エクステリア椅子の選び方/庭に適した素材の特色とダメージ回避方法
エクステリア椅子を選ぶ際には素材はもちろんのこと、耐久性や防水性などを考慮することが大切です。
さらに、椅子のデザインは、庭やテラスの雰囲気に調和するものであることが理想です。
本記事をご覧いただくことで、
- エクステリア椅子の選び方
- 各素材の特徴
- ダメージ回避方法
といった内容が詳しくわかります。
最後までぜひご覧になり、快適で魅力的な屋外空間を作るための参考にしてください。
エクステリアの椅子とは
エクステリア椅子とは、屋外での利用を想定して作られた椅子をいいます。
庭やベランダあるいはテラスをお洒落に演出するだけではなく、ガーデニングを楽しまれる方にとっては大切な休息スペースになります。
また、同じ素材のテーブルをセットに置くことで、午後のティータイムや日光浴に活躍するなど、椅子の活用方法は実に多彩です。
なお、エクステリアの椅子にはそれぞれ異なった素材と特徴があるので、事前に確認してから検討すると良いでしょう。
エクステリア椅子の選び方
エクステリア椅子は、庭全体のイメージに合ったものを選ぶ必要があります。
庭と調和しない椅子を選んでしまうと、どこかぎこちなくて統一感のない庭になる恐れもあるからです。
そこで、庭のスタイルがどういったイメージに近いかを次の5つから見つけてみてください。
- 和風
- カントリー風
- 南欧(なんおう)風
- 英国風
- シンプルモダン
ここでは、庭のイメージに合ったエクステリアの椅子を解説します。
①和風スタイルの庭
出典:Amazon
日本の四季や天候に様々な景色を見せる和風の庭は、その風情を石や植栽で上品に醸し出してくれています。
和の魅力が詰まった空間には、上品な色合いでシンプルな曲線の椅子を選び、素材は木製やスチール製(鉄製)がしっくりと馴染むでしょう。
②カントリー風の庭
出典:Amazon
外国の古き時代を思わせるカントリー風の庭は、可憐な花とナチュラルなエクステリアが特徴です。
北米カラーの淡色や白を基本に、温かさが漂う木製の椅子がお似合いです。
③南欧(なんおう)風の庭
出典:Amazon
赤やオレンジ色のレンガと白い堀が特徴の南欧風の庭には、明るい雰囲気のエクステリアを選ぶのがポイントです。
椅子は渦巻き模様のブラックアイアンを選ぶことで、南ヨーロッパの庭を華麗に演出できます。
④英国風
出典:Amazon
「イングリッシュガーデン」と呼ばれる英国風の庭は、四季折々の草花が咲き乱れ、木の枝も自由に伸びていき、まるで大自然に溶け込むような雰囲気があります。
こうした英国風の庭には、自然感の漂う木製や、鉄製でできたアンティーク調の椅子がお似合いです。
⑤シンプルモダンスタイルの庭
出典:Amazon
シャープでスタイリッシュな建物に調和したシンプルモダンの庭は、気品に満ちたデザイナーズホテルを彷彿させます。
水を弾くスチールやアルミ製の無機質な椅子が、庭の美しさをより引き立たせてくれるでしょう。
エクステリアの椅子の素材を知る
屋外で利用する椅子は雨ざらしや炎天下にさらされるため、定期的なメンテナンスは欠かせません。
また、素材により価格はもちろんのこと修理費用も異なるため、まずはお気に入りの椅子の素材を把握することが大切です。
- 木製
- スチール製(鉄製)
- アルミ製
- 鋳物製
- プラスティック製
椅子の素材によって、庭のイメージも大きく変わります。
エクステリアに使う椅子の素材を知って、いつまでも心豊かなガーデンライフを目指しましょう。
木製
出典:Amazon
木製の椅子は自然素材で作成されているので庭のスタイルにこだわる必要もなく、手軽に置いて楽しめます。
また、木製独特の重みがあるため風にも強いほか、自然の素材がガーデニングとマッチして温かな安らぎを感じさせてくれます。
ただし、長期間続く雨ざらしによってひび割れや色あせが生じる恐れもあり、傷んだ木目からシロアリが発生する可能性もあります。
そのため、定期的な防虫対策と塗装塗り替えを行う必要があるでしょう。
一部の商品では耐久性の優れたハードウッド素材(チークやアコヤ)も出回っており、塗装塗り替えが不要なので検討してみると良いでしょう。
スチール製(鉄製)
出典:Amazon
耐久性に優れたスチール製は、ずっしりした重量感があり、木製と比較しても高級感を感じさせます。
スチール製の椅子と聞くと「頑丈だけど錆びやすい」と思う人も多いことでしょう。
しかし塗膜塗装(パウダーコーティング)が施こされた椅子を選ぶことで、キズや錆びに強く、さらに耐熱性にも優れているので安心です。
一方で、塗膜塗装による色の種類は限られ、長年の使用によって塗装が剥がれる恐れもあり、定期的なメンテナンスを行う必要があるでしょう。
アルミ製
出典:Amazon
軽くて持ち運びに便利なアルミ製の椅子は、灼熱の暑さに強く錆びにくいという特徴があります。
また、雨ざらしでも劣化しにくく移動もラクなので、テラスやプールサイドあるいはバーベキューで大活躍するでしょう。
ただし、アルミ製は軽いため風に飛ばされやすく、素材的に高級感を出しにくいという特徴もあります。
鋳物製(ロートアイアン)
出典:Amazon
鋳物(いもの)とは、金属を高温で溶かして液体状にし、型に流して冷却及び固める製法をいいます。
鋳物加工によって、独特なデザイン性と高級感を醸しだし、曲線美豊かなエクステリアの椅子も容易に作成することが可能です。
ずっしりと重量感のある鋳物製の椅子は、英国を思わせる趣きを与えてくれるので、お洒落な庭を演出できます。
一方、耐久性がある反面、錆びには大変弱いので、定期的なメンテナンスが必要です。
プラスティック製
出典:Amazon
プラスティック製のエクステリア椅子は、大変軽量で移動が簡単なほか、雨や湿気に強くメンテナンスが容易であるため、カビやサビの心配がありません。
さらに、価格が比較的安価で、多様なデザインやカラーから選べるのも魅力です。
一方で、長時間の使用により、紫外線や気温の変化で劣化しやすく、直射日光に晒されると、色褪せや割れが生じることがあります。
また、強度が金属や木材に比べて低くて重い荷重に弱いため、壊れやすい場合もあるでしょう。
さらに、台風などの大風では飛ばされやすいという難点があるため、天候によっては屋内にしまうなどの対処が必要です。
人工ラタン・ロープ
人工ラタン製のガーデンチェアは、自然のラタンに似た高級感があり、耐候性が高くて紫外線や湿気にも強いため、メンテナンスが簡単です。
ただし、長時間直射日光に晒されると色褪せやすく耐久性も天然素材には劣ります。
他方、ロープのガーデンチェアはユニークでモダンなデザインが特徴で、座り心地が快適なほか通気性が良く、夏場でも涼しく過ごせます。
素材によっては耐久性や耐候性に優れていますが、品質やデザインにより劣化が早いものもあるようです。
特に安価なものは伸びたり緩んだりすることがあるほか、汚れもつきやすく、掃除に手間がかかる場合もあるでしょう。
エクステリアの椅子のダメージ回避方法
エクステリア椅子のダメージを回避することで、エクステリア椅子の寿命を延ばし、美しい状態を保つことができます。
次にご紹介する方法は、素材を問わずあらゆるタイプのエクステリア椅子に有効な対策です。
- 置き場所の工夫
- 専用カバーをかける
庭やベランダの環境に合わせて最適な方法を取り入れ、大切なエクステリア椅子を守りましょう。
置き場所にも一工夫が必要
出典:Amazon
エクステリア椅子を長持ちさせるためには、いくつかの工夫が必要です。まず、置き場所の選定です。
ガーデンチェアを長時間直射日光に晒すと、紫外線による劣化や色褪せが進行します。
特にプラスティック製や人工ラタン製のチェアは、紫外線に弱いため、日陰や半日陰になる場所に設置することが重要です。
そのため、木陰やベランダの屋根の下、パーゴラの下など、日光を適度に遮る場所が理想的です。
また、風通しの良い場所に置くことで、湿気のこもりを防ぎ、カビや腐食のリスクも軽減できます。
専用のカバーをかける
出典:Amazon
エクステリア椅子は、天候の変化や環境の影響を受けやすいため、使用しないときは専用のカバーをかけることをおすすめします。
カバーをかけることで、ホコリや汚れを防ぎ、雨風から保護することができます。
防水性の高いカバーを選ぶことで、特に雨によるダメージを防げます。
また、カバーは紫外線を遮断する効果もあるため、日焼けによる劣化も防ぐことができます。
さらに、風で飛ばされないように固定できるタイプのカバーを選ぶと安心でしょう。
エクステリアの椅子を選ぶ際の注意点
ガーデンチェアを選ぶ際は、素材の耐久性が重要となり、紫外線や雨風に強い人工ラタンやアルミニウム、耐候性の高い木材が理想的です。
快適性も重視し、座り心地が良く、長時間使用しても疲れにくいデザインを選びましょう。
メンテナンスのしやすさも考慮し、掃除が簡単でカバーが取り外せるタイプが便利です。
また、設置場所に合ったサイズとデザインを選び、庭全体のバランスを考慮してください。
エクステリアの椅子のまとめ
エクステリアの椅子は、庭で休憩したり食事やティータイムを楽しむために便利なほか、庭をより美しく見せるための必須アイテムです。
購入する際は目的や使用場所、庭のスタイルに合った素材やデザインを選ぶとともに、耐久性やメンテナンスの容易さも確認しておきましょう。
また、素材によって価格や特徴が異なるため、価格・デザイン・使い心地・メンテナンス頻度・耐久性などを総合的に判断して選ぶことが重要です。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。