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外構工事とは?施工の流れまでを解説

注文住宅を建てる時、間取りや内装に関する希望をお持ちの方は多いでしょう。しかし、外構に関して、具体的なイメージをお持ちの方は少ないのではないでしょうか?

家の方は満足いく仕上がりになったのに、「庭や塀などの外構は検討不足で失敗した」など残念な声を聞くことも少なくありません。また、外構工事をしないと、水はけが悪く湿気が強くなり、カビやシロアリが発生する原因にもなります。

そのようなトラブルが発生すると、追加の補修工事が必要になるため、早めに外構工事を済ませておくことが大切です。「家が完成してから外構のことを考えよう…」では遅すぎるのです。今回は、そんな外構工事の概要や施工の流れについて解説します。

外構工事とは

外構とは建物の周りを囲むフェンスや塀、カーポートや駐車場のことを指します。そして、外構工事とは文字通り建物の周囲を建築する工事のことで、建物が完成してから取り掛かるものです。

建物の内装を「インテリア」と呼ぶのに対し、建物の外部の装飾は「エクステリア」と呼ばれています。
家を建てる際は建物そのものに目が行きがちですが、実は外構の意義は意外に大きく、どんなに建物が立派でも庭や塀などがなければ、殺風景で寂しい印象を与えてしまいます。その他にも、塀や植え込みを置くことで隣家との境界や防犯、外部の視界を遮るプライバシー保護といった役割もあります。

外構工事の流れ

ここからは、外構工事の流れを紹介します。着工から引き渡しまでの期間は、工事の内容や天候によっても異なりますが、一般的には3週間程度です。注文住宅などの新築物件の場合、建物の足場が撤去されてから外構工事がスタートできます。逆算して数か月前から計画しておきましょう。

また、業者との打ち合わせ前に、どんな外構にしたいのかもご家族で相談し合って、イメージや具体案を固めておくことが大切です。あらかじめきちんと準備しておくことで、打ち合わせがスムーズに進み、理想の外構に近づけられます。

最近では、ネットやSNSを使って容易に情報収集ができますし、外構に関する書籍もたくさん販売されています。実際の施工事例をチェックしながら、構想を練ってみるのも楽しいでしょう。

①現地調査・プランニング

まずは、いくつかの外構工事業者に候補に絞り込みます。比較のためにも、3~4社程度は候補を挙げておきましょう。
業者との打ち合わせの際には、敷地・住宅の図面を用意しておくとスムーズに話が進みます。オープン・クローズ、和風・北欧風・南欧風といった好みのイメージや、具体的に使用したい植栽がある場合も伝えておきましょう。

現地調査では、実際に施工箇所となる住宅に業者が出向き、土地の形状や立地環境、隣家との境界や構造物の確認、配管などを調査します。その際には、施工箇所の寸法がわかる平面図・立面図・敷地図面を用意しておきましょう。

②お見積り

候補の外構工事業者とプランニングをしたら、続いては見積り書の作成を依頼します。見積り依頼を受けた業者は基礎工事や設置費、設計料、諸経費などを記した見積書を提示してくれます。

③契約

複数社の見積もり書をしっかり確認し、各項目や総額を比較して、実際に依頼する業者を決定します。最終決定した業者と外構工事の契約を締結し、候補に挙がっていた他の業者にはその旨を伝えるため、断りの連絡を入れましょう。

④部材発注

契約を締結したら、業者は建設材料の発注をします。決定した工事内容に沿って、庭や塀、玄関アプローチに使うタイルやその他の素材をメーカーに発注します。

ここで注意が必要なのは、部材発注をした後には基本的に工事内容や素材変更を変更することができない点です。特に住宅工事と外構工事を同時に進める場合には、住宅デザインとの兼ね合いもあるため、注意が必要です。

基本的には部材の発注日を期限として、工事内容や活用する素材を完璧に策定しておきましょう。

⑤下準備&ご近所への挨拶回り

工事前には、業者の方から近隣住民への挨拶回りがされます。騒音が発生する作業は時間帯にも配慮するなどして、近隣の方々とのトラブルを極力避けます。

⑥工事

建物の工事中は周囲に足場が組まれているため、外構工事に着手できません。また、住宅メーカーによっては建物工事の完了後、引渡しまで外構工事の着手を制限する場合がありますが、一般的には建物の足場が撤去されてから外構工事がスタートされます。

⑦完成引き渡し

建物や景色に合わせて材質や色の調整をして完成です。完成後、依頼者に引き渡されます。

完成~引き渡しの一定期間内、不具合があれば業者に手直しを依頼することもできますが、基本的に引き渡し後は、依頼者自身でメンテナンスをするか、追加工事になるケースが一般的です。

まとめ

今回は外構工事の流れを紹介しました。外構はその家の顔とも言える重要な部分です。建物と同様、テイストや素材、配置にも無限のバリエーションがあり、住む人のセンスが表れると言っても過言ではないでしょう。

高い費用のかかる工事ですから、必要な知識を身につけ、十分な検討をしてから後悔がないようにプランニングしましょう。

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