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玄関アプローチを枕木にするメリットと種類は?DIYの手順も紹介!

ナチュラル感の溢れる「枕木」を使ったアプローチ、憧れますよね。

一口に「枕木」と言ってもさまざまな種類があり、特徴も異なることをご存知ですか?
住宅の顔でもあるアプローチ部分に使用するのだから、どんな素材なのかをしっかりと把握しておきたいですよね。

そこで今回は枕木がどんな素材なのか、相性がいい素材など、枕木の基本知識をはじめ、DIYの手順まで幅広く紹介していきます。

枕木に興味を持っている方は、ぜひ参考にしてください!

玄関アプローチで人気の枕木はどんなもの?

枕木とはどんな素材なのか、どんな住宅に向いているのか、相性のいい素材など、ここでは枕木の基本知識について説明します。

枕木とは?

枕木は本来、鉄道のレールの下に敷く素材を指しています。砂利の上に一定間隔で木板が敷かれているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか?その木板が「枕木」です。

枕木は雨雪にも耐えられるよう、腐食防止の薬剤が塗られているため屋外での使用に適しています。

見た目もアンティークやカントリー風の住宅にぴったりなことから、現在では一般住宅のアプローチ部分にも広く使用されるようになってきました。

枕木をおすすめしたい住宅

枕木を敷けば温かみのあるアプローチに仕上がります。
そのため、枕木をおすすめしたいのは以下のような住宅です。

  • ナチュラル
  • カントリー
  • 北欧
  • カフェ風

また、枕木は植物とも相性がいいので、ガーデンのある住宅にもおすすめです。

枕木と相性のいい素材

枕木を敷くときには家のテイストと合わせることはもちろん、素材との組み合わせも大切です。
枕木と相性のいい素材をみてみましょう。

  • レンガ
  • 砂利
  • ウッドチップ

レンガ

レンガも枕木と同様に、温かみのある素材です。そのため、庭を明るいイメージにしたい方や温かみのあるイメージにしたい方は枕木とレンガを組み合わせて配置してみてください。

芝と枕木の組み合わせもナチュラルな雰囲気になります。緑の地面に茶色はよく映えるので、枕木の存在感を出したいという方におすすめです。

砂利

本来の用途である線路のレールのように、砂利と組み合わせる敷き方もおすすめです。
砂利はカラーバリエーションが豊富なため、庭のテイストと合わせやすいこともポイント。

ウッドチップ

ウッドチップと枕木を敷いて、木材同士を組み合わせるのもおしゃれです。
アウトドアなイメージになるので、南欧風やログハウス風の住宅と相性がいいでしょう。

また、「山小屋や別荘のような住宅にしたい」と考えている方にもおすすめです。

玄関アプローチに使用した枕木の種類

一口に「枕木」といっても、天然木材から樹脂製のものまでさまざまな種類があり、特徴もそれぞれ異なります。
ここでは、

  • コンクリート枕木
  • 樹脂製のFRP枕木
  • 天然木枕木
  • 中古枕木

それぞれの特徴を紹介します。

コンクリート枕木

最近主流になってきているのが、コンクリートの枕木です。本物の木材のような見た目をしていて、ずっしりとした重量感があります。

また、防虫や防腐、耐久性にも優れていることがメリットです。一方で、経年劣化が進んで表面塗装が剥げてしまうと、コンクリートが見えてしまうのがデメリット。再塗装または交換が必要になります。

樹脂製のFRP枕木

樹脂製のFRP枕木も住宅のアプローチに多く取り入れられています。

木粉加工が施されているものは本物の木材のように見えるため、ナチュラルさを重視している方におすすめです。コンクリートの枕木と同様に、防虫や防腐に優れており、30年ほどは使用できます

しかし、本物の木材やコンクリート製にものに比べると非常に軽量であるため、重さに弱い点がデメリットです。車が出入りする部分や駐車場などに設置すると、重さに耐えられず破損してしまいます。

天然木枕木

天然木枕木はエクステリア専用に、新木から作られた枕木です。

新品ですが、アンティーク調になるようにエイジング加工を施したものや、国産の天然木である杉やカラマツなどの内部にまで防腐剤を浸透させたもの。ハードウッド加工で耐久性を高めたものなど、さまざまな種類があります。

ハードウッド加工がされているものなら、30年ほどは使用できるでしょう。ただし、ハードウッド加工や防腐加工がされていないものは、すぐに腐食してしまうことがデメリットです。

いずれにしても、数年に一度は塗装のメンテナンスが必要になるため、手間とコストがかかることは頭に入れておきましょう。

中古枕木

中古枕木は鉄道に敷かれていた枕木の廃材を再利用したものです。ほどよく経年劣化をしてきているため、アンティーク調が好きな方や劣化の様子を楽しみたいという方の間で人気を集めています。

中古枕木は一昔前には鉄道会社が外構会社に中古枕木を格安で譲っていたため、安価に手に入れることができました。しかし、現在では国産の木材が廃れたことや、防腐剤の「クレオソート」が使用禁止になったことから入手困難な素材になりました。

そのため、現在市場に出回っている中古枕木はほとんど国外から輸入されたものです。
輸入品を購入するときには「クレオソート」が不使用のものを選んでください。

玄関アプローチを枕木にDIYする方法

ここまでは枕木の基本知識や種類について説明してきました。「枕木を敷いてみたい」と思った方のために、ここではアプローチを枕木にDIYする方法を簡単に説明します。

DIYに必要な材料

枕木のDIYに必要な材料を見ていきましょう。

  • 枕木
  • 砕石
  • ゴムハンマー
  • スコップまたはショベル
  • 水平器

これらの材料はすべてホームセンターやネット通販で揃えることができます。
鉄のハンマーで枕木を叩くと破損してしまうので、ハンマーは必ずゴム製のものを選んでください。

この材料に加えて、枕木の周辺に敷く素材も必要になります。
レンガや芝、砂利など、好みの素材を用意しておきましょう。

下地づくり

枕木を敷く前に、まずは地面を整えて下地を作りましょう。下地づくりの手順は以下の3ステップです。

  1. 枕木を仮置きして、敷く場所を決める
  2. 枕木の大きさよりも少し大きく地面を掘る
  3. 枕木周辺の地面を平らにならす

まずは枕木を敷く場所を決めてください。敷く場所を決めたら、枕木の大きさに沿って釘や棒を使って線を残しておきましょう。

仮置きした枕木をどかせたら、下書きした線よりも少し大きく穴を掘ります。穴の深さの目安は枕木の厚さの3倍程度ですが、地面からどのくらい枕木を出すのかによって調整してください。

枕木を埋める穴を掘り終わったら、周辺の地面を平らにならしておきましょう。

枕木の下地を作る

下地が出来上がったら、枕木を埋めるための下地を作っていきましょう。手順は以下の2ステップです。

  1. 掘った穴に砕石を敷く
  2. 砕石の上に砂をかける

先ほど掘った穴に砕石を敷き詰めていきます。深さは3cmを目安に、平らになるように砕石を敷いてください。表面ができるだけ凸凹にならないように、大小の石の位置を調整しながら敷いていきましょう。

砕石を敷いたら、砂をかけます。砕石と同様に2〜3cmを目安にかけ、最後にスコップやショベル、板などを使って平らになるように調整してください。

枕木を埋め込む

準備が整ったので、いよいよ枕木を埋めていきます!

  1. 下地の上に枕木を置いて水平を測る
  2. 枕木が平らになようにゴムハンマーで叩く
  3. 高さや位置を確認する

下地の上に枕木を埋めて、水平器を使って水平を測りましょう。ここで水平になっていないと完成したあとに、躓きやすくなったり、歩き心地が悪くなったりしてしまいます

水平を測ったら、枕木をしっかりと埋め込むためにゴムハンマーを使って叩いて安定させます。ここでも、水平を崩さないように均等に叩いていくことがポイントです。

最後に、枕木の高さや位置を最終確認して、水平を測ってみましょう。
問題なければ、これで完成です!

位置や高さを再調整したいときには、ここまでの手順をもう一度繰り返してください。

まとめ

「枕木」と聞くと、玄関アプローチやエクステリア部分に使用されるエクステリア素材をイメージしますが、もともと線路に一定間隔で敷かれる木板を枕木と呼んでいました。

エクステリアにおける枕木には「コンクリート・樹脂・天然木・中古木」などの種類があります。
耐久性を求めるのなら、コンクリートや樹脂製を。アンティーク感や経年劣化を楽しみたいのなら、天然木や中古木がおすすめです。

また、枕木のDIYは必要な道具も多くなく、初心者でもチャレンジしやすい素材です。

「庭をリフォームしたい」「エクステリアにかける費用を抑えたい」と考えているのなら、ぜひ枕木を使ったアプローチのDIYにチャレンジしてみてくださいね!

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