南欧風の外観にあうエクステリアのポイントをご紹介
「南欧風のお家に憧れる!」
「南欧風住宅にあう外観にするには何が必要?」
住宅やお庭を参考にする上で、ヨーロッパは人気のある地域ですよね。
なかでも、南欧風のイメージは色使いやデザインがチャーミングで憧れている人も多いのではないでしょうか?
「リゾート感」「明るさ」といった言葉が似合う南欧ですが、いざ自宅の外観づくりに取り入れようと思うと、
「何が必要?」「イメージと違う」といったことになりかねません。
そこで今回は南欧風の外観について解説します。
南欧風住宅の特徴を知ることで、色や素材の使い方のイメージができます。
南欧風の外観をデザインするポイントもご紹介しています。
ぜひ素敵な南欧風外観づくりの参考にしてくださいね。
南欧風とは?
南欧とは、ギリシャ・スペイン・イタリア・フランス南部・ポルトガルなどの地中海リゾートも含めた南ヨーロッパのことを指します。
南ヨーロッパの気候は、夏の日差しが強く乾燥しやすいことが特徴です。冬は降水量も多くなります。
夏の強い日差しや冬の雨の日でも家の中で快適に過ごせるように、南ヨーロッパの住宅の外観は、気候にあった独特な特徴があります。
その独特な特徴をもつ住宅をイメージして建てられてた家を「南欧風住宅」と呼びます。
南欧風住宅と聞いて、オレンジや赤の屋根に白い壁を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
次の章では、具体的な南欧住宅の特徴をご紹介します。
南欧風住宅の特徴
まず、南欧風住宅の特徴をご紹介します。
南欧風住宅の主な特徴は以下の3つです。
- カラフルな屋根
- 塗り壁
- 木製のドア
カラフルな屋根
南欧風住宅ではオレンジや赤などの暖色系の瓦が使われています。
南ヨーロッパの住宅でもみられるように、西洋でも瓦は建築物の屋根に使われてきました。
「瓦」と聞くと、日本の伝統的な黒い瓦を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
南ヨーロッパで使われる瓦は素焼きの瓦で、レンガのような質感と色が特徴です。
瓦屋根は断熱性や通気性に優れているため、夏の強い日差しや冬の雨の日でも、室内を快適に保てます。
鮮やかな暖色系の瓦は、南欧風住宅の特徴です。
塗り壁
南ヨーロッパでは漆喰の塗り壁が主流です。
地中海の美しい青い海に映えるギリシャの白い壁の街並みが有名でしょう。
南ヨーロッパは夏の日差しが強いため、家の中に熱がこもらないように防ぐ必要があります。
そのため熱を反射する漆喰で仕上げた白い壁が普及しています。
また漆喰は「吸収する壁」と言われています。湿度を調整する機能もあり、カビの発生を抑える効果が期待できます。
夏の乾燥や冬場の湿度を快適に保つ工夫が、住宅の白い塗り壁からも感じられます。
木製ドア
南欧風住宅は木製の玄関ドアが印象的です。
木製のドアも断熱性の効果があります。
玄関ドアの素材からも、夏の暑さから室内を守る工夫がされていますね。
赤やオレンジの屋根瓦や自然素材の漆喰の壁とも相性がよく、住宅全体がナチュラルであたたかみを感じるられる外観デザインになります。
木製のドアは自然の風合いを残した茶色が多く使用されていまが、ホワイトやグリーンなど遊び心のある玄関ドアも、南欧風住宅では使用されています。
南欧風エクステリアにするデザインのポイント
南欧風住宅はカラフルな屋根、白い壁、木製の玄関ドアが特徴的でした。
では、南欧風住宅にあう玄関アプローチ、フェンスやお庭などの外観はどのようにデザインしたらいでしょうか?
ここでは、南欧風住宅にあるエクステリアのデザインのポイントをご紹介します。
エクステリアも、南欧のイメージである「あたたかさ」「陽気」「リゾート」などの言葉が似合うデザインが住宅の外観ともマッチします。
南欧風エクステリアのデザイン6つのポイントをご紹介します。
- 色づかい
- レンガ・石造り
- アイアン製の装飾
- アーチをつかう
- オーニング
- 植物
色づかい
南欧風住宅の色づかいは、暖色系とホワイト系を合わせています。
南欧風のイメージである「明るさ」「暖かさ」「陽気さ」を暖色系のレンガやテラコッタを使うことで表現できます。
また、フェンスの壁は白い漆喰や石灰岩の敷石など、リゾート感が出るようにホワイト系の素材をバランスよく配置することもおすすめです。
例えば、「フェンスは漆喰の塗り壁、玄関アプローチにはレンガを使用したデザイン」や、「コンクリート舗装の駐車場から玄関へのアプローチは自然な黄色みのある乱形石を使って明るい印象」など、色の組み合わせを楽しみます。
暖色系とホワイト系の色の素材を使って組み合わせると、より南欧風のデザインになります。
レンガ・石造り
南欧風住宅のエクステリアでは、レンガや石造を組み合わせてデザインします。
例えば、玄関前の階段には赤やオレンジの暖色系のレンガを使います。コンクリートでできたスロープの周りに、レンガでできた花壇を配置してはいかがでしょうか?
また玄関までのアプローチにレンガで道を型取り、ピンクや黄色みのある乱石系を敷き詰めるなど素材を組み合わせてデザインするのも、南欧風の外観になります。
レンガや石造りは、南欧風な色使いを簡単に再現できます。
素材を組み合わせて使うことで、いっそう南欧風のイメージに近づきます。
アイアン製の装飾
アイアン製の装飾をポイントとして使用すると、南欧風のイメージにグッと近づくでしょう。
アイアン製の装飾は、玄関やフェンス、妻飾りなどに使用します。
例えば、ブラックアイアン製の郵便ポストをお庭や玄関のワンポイント配置すれば、エレガントな雰囲気になります。
木製の玄関ドアとの相性もよく、取手や飾り窓にブラックアイアン製の装飾を使ったドアを選ぶのもいいでしょう。
さらに、曲線を用いたデザインのアイアン製のフェンスや手すりを使うと、より南欧風でおしゃれなデザインになります。
「どこか外観にポイントが欲しい」そんなときにも、アイアン製の装飾は活躍します。
アーチをつかう
南欧風住宅ではアーチを使った曲線美を、うまくエクステリアに取り入れています。
暖かみのある色使いやナチュラルなデザインにアーチを取り入れ、よりデザインに優しさや可愛さがプラスされます。
玄関周りの壁や玄関まで小道、フェンスや手すりなどにアーチ型を取り入れてみましょう。
曲線を使ったデザインのブラックアイアン製のフェンスは、外観を引き締める色使いとナチュラルな雰囲気がおしゃれです。
アーチを取り入れたデザインは、南欧のどことなくゆったりした時間の流れも感じるデザインになりますね。
オーニング
夏の強い日差しを避けるため、オーニングと呼ばれる小さな屋根の設置も、南欧風の外観を楽しめるデザインのひとつです。
ヨーロッパにあるカフェのテラスで、小さな屋根の下でお茶を楽しむ様子をテレビや旅行でみたことはないでしょうか?
その小さな屋根をオーニングと呼びます。
オーニングの下にテーブルや椅子を設置すれば、お庭を眺めながらティータイムなどの優雅なひとときを。
ウッドデッキの上にオーニングを設置すれば、お子様とのお庭遊びにも活躍します。
自宅にオーニングを設置すると、ガーデニングや家族とのひと時をより楽しめますね。
植物
植物も南欧風エクステリアのデザインには欠かせないでしょう。
壁や窓の下にフラワーボックスを設置したり、玄関アプローチに花壇を配置したり、
植物をうまく使った玄関アプローチは、自然豊かな南欧風なデザインになります。
オリーブの木をシンボルツリーにする、青々とした葉の中にピンクやブルーのカラフルな小花を楽しめる植物など、南ヨーロッパの雰囲気が出る植物選びもポイントです。
植物は、レンガやテラコッタに植えて並べて配置したり、壁のフラワーボックスに植えたり、配置にもこだわるとより一層南欧風のイメージに近づきますね。
まとめ
南欧とは、地中海リゾート、南ヨーロッパ地域のことを指します。
南ヨーロッパの特徴的な住宅をイメージしてつくられた家を「南欧風住宅」と呼びます。
南ヨーロッパは、夏の強い日差しや冬の雨の中でも室内で快適に過ごせるよう、素材を活用した住宅作りが特徴です。
瓦のオレンジや赤などの暖色や塗り壁のホワイト系を組み合わせた色使いが、色鮮やかでナチュラルなデザインがオシャレですよね。
南欧風住宅の特徴
- カラフルな屋根
- 塗り壁
- 木製のドア
南欧風住宅にあう外観づくりは、以下の6つのポイントを取り入れてみましょう。
- 色づかい
- レンガ・石造り
- アイアン製の装飾
- アーチをつかう
- オーニング
- 植物
レンガの赤やオレンジ、漆喰の白い壁などの特徴がある南欧風住宅。
素材と色を組み合わせると、オリジナリティのある個性的な南欧風の外観になりますね。
ぜひ、南欧風のデザインのポイントを参考に、ご自宅の外観づくりに取り入れてみてください。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。