
玄関スロープの後付け設置費用はいくら?施工方法や補助金も解説
玄関スロープの後付け設置を検討する際は、「費用相場」「施工方法」「補助金の活用」などを把握しておくことが大切です。
適切なスロープを設置することで、高齢者や車椅子利用者、ベビーカーを使う方の安全性と利便性が向上します。
施工方法や素材によって費用が大きく異なるため、事前の計画が欠かせません。
本記事では、以下のポイントを詳しく解説します。
- 玄関スロープの設置費用の相場
- 施工方法別の特徴と費用比較
- 補助金制度の活用方法
- コストを抑えるポイント
玄関スロープの設置をスムーズに進めるために、ぜひ本記事をご覧になり、最適な選択をしてください。
玄関スロープを後付け設置する必要性とメリット

出典:楽天市場
玄関スロープの後付けは、安全性の向上と生活の利便性を大きく向上させる ため、多くの家庭で検討されています。
特に高齢者や車椅子利用者がいる家庭では、段差が障害となり、転倒のリスクが高まるため、スロープ設置が有効です。
また、小さな子どもやベビーカーを使う家庭でも移動がスムーズになり、快適な生活環境を実現できます。
ここでは、玄関スロープを後付けすることで得られる具体的なメリットを解説します。
転倒リスクを軽減し、安全性が向上する
玄関スロープを設置することで、段差がなくなり、転倒のリスクが軽減されます。
特に高齢者や足元の不安定な方にとって、玄関の段差が原因で転倒事故が発生することがあります。
スロープを設置すれば、スムーズな移動が可能になり、安全性が向上します。
さらに、滑り止め加工を施したスロープや手すりを併設すれば、雨天時の転倒防止にも効果的です。
車椅子・ベビーカーの移動がスムーズになる

出典:楽天市場
玄関にスロープがあると、車椅子やベビーカーでの移動が楽になり、出入りがスムーズになります。
段差があると、一人での移動が困難になり、介助が必要になる場合があります。
しかし、スロープを設置すれば、介助なしでも出入りができる可能性が高まり、自由な移動が可能になります。
荷物を持って移動する際にもスロープは便利です。
買い物帰りで両手がふさがっているときや、スーツケースを引いて移動するときにも、スロープがあることで負担が軽減されます。 こうした点からも、玄関スロープの後付け設置は日常生活を快適にする有効な手段 といえるでしょう。 |
玄関スロープの設置費用の相場
玄関スロープの設置費用は、使用する素材や施工方法によって大きく異なります。
耐久性やメンテナンスの手間、デザイン性などを考慮しながら、目的に合った施工方法を選ぶことが重要です。
ここでは、素材ごとの費用目安と施工方法別の相場を詳しく解説します。
素材別の費用目安
玄関スロープの素材は、コンクリート・タイル・木製などさまざまな種類があります。
それぞれの特徴と費用相場を比較し、目的に合った素材を選びましょう。
素材の特徴と費用相場
素材 | 費用相場 | 特徴 |
コンクリート製スロープ
※ひび割れが発生した場合は修理が必要 |
約10万~30万円
|
耐久性が高く、メンテナンスが少ない
滑り止め加工を施すことで安全性が向上する 施工面積や勾配によっては追加費用が発生する |
タイル張りスロープ
※雨の日に滑りやすいため、防滑加工を推奨 |
約15万~40万円 | デザイン性に優れ、住宅の外観に調和しやすい
滑りやすいため、防滑加工が必要 特注デザインや高級タイルを使用すると費用が高くなる |
木製スロープ
※防腐処理・塗装が必須(耐久性はやや低い) |
約5万~20万円 | 温かみのある見た目が魅力
耐久性を保つために定期的な防腐処理・塗装が必要 耐候性に優れた木材を使用すると費用が上がる |
ポイント
- コンクリート製は耐久性が高く、公共施設などでも多く採用されている
- タイル張りはおしゃれなデザインを重視する場合におすすめだが、表面の滑りやすさに注意
- 木製スロープはDIYでも施工しやすいが、雨や湿気に弱いため定期的なメンテナンスが必須
施工方法別の費用相場
玄関スロープの施工方法には、DIYで設置する方法と専門業者に依頼する方法があります。
それぞれの費用相場とメリット・デメリットを比較し、自分に合った方法を選びましょう。
施工方法別の費用比較
施工方法 | 費用相場 | 特徴 |
簡易的な設置(DIY) | 約5万~15万円 | 市販のスロープキット(アルミ製、木製、樹脂製)を使用すれば、自分で設置可能
低コストだが、安全性に配慮が必要 |
専門業者による施工 | 約20万~50万円以上 | 仕上がりがきれいで安全性も高い
スロープの形状や長さによっては100万円を超えることもある 見積もりを複数取得し比較することが重要 |
施工費用の変動要因
施工費用は、スロープの勾配・長さ・手すりの有無・地盤の状態などにより大きく変動します。
特に、整地が必要な場合や手すりを追加する場合は費用が増加するため、事前に見積もりを確認しましょう。
施工費用を左右する主な要因
変動要因 | 費用への影響 |
地盤の状態 | 整地・基礎工事が必要な場合、追加費用(5万~15万円) |
スロープの長さ | 1/12の勾配を確保するには長さが必要になり、費用増加 |
手すりの有無 | 両側に設置すると、1mあたり約1万~3万円の追加費用 |
施工費用を抑えるためには、事前に業者と相談し、最適な設計を検討することが重要です。
ポイント
- DIYは費用を抑えられるが、安全面の確保が重要
- 専門業者に依頼すると費用は高めだが、安心して長期間使用できる
- 補助金制度を活用すると、自己負担を減らせる可能性がある
玄関スロープの施工方法と選び方

出典:楽天市場
玄関スロープの施工方法には、設置スペースや利用者の利便性に応じたさまざまな種類があります。
目的に合わせて最適な形状を選ぶことで、安全性と使いやすさを両立できます。
ここでは、代表的な3つのスロープの施工方法と選び方について解説します。
直線型スロープ
最もシンプルで施工費用が比較的安価なタイプです。
段差のある場所から一直線にスロープを設置する方法で、スペースが十分に確保できる場合に適しています。
特徴 | メリット | デメリット |
段差を一直線に解消するシンプルな形状 | 施工費用が比較的安価
勾配が緩やかになりやすく、安全性が高い DIYでも設置可能な場合がある |
スロープの長さを確保するため、広いスペースが必要
設置場所によっては勾配の調整が難しい |
選び方のポイント
- 十分なスペースがある場合におすすめ
- 施工コストを抑えたい場合に適している
- 長さを確保できない場合は、踊り場を設けるなどの工夫が必要
折り返し型スロープ
限られたスペースを有効活用できる施工方法です。
スロープを途中で折り返すことで、コンパクトな敷地にも設置可能ですが、 コーナー部分の設計や施工が複雑になり、費用が高くなる傾向があります。
特徴 | メリット | デメリット |
スロープをL字型やU字型に折り返して設置 | 省スペースで設置可能
急な勾配を避けやすい 踊り場を設けることで安全性が向上 |
施工費用が高くなりやすい
折り返し部分の設計が必要で、施工期間が長くなる |
選び方のポイント
- 設置スペースが限られている場合におすすめ
- 車椅子利用者や高齢者が使いやすい設計が可能
- 施工費用が高くなるため、補助金制度の活用も検討するとよい
折り返し型スロープ(L字・U字型)の注意点
- 最低90cm以上の幅を確保する必要がある
- 回転半径が狭いと、車椅子利用者がスムーズに移動できない
- 踊り場(平坦な部分)の広さを確保しないと、使いづらい
螺旋型スロープ
デザイン性が高く、省スペースでも設置可能な施工方法です。
スロープをらせん状に設計することで、限られた敷地内でも勾配を確保できます。
ただし、施工難易度が高いため、コストがかかる点に注意が必要です。
特徴 | メリット | デメリット |
らせん状にカーブをつけて設置するスロープ | 省スペースで設置可能
デザイン性が高く、住宅の外観に馴染みやすい なだらかな勾配を確保しやすい |
施工費用が高額になりやすい
カーブ部分の設計が難しく、専門業者による施工が必要 |
選び方のポイント
- デザイン性を重視する場合に適している
- 限られたスペースで勾配を確保したい場合におすすめ
- 施工コストが高いため、予算とのバランスを考慮する必要がある
螺旋型スロープの注意点
- カーブが急になると、車椅子での移動が困難になる
- ゆるやかに設計するには、広いスペースが必要
- 施工費用が高額(他の施工方法より+10万~20万円)
玄関スロープ設置時の注意点

出典:楽天市場
玄関スロープを安全かつ快適に利用するためには、設計段階で考慮すべき重要なポイントがあります。
勾配の適正化や滑りにくい素材の選定など、利用者が安心して使えるスロープを設置するための注意点を解説します。
勾配は1/12を基準に設計する
スロープの勾配は 1/12(4.76°)を基準に設計することが推奨されています。
これは車椅子利用者が自走できる最大限の勾配であり、これ以上急になると介助が必要になるケースが増えます。
勾配別の安全性
勾配比率 | 角度(目安) | 適用例 | 特徴 |
1/12 | 約4.76° | 車椅子利用者向け | 標準的なバリアフリー設計
自走は可能だが、体力が必要 |
1/15 | 約3.81° | 介助者が押す場合向け | 介助しやすく、より安全
スペースに余裕があればおすすめ |
1/20 | 約2.86° | 高齢者・一般歩行者向け | 最も緩やかで安全
歩行者にも優しいが、スペースが必要 |
設計時のポイント
- 車椅子を自走する場合は、最低でも1/12の勾配を確保する
- 高齢者が使用する場合は、1/15~1/20の勾配が理想的
- スペースが確保できない場合は、踊り場(平坦な休憩スペース)を設ける
適切な勾配設計を行うことで、安全かつ快適に利用できるスロープを実現できます。
滑りにくい素材を選ぶ
スロープの表面が滑りやすいと、雨天時や冬場に転倒のリスクが高まるため、滑りにくい素材を選ぶことが重要です。
特にタイルや金属製のスロープは、濡れると滑りやすくなるため、防滑加工が必要になります。
素材別の滑りやすさ
素材の種類 | 滑りにくさ | 特徴 | 注意点 |
コンクリート(ブラシ仕上げ) | ★★★★☆ | 表面に溝をつけて滑りにくくする | 定期的な清掃が必要 |
ノンスリップタイル | ★★★☆☆ | 滑りにくい加工がされたタイル | 表面がツルツルしたものは避ける |
ウッドデッキ(防滑加工) | ★★★☆☆ | 温かみのあるデザインで滑りにくい | 防腐処理が必要 |
ゴム・樹脂製スロープ | ★★★★★ | 高いグリップ力があり、安全性が高い | 長期間の使用で劣化しやすい |
素材選びのポイント
- 防滑加工が施された素材を選ぶ(ノンスリップタイル、ブラシ仕上げのコンクリートなど)
- 水はけの良い構造にすることで、雨の日の滑りやすさを軽減できる
- 定期的なメンテナンスが可能な素材を選ぶことで、安全性を維持できる
滑りにくいスロープ設計をすることで、高齢者や車椅子利用者の安全を確保し、快適な利用が可能になります。
玄関スロープ設置に活用できる補助金制度
玄関スロープの設置には 公的な補助金や助成制度を活用することで、費用負担を軽減できます。
介護保険制度や自治体ごとの支援制度を利用すれば、自己負担を抑えつつ、安全な住環境を整えられます。
介護保険の住宅改修費支給制度
要介護・要支援認定を受けた方は、介護保険の住宅改修費支給制度を利用できます。
この制度では、最大20万円までの工事費用に対し、9割の補助を受けることが可能です。
玄関スロープの設置も対象となるため、条件を満たせば自己負担を抑えて設置できます。
介護保険住宅改修費支給制度の概要
制度名 | 対象者 | 補助額・割合 | 申請方法 |
介護保険住宅改修費支給制度 | 要介護・要支援認定者 | 工事費用の9割補助(上限20万円) | ケアマネージャーに相談し、市区町村へ申請 |
申請時のポイント
【対象となる工事】
- 玄関スロープの設置
- 手すりの取り付け
- 段差解消工事
【自己負担額】
- 1割~3割(介護度や所得により変動)
【事前申請が必須】
- 工事完了後の申請は不可(事前に自治体の審査が必要)
補助金申請時の注意点
- 補助金は「先着順」で受付終了する自治体もあるため、早めの手続きが重要
- 見積書・施工計画書が必要(自治体によっては写真提出も必要)
- 補助額は自治体によって異なるため、事前確認を推奨。
補助金を受けるためには、事前申請が必須です。
工事完了後の申請は認められないため、必ず見積書や施工計画書を提出し、自治体の審査を受けましょう。 |
自治体のバリアフリー助成制度
自治体ごとに高齢者や障がい者の住宅改修を支援する補助金制度があります。
支給額や対象工事は自治体によって異なりますが、玄関スロープの設置が補助対象になることが多いため、事前に確認することが大切です。
制度名 | 対象者 | 補助額・割合 | 申請方法 |
自治体のバリアフリー助成制度 | 高齢者・障がい者 | 5万~20万円程度の助成 | 市区町村の福祉課へ問い合わせ、書類提出 |
申請時のポイント
- 自治体によって助成額・対象工事・所得制限が異なるため、事前確認が必要
- 介護保険の住宅改修費支給制度と併用できる場合もある。
- 申請手続きには見積書や工事計画書が必要になるケースが多い。
補助制度を活用することで、自己負担額をさらに軽減し、安心してスロープを設置できます。
玄関スロープの費用を抑えるためのポイント
玄関スロープの設置費用を抑えるには、工事の内容や施工方法を工夫することが重要 です。
以下の方法を取り入れることで、コストを抑えつつ、安全で快適なスロープを設置 できます。
複数業者から相見積もりを取る
施工業者によって価格やサービス内容に差があるため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。
適正価格で質の高い施工を行う業者を選ぶ ことで、無駄な費用を抑えられます。
相見積もりを取る際のポイント
- 3社以上の業者に見積もりを依頼し、施工内容と価格を比較する
- 明細を確認し、不明な追加費用がないかチェックする
- 補助金制度に詳しい業者を選ぶと、申請手続きのサポートを受けられる
- 繁忙期(春・秋)を避け、「冬~春先」に依頼すると割引を受けやすい!
適正価格で施工してくれる業者を選ぶことで、コストを抑えつつ、品質の良いスロープを設置できます。
補助金制度を活用する
介護保険の住宅改修費支給制度や自治体のバリアフリー助成制度を活用すれば、自己負担額を大幅に削減できます。
助成制度を活用することで、経済的負担を軽減しながら、安心・安全なスロープの設置が可能です。
施工内容をシンプルにする
施工費用を抑えるには、直線型スロープを選び、耐久性のある素材を使用することがポイントです。
装飾にこだわりすぎるとコストが上がるため、シンプルなデザインを意識しましょう。
施工費用を抑えるポイント
工夫 | 費用削減効果 |
直線型スロープの採用 | 施工の手間を減らし、コスト削減 |
シンプルなデザイン | 不要な装飾を省くことで、施工費用を抑える |
耐久性のある素材の選定 | コンクリートや樹脂製スロープを選ぶと長期間メンテナンス費用を抑えられる |
玄関スロープの費用のまとめ
玄関スロープの設置費用を抑えるには、補助金制度の活用・相見積もり・シンプルな施工が鍵となります。
特に 介護保険の住宅改修費支給制度や自治体のバリアフリー助成制度を活用することで、大幅な費用削減が可能です。
さらに、適正価格の業者を選び、無駄なコストを削減することも重要です。