外構見積もりの断り方と7つの心得/他社を断るタイミングや例文も解説
「外構見積もりの断り方ってコツがあるの?」
「複数社から見積もりをとっているけれど、断るタイミングを知りたい」
見積もりを断りたい場合、担当者への気遣いが先に立って不安を抱える人もいるでしょう。
そこで大事なことは、相手の立場に配慮しつつ、丁寧な言葉使いで断りの連絡を入れることがポイントです。
本記事をご覧になることで
- 外構見積もりを断る7つの心得
- 他社の外構見積もりを断るタイミング
- 見積もりを断る際の例文
といった内容がわかります。
ぜひ最後までご覧になり、見積もりを断る際の参考にしてみてください。
外構見積もりを断る7つの心得
熱心に対応してくれた外構業者に対し、見積もりをお断りするのは、どんなに憂鬱なことでしょうか。
特に、何度も足を運んでくれた業者には、申し訳なさを感じてしまうかもしれません。
まずは見積もりを作成してくれたことに感謝の気持ちを伝え、断る理由を素直に伝えると良いでしょう。
見積もりを断る際のマナーとして、次の7つの要点が挙げられます。
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ここでは見積もりを断る際の心得を確認しましょう。
①申し訳ない気持ちを持たない
外構業者にお断りの連絡を入れる際「裏切るようで申し訳ない」と感じる人も少なくありません。
特に、担当者に相談にのってもらったり、何度も修正依頼をお願いした場合には気が進まないものです。
しかし、外構業者は断られることにも慣れているプロのため、決して気にする必要はありません。
②断りの連絡は早めにする
見積もりをお断りする際は、早めに連絡を入れるのがマナーです。
具体的には、見積もりをもらってから遅くても1~2週間以内に断りの連絡を入れるのがベストです。
外構業者は受注に備えて、関連企業との資材発注やスケジュール調整等を開始します。
こうした手間と時間を考慮すると、断りの連絡が遅くなるほど業者への負担は増えていくのです。
もっとも、契約直前での断りは特に残念な気持ちを引き起こし、担当者の心労も並大抵ではありません。
今後の良好な関係性を保つためにも、断りの連絡は早めに行いましょう。
③感謝の思いを言葉で伝える
見積もりを断る場合、感謝の思いを言葉に託して丁寧に伝えると良いでしょう。
見積もり作成には度重なる現地調査や設計図の作成など、大変な労力と時間が必要です。
ですので、断る際には相手の心を尊重し、誠心誠意で気遣いのできる表現が必要です。
万が一、将来的にも取引きが見込めなくても、業者への労いと感謝の気持ちを伝えましょう。
④はっきり明確に断る
見積もりを断る場合、断る意思をはっきり伝えて曖昧な表現は避けるべきです。
例えば「予算の都合上」「スケジュールが合わない」など、断る理由を明確に伝えることが大切です。
一方で、あくまでも丁重な言葉遣いに注意を払い「予算の都合上、お断りさせていただきます」「〇〇様とのスケジュールが合わないためお断りさせていただきます」「他の会社にしました」など明確に伝えます。
断りの理由は、外構工事の担当者、あるいは会社としても今後の営業の糧へと繋がります。
⑤簡潔に短時間で伝える
断りの連絡は、短時間でシンプルに伝えましょう。
詳細を述べる必要はなく、断るだけであれば数分程度で終えられます。
断る明確な理由がない場合は、あえて連絡を入れない場合もあるでしょう。
例えば「外構工事を目指してお金を貯めよう」といった理由で見送る場合、将来的に良いご縁に恵まれるかもしれないため、無理に断りを入れる必要もないでしょう。
⑥クッション言葉で断り方を和らげる
クッション言葉とは、相手の気持ちを考慮して、穏やかに和らげて伝えるための言葉です。
例えば、主に次のようなクッション言葉が挙げられます。
- 誠に恐れ入りますが
- 誠に残念ですが
- あいにくですが今回は
- せっかくのご厚意ですが
- もう訳ございませんが
- 心苦しいのですが
- せっかくのご提案ですが
見積もりを直接的に断る際、時として目の前の人を不快にさせる可能性がありますが、クッション言葉を使うことで言い方が和らぎ、そうした心情を回避することができます。
⑦次に繋がる可能性を残しておく
見積もりを断る際は、まずは相手の立場を尊重し、次に繋がる可能性を残しておくことも大切です。
例えば「今後、機会があればご相談をするかもしれませんので、その折はよろしくお願い申し上げます」といった文面を添えることで、今後も良好な関係を維持することができます。
断りの連絡には必ず感謝の言葉を伝え、きちんとお礼を述べることも重要です。
他社の外構見積もりを断るタイミング
複数社から見積もりを取り、他社のプランと比較して予算を検討する人もいるでしょう。
その場合、外構工事は1社だけに絞られるため、他の業者には断りの連絡を入れる必要があります。
そこで、見積もりを断る際のタイミングは次の通りです。
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以下より、他社の外構見積もりを断るタイミングを確認しましょう。
直接対面して話しをしたい人もいるでしょう。
ですが、業者側は会うための時間を割くことになるほか、他のプランを提供してくる場合もあります。 そのため、確実に断ると決めている人は業者との対面は控え、メールやラインで断ると良いでしょう。 |
見積もりを取る前
外構業者との契約を断るタイミングは、見積もりを依頼する前がポイントです。
見積もりを依頼することで、業者側は設計準備に取り掛かるため、なるべく早めに断りを入れましょう。
見積もりを依頼する前に断ることで、思いもよらぬトラブルを回避できるほか、お互い大切な時間も節約できます。
見積もりを取った後
見積もりを取っても、本契約を行うまでは費用はかからないため、早急に断りの連絡を入れましょう。
ただし、地盤調査といった諸費用のかかる作業に同意していると、場合によっては測量費用が請求される恐れがあります。
そのため、現地調査への費用の有無を、きちんと確認しておくと安心です。
一旦見積もりを依頼すると、外構業者は設計担当者と設計準備を行うため、キャンセルするには業者に余計な手間をかけてしまいます。
見積もり段階で他社に依頼が決まっていたら、断りの連絡を早めに入れることが大切です。 |
契約直後
外構工事の契約後に断りを入れると、測量費用の請求がなされる可能性が高いです。
外構業者は地盤調査や図面設計などの重要な準備に入るため、それらにかかった費用は測量費用として加算されるでしょう。
こうした諸費用は、各外構業者の契約内容によって異なりますが、測量まで行っていなければキャンセルできる場合もあります。
契約が成立した後に断ると違約金が発生します。 通常、違約金は契約金額の10%以内に定めている場合が多く、外構業者によって設定内容が異なるため、事前に契約内容の確認が必要です。 |
【メール】見積もりを断る基本的な一例
外構業者への断りの連絡を入れる場合、メールやラインが最適です。
メール等を利用することで、対面での話しでは伝えられない気持ちを、温かな文面で表すことができるからです。
見積もりをメールでお断りする場合、次の要素を含めましょう。
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下記は、メールの文面にこれらの要素を含めた「基本的な一例」なので参考にしてみてください。
【件名】
◯◯ の見積もりについて 【宛名】 ◯◯株式会社 ◯◯様 【本文】 いつも大変お世話になっております。 【感謝の言葉】 この度は外構工事のお見積もりいただき、ありがとうございました。 【断る理由】 家族と共に慎重に検討しました結果、誠に恐縮ではございますが、 【お詫び】 誠に申し訳ございませんが、 【今後に繋げる言葉】 また別の機会でご提案をお願いさせていただく際には、何卒よろしくお願い申し上げます。
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【メール】見積もりの断り方:3つの例文
ここでは、見積もりをメールで断る例文をご紹介します。
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どの断り方も、前述でご紹介した7つの心得は重要です。
基本的な心得を意識した上で、次の例文を参考にしてみてください。
予算が合わなくて断る場合
外構工事の金額が思いのほか高く、予算が合わなくて断る場合の例文です。
◯◯ の見積もりについて
◯◯株式会社 ◯◯様 いつも大変お世話になっております。 この度は外構工事のお見積もりをいただき、ありがとうございました。 ご提案していただいたプランは、大変丁寧に記載されていて、とても感激いたしました。 しかし、家族と慎重に検討した結果、予算の都合上、他社に依頼することにいたしました。 貴重なお時間を割いてご対応いただいたのに、誠に申し訳ございません。 また別の機会でお願いさせていただく際には、何卒よろしくお願い申し上げます。
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担当者の人柄・会社が気に入らなくて断る場合
担当者の人柄や会社の雰囲気が気に入らない場合の例文です。
◯◯ の見積もりについて
◯◯株式会社 ◯◯様 いつも大変お世話になっております。 この度は外構工事のお見積もりをいただき、ありがとうございました。 ご提案していただいたプランは、大変丁寧に記載されていて、とても感激いたしました。 〇〇様は、とても丁寧できめ細やかなご対応をしていただきましたが、私には少し押しが強く感じました。(会社の雰囲気も若干、堅めに感じました。) そういった理由もあり、恐れ入りますが他の業者様に依頼することにいたしました。 貴重なお時間を割いてご対応いただいたのに、誠に申し訳ございません。 また別の機会でお願いさせていただく際には、何卒よろしくお願い申し上げます。
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プランが気に入らなくて断る場合
外構工事のプランが気に入らなくて断る場合の例文です。
◯◯ の見積もりについて
◯◯株式会社 ◯◯様 いつも大変お世話になっております。 この度は外構工事のお見積もりをいただき、ありがとうございました。 ご提案していただいたプランは、大変丁寧に記載されていて、とても感激いたしました。 他社様と比較・検討させて頂きましたところ、他社様のほうが我が家の希望に近いプランだったため、恐れ入りますがそちらに依頼することにいたしました。 貴重なお時間を割いてご対応いただいたのに、誠に申し訳ございません。 また別の機会でお願いさせていただく際には、何卒よろしくお願い申し上げます。
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電話で見積もりを断る際の注意点
電話で断る際、担当者によっては別のプランを用意したり、再度の話し合いを設ける場合もあり断りづらくなる恐れもあります。
また、担当者との話しが長くなり、かえって時間がかかる恐れもあるでしょう。
そのため、電話で断る場合は曖昧な言葉は使わず、断る理由をきちんと伝えることが重要です。
親しんだ声を聞くと断れなくなるのも人情ですが、担当者の方々は断れることに慣れているのではっきり伝えることを心掛けてください。
見積もりの断り方のまとめ
本記事では、外構見積もりの断り方と心得、そして他社を断るタイミングや例文をお伝えしました。
見積もりを断る際には、担当者への感謝の気持ちを示すとともに、具体的な理由を明確に伝えましょう。
断りの連絡は、見積もりを取ってから遅くても1~2週間以内に連絡を行って担当者への配慮も必要です。
見積もりの断り方を正しく把握して、今後も外構業者と良い関係を築いてまいりましょう。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。