。手すりの高さを決める時は、手すりを利用する方が快適に使用できる高さに調節します。
一般的な手すりの高さは、地面から手すりまで75~85cmと言われています。
目安を参考に、ベストな高さをチェックしてみてください。ま
た、デザイン性も大切ですが、握りやすさなど素材にも注意してチェックしてみましょう。スロープの手すりは、屋外で使用するため、天候による劣化が起こりやすくなります。
また、夏の日差しで熱くなりすぎるなど、素材によって特徴が異なるため、素材や耐久性などもチェックしましょう。
手すりの種類
ここでは、手すりの種類について紹介します。
壁に取り付けるタイプや支柱を立てて設置するタイプなど、自宅の構造やデザインに合わせて選びましょう。
壁付けタイプ
住宅の壁沿いにスロープを設置する場合などは、壁付けタイプの手すりが設置できます。
壁付けタイプのメリットは、スタンディングタイプよりスロープを広く利用できることです。
一方で、体重を支える手すりを設置するため、設置する側の壁には強度が必要です。
強度が不足している壁に設置したい場合は、下地の補強をして設置するケースもあります。
スタンディングタイプ
スタンディングタイプは、地面に支柱を立てて設置する手すりです。スロープの手すりでは、よく見かけるタイプでしょう。
地面に支柱を立てる方法は、2通りあります。
地面に直接穴を開けて設置する湿式(埋め込み式)と、ブラケット(アンカーボルト)で支えて固定する 乾式(ベースプレート式)です。
湿式(埋め込み式)は、強度があり安定性がある点がメリットです。
乾式(ベースプレート式)は、小さな穴を開けて施工するため、より美しく仕上げたいタイルなどを使った場合に適しています。また、施工がしやすいことから、リフォームなどで利用される方法です。
しかし、手すりには強度が必要なため、コンクリートの下地であることが施工条件です。
業者の選び方
最後に、スロープと手すりを設置する際に依頼する業者の選び方についてご紹介します。
相見積もりをとる
複数社から見積もりを取得することがおすすめです。見積もりの内容は、各社の特徴が出やすいポイントです。同じ内容の見積もりでも、提案するデザインや品質などが異なります。
家族構成やライフスタイル、希望に寄り添った提案をしてくれる業者は信頼できるでしょう。
安さばかり重視すると、「質の悪い工事だった」と後悔するケースもあります。
予算を抑える工夫をしながら、必要な提案をしてくれる業者がおすすめです。
信頼できる業者の特徴とは?
工事を依頼するなら、信頼できる専門業社を選びたいですよね?
まずは、実績をチェックしましょう。業者によって、得意なデザインや分野もあります。
実績は、理想的な工事が可能か判断できるポイントです。
また、アフタフォローや口コミなどもチェックして、信頼できる業者をチェックしてみてください。
まとめ
玄関スロープを自宅に設置する方も増えています。
スロープだけでなく、手すりも設置することで安全性に配慮しながら、デザイン性も向上するでしょう。
手すりには、たくさんの種類があるため素材の特徴をチェックし、ライフスタイルにあった手すりを選びましょう。
また住宅の外観にあう、デザインを選ぶこともおすすめです。
手すりを設置することで、日々の生活から、老後まで快適に過ごせる玄関スロープを作りを検討してみてください。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。