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カー ポートの屋根の素材はどれにする?屋根に使われる素材について解説

カーポートの屋根の素材はどれにする?屋根に使われる素材について解説

「愛車を雨や雪から守りたい」とカーポートの設置を検討している人もいるでしょう。
カーポートは、雨や雪から愛車を防ぎ、悪天候時の車の乗り降りをスムーズにできるメリットがあります。

愛車を日光や雨から守るカーポートの屋根には、素材がありそれぞれ効果が異なります。そこで、今回は、カーポートの屋根について紹介します。

ぜひカーポート設置の参考に、本記事をチェックしてみてください。

カーポートの屋根の役割とは?

カーポートの屋根の役割とは?

まず、カーポートの屋根の役割を紹介します。

雨の日の乗り降りで濡れにくくなる

カーポートの屋根があることで、悪天候時の車の乗り降りで濡れることが少なくなります。
玄関からカーポートまで屋根がある場合は、雨が降っていても車から玄関まで濡れずに移動ができるでしょう。

買い物帰りに荷物を降ろし家の中へ入れる際や、お子さんがいる際は傘をさしたりと、雨の日は、車から玄関までを移動すると濡れてしまうことはよくあります。

カーポートがあると濡れにくくなりスムーズな乗り降りが可能です。

車を天候や日差しから守る

カーポートの屋根は、愛車を雨や雪・日差しから守ってくれます。

雪が降る地方では、カーポートを設置するケースもたくさんあります。カーポートがあると、雪が直接車に降り積もらないため、車の除雪作業が軽減される点がメリットです。

雨や雪などの天候から愛車を守るだけでなく、カーポートは鳥の糞などの落下物も防いでくれます。愛車が汚れにくくなり、洗車の回数が減ることも期待できます。
さらに、落下物によるキズも防ぎ、愛車へのダメージを軽減できるでしょう。

また、屋根の素材によっては紫外線を防ぐこともできます。紫外線による塗装のダメージも減らす効果が期待できます。

カーポートの屋根は、直接太陽光が車に当たることを防ぎます。その結果、車内が高温になることを防ぎ、高温による車内の機器の故障を防ぐ点もメリットです。

カーポートの屋根の種類

カーポートの屋根の形状は、2種類あります。

ラウンド型

ラウンド型とは、カーブ状でアーチになっている屋根です。
半円状に丸みのある屋根は、柔らかい優しいイメージです。丸みがあるため、雪が積もっても下に落ちやすくなります。

フラット型

フラット型は、屋根が真っ直ぐ直線的な屋根のことです。
スッキリとした印象が特徴的なデザインで、モダン・スタイリッシュな外構にしたい方に向いています。

カーポート屋根の素材と特徴

カー ポートの屋根の素材はどれにする?屋根に使われる素材について解説

次に、カーポートの屋根の素材と特徴を紹介します。

ポリカーボネート

ポリカーボネートとは、プラスチック素材の一種です。最近では、ほとんどのカーポートの屋根にポリカーボネートが使われています

ポリカーボネートの特徴は、耐久性が高いことです。例えば、リクシルのポリカーボネートの紹介記事では、以下のように強度を紹介しています。

強度は同厚ガラスの約200倍。アクリルの30倍。割れ難さは他の樹脂に比べ抜き出た強靭さを誇ります。
参照元:「LIXIL」用途に合わせて選べる屋根材

また、自己消化性を備えているため、火災の際に燃え広がりにくいことも特徴です。さらに、透明度も保ちつつ紫外線カットや断熱性もあります。

屋根をつけることで、明るさが遮断されることを不安に思われる際も、ポリカーボネートの屋根はおすすめです。日光が差し込み明るさを保ちながら、車内が高温になることを防ぎます。

ポリカーボネートの屋根材は、ブルーやブラウンのスモークがかかった素材や、すりガラス風の素材があります。自宅の外観や断熱性などを考慮して選びましょう。

FRP

FRP(Fiber Reinforced Plastics)とは、繊維強化プラスチックのことを表します。プラスチックとガラス繊維を混ぜた素材がFRPです。

FRPは、耐久性や防火性にも優れています

ポリカーボネートと比べた場合、熱による伸縮がしにくいことが特徴的です。ポリカーボネートの屋根では、素材の性質上、気温により「パチパチ」と音がなる場合があります。熱による伸縮が少ないFRPでできた屋根は、このパチパチ音の心配がほとんどありません。

断熱性にも優れたFRPの屋根は、日差しによるカーポートの下の温度上昇を抑える効果もあります。一方価格は、ポリカーボネートと比べて、高価になる傾向があります。

スチール折板

スチール折板は、ガルバリウム銅板というスチール素材でできています。折板は、強度を高めるため横から見ると屋根の側面が凸凹と波線のようになっている形状です。

耐荷重性に優れていて、上からの重さに耐えられます。雪の降る地方では、雪の重さによるカーポートの破損の心配が少なく利用できる強度が魅力です。

さらに、台風などの強風でも壊れにくい強度があります。また、光を遮断するため、カーポートの下の暑さも軽減できる効果があります。

しかし、光を完全に遮断するため、カーポートの下は暗くなってしまいます。日の光を取り入れたい場合は、スチール折板とポリカーボネート折板を組み合わせることも検討してみましょう。

スチール折板は、強度の高い素材ですが、工場を連想するような見た目がデメリットです。

アルミ板

アルミ製の屋根は、耐久性や防火性に優れています。さらに、サビにくいことが特徴です。
また、デザイン性もある屋根に仕上がります。

しかし、現在はアルミ板を使用したカーポートが多くありません。そのため他の素材に比べて、価格は高くなる傾向があります。

カーポートの屋根の選び方

カーポートの屋根の選び方

カーポートの屋根選びには、予算に加えて、性能とデザインがポイントです。

性能

求める性能によって、カーポートの屋根の素材が変わります。

例えば、雪の降る地方です。豪雪地帯と呼ばれる積雪が多い地方では、スチール折板のように雪の重さに耐えられる素材を選ぶと安心できます。また、日光による車体ダメージを軽減したい方も、スチール折板のように光を遮断する効果の高い素材がおすすめです。

一方で、カーポート下の明るさを保ちたい場合、ポリカーボネートのように透明度のある素材を選ぶことがおすすめです。夏の暑さで車内が高温になることを防ぎたい場合は、熱視カット率の高い素材を選ぶといいでしょう。

デザイン

カーポートの屋根の種類は、丸みのあるラウンド型か、直線的なフラットタイプがあります。
外観を柔らかい雰囲気にしたい場合は、ラウンド型がおすすめです。また、スタイリッシュ・モダンに仕上げたい方は、フラットタイプを選ぶと、スッキリした見た目になるでしょう。

カーポートの屋根が壊れたらどうすればいい?

カーポートの屋根が壊れたらどうすればいい?

カーポートの屋根が落下物や積雪、使用年数により壊れてしまった場合の対策を紹介します。

DIY

ポリカーボネート製のパネルを使った屋根が破損した場合、DIYで修理可能です。
DIYで修理する場合の大まかな手順は以下の通りです。

  1. パネルの寸法を測る
  2. パネルを新しく購入する
  3. 壊れたパネルがある場合、パネルを屋根から外す
  4. 新しいパネルを張る

DIYでの修理は、業者へ依頼するより修繕費用が安くなるかもしれません。

しかし、怪我をする可能性や破損した状態をさらに悪化させてしまうケースもあるので注意が必要です。また、修理に失敗した場合、火災保険が適用されなくなる可能性もあるので、無理せず業者へ相談することがおすすめです。

外構業者へ依頼

カーポートの屋根が破損した場合は、外構業者へ修理依頼をするのが一般的です。
カーポートのタイプや屋根の素材により、修理方法や費用も異なります。
修理を依頼する前に、費用や修理期間などよく確認しましょう。

まとめ

カーポートの屋根は、ラウンド型とフラット型の2種類です。
屋根の素材は、主に4種類あります。

  • ポリカーボネート
  • FRP
  • スチール折板
  • アルミ板

現在の主流は、ポリカーボネートと呼ばれるプラスチック素材の一種です。しかし、お住まいの地域の気候や屋根材に求める性能によって最適な屋根材は異なります。

カーポートの屋根が破損した場合は、ポリカーボネート製のパネルを使っている場合はDIYで修理が可能です。一方、怪我や状態を悪化させる恐れがあります。さらに、火災保険が適用されないなどのリスクもあるため無理せず、業者に相談することがおすすめです。

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