子供が10倍遊べる庭づくり5つのポイント
もし家を建てるなら、庭にウッドデッキをつけたり、夏はビニールプールで子どもを思い切り遊ばせたり…なんてイメージを持つ方も多いと思います。
他にも、砂場や芝生など、いろんな要素を詰め込めたら理想的ですよね。この記事では、子どもが遊べる素敵な庭づくりのポイントと便利なアイテムについてご紹介します。
遊ぶスペースは目の届く場所に
子どもが遊ぶスペースは、大人の目が届く場所にあるのが最適です。たとえ大人にとっては些細なことでも、小さい子供は興味を示し、あちこち走り回って予測のつかない動きを見せます。
子どもが道路に飛び出したり、ちょっと目を離した隙にいなくなったりして、ヒヤリとした経験をお持ちの親御さんも多いことでしょう。子供が小さい内には、最も重視したいのが安全性です。子供の遊び場は、リビング・キッチンから見渡せるようにするのが安心です。
そのため、あらかじめ家から外構部分が見渡しやすい設計にすることもポイントです。設計やリフォームをする時には、業者にきちんと伝えておくと良いでしょう。
転んでも大丈夫な芝生がベスト
エクステリアや素材によって安全性を確保することもできます。例えば、主庭部分に芝生を敷けば、子供が転んでも痛くありません。
コンクリートや砂利に比べて、思わぬケガや事故が起こるリスクも軽減できます。芝生は砂利や土に比べてもクッション性が高く、小石などによる擦り傷も防止できます。芝生と言うと、雑草の処理や肥料を撒くなど何かと手入れが大変なイメージがありますが、人工芝は敷き込みさえすれば後は手間いらずで、管理費用もかかりません。
お子さんがいる場合にはベストな素材といえるでしょう。
ウッドデッキには日よけ対策を
子どもが遊べる庭を作る際、できれば子どもが成長しても使える空間にしたいですよね。そこでおすすめなのがウッドデッキです。ウッドデッキなら、リビングから直接出入りですることができ、セカンドリビングとしての機能も果たせます。
家族でバーベキューを楽しんだり、お子様がのびのびと遊べたりする空間になるでしょう。また、ウッドデッキをより快適に利用するために欠かせないのが日よけ対策です。ウッドデッキにテラス屋根やオーニングを設置すれば、雨よけにも日よけにもなり、夏場の熱中症対策は勿論、洗濯物を干すスペースとしても活用できます。
オーニングがおすすめ
聞きなれない方もいるかもしれませんが、オーニングとはおしゃれなカフェのテラス席などについている、布地でできた庇(ひさし)のような物のことです。
オーニングは厚手のテント生地でできており、日差しを遮り、高い遮熱効果を発揮するため夏の屋外でも快適に過ごせます。デザインも豊富で、設置するだけで外観の印象をガラリと変えることもできます。
ウッドデッキの上に取り付ければ、日よけ・雨よけができて、お子さんの遊び場に使えるのはもちろん、洗濯物を干すなど実用面でも役立ちます。
ビニールプールは日陰に置く
水遊びが大好きな子どもは多いですが、子どもを連れて海やプールにしょっちゅう行くのは大変ですよね。そうした時に、自宅で楽しめるビニールプールがあると便利です。最近ではビニールプールの種類も増え、大人数で楽しめる特大タイプのものや滑り台が付いたタイプなど、バリエーションも豊かです。
ビニールプールを土の上に設置する際は、あらかじめレジャーシートを敷く必要があったり、石ころでプールの底がゴツゴツしたりと何かと不便です。しかし、ウッドデッキの上なら直接プールを設置できて、水から上がった時も足が汚れず快適です。
夏の暑い日は熱中症の危険もあるので、ビニールプールはなるべく日陰において使うようにしましょう。
フェンスなどを設けて飛び出し事故防止
お庭でお子さんを遊ばせる際、どうしても気になるのが道路への飛び出しです。特に、ドアから道路までの距離が近かったり、交通量が多いような道路が近かったりする場合は、よりいっそうの注意が必要です。とはいえ、遊び盛りのお子さんを無理に制限してしまうのも気の毒でしょう。
近年はオープン外構を採用している家も少なくありませんが、そういった場合にはフェンスなどを設置して、飛び出し事故を防止するような工夫をするようにしましょう。
玄関前に門扉や柵を設置すれば、飛び出し事故の防止だけではなく、防犯の観点でもメリットがあります。目隠しや柵などは圧迫感のない、通気性・採光性に優れたデザインのものを選ぶのがおすすめです。ビニールプールなどで遊ぶ際にも、目隠しがあると安心です。
防草シートでメンテナンス要らずに
お家の玄関周りやお庭、ウッドデッキに覆われた部分など、外構部分には雑草を生やしたくない部分はさまざまです。こうしたエリアに生える雑草はなかなか手入れが行き届かないケースも珍しくありません。いつの間にか雑草が伸びてしまっていた経験がある方も多いでしょう。
そんな時に役立つアイテムが防草シートです。防草シートとは、その名の通り雑草や植物の成長を防ぐためのものです。防草シートも機能によってさまざまですが、一般的には太陽光を遮断して雑草の成長を防ぐタイプがほとんどです。そのため、選ぶ際には遮光性や貫通抵抗能力、耐水性などを加味するようにしましょう。
例えば、遮光して植物の光合成を阻止したとしても、シートを貫通されてしまったり、水が溜まって庭そのものの環境が悪くなったりしては本末転倒です。庭の状況を見て、目的にあった防草シートを選ぶよう吟味しましょう。
ちなみに、実際にシートを敷く際には、ある程度の雑草や石を除去して、整えてから施工するのがポイントです。準備を怠ると、隙間から雑草が伸びたり、シート本来の効果が発揮できなかったりします。きちんと準備して、なるべくメンテナンスの手間がかからないような庭づくりを目指しましょう。
まとめ
今回は子供が遊べる庭を叶えるためのポイントをご紹介しました。できれば、子どもが小さいときだけでなく、長い目で見て利用できる庭にしたいですよね。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考に、素敵で安全なお庭を作ってみてくださいね。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。