外構アプローチデザインのポイントは?よくある後悔も紹介
エクステリアで最も目立つポイントは、アプローチではないでしょうか?
通りすがりの人からも目につきやすく、家族や来客が玄関までの通り道として利用するアプローチ。
誰もが見たり通ったりする場所だからこそ、おしゃれなデザインにしたいと思う人はたくさんいるでしょう。
そこで、今回は外構でポイントとなるアプローチについて紹介します。
最後には、よくある失敗例も紹介しているので、これからアプローチのデザインを考える予定の方は、ぜひ参考にチェックしてみてください。
アプローチってどこ?
アプローチと言われて、どの部分かすぐにピン!とわかる方はいるでしょうか?
アプローチとは、道路や隣との境界線または門から玄関までの道のりのことを指します。
駐車場スペースと一体化になっていたり、スロープや階段などをつけたりと、ご家族の暮らし方やエクステリアのデザインによって、その形状は異なります。
一般的には、境界線から玄関までの短い道のことをアプローチと呼んでいます。
アプローチにかかる外構工事費用はどのくらい?
アプローチにかかる費用はどのくらいでしょうか?
デザインや広さ、使用する素材によって、アプローチの工事費用は異なりますが、費用相場は約30万円〜60万円となっています。
スロープを取り入れる際は、状況によって土地の整備や撤去費用が必要なこともあります。
後悔しないアプローチのデザインの5つのコツ
おしゃれなアプローチに仕上げる際に、知っておきたいアプローチのデザインのコツを紹介します。
これからアプローチのデザインを考える方は、参考にご覧ください。
アプローチの幅・形状
まず、アプローチの幅を確認しておきましょう。
幅が狭すぎるアプローチは、人と人がすれ違う際や傘をさして歩く際に不便さを感じてしまいます。
そこで、アプローチの幅は最低でも1.2m程度を検討してみることがおすすめです。
広さや使用状況によって最適な幅も異なるため、玄関アプローチを使用するシチュエーションをイメージしながら考えてみてください。
次にアプローチの形です。
玄関アプローチは、曲線状にすることがおすすめです。
門から玄関まで直線でつなぐより、曲線でつないだデザインはおしゃれさや防犯性が高まる点がメリットです。
曲線でつなげることで、奥行きが出るため空間に広がりが生まれます。
また、直線よりも曲線の道は、不審者が侵入しづらいと言ったメリットがあります。
高低差を意識する
さらに、デザインに奥行きをつけるために、高低差を意識してみてください。
例えば、背の高い木と低い位置にあるポスト、その間の高さのフェンスなど、高低差の感じるデザインは立体感があるでしょう。
バランスよく高低差を意識して、アプローチをデザインし空間をうまく使うことがおすすめです。
自宅の外観とデザインを合わせる
自宅の外観と合わないデザインのアプローチは、自宅全体のデザインが損なわれてしまいます。
例えば、スタイリッシュでシンプルな住宅のデザインに、レンガや漆喰を使った南欧風の門やアプローチは自宅外観にまとまりが感じられないでしょう。
自宅の外壁とアプローチに使用する色合いを揃えることで、全体的に統一感のある自宅が完成します。
素材選び
玄関アプローチに使われる素材はたくさんあります。
- レンガ
- 敷石
- コンクリート
- 芝
- 枕木
- タイル
- 砂利
和風なアプローチに仕上げたい場合、敷石や化粧砂利を使うデザインもあるでしょう。洋風なデザインに定番のレンガと植栽を組み合わせて、自然な優しさを感じるアプローチに仕上げることも可能です。
使用する素材により、デザインが決まることはもちろん、予算やその後のメンテナンスのしやすさも変わります。
素材の特徴をよく見極めアプローチに使うことがおすすめです。
玄関アプローチに使われる素材については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
あわせてご覧ください。
機能性
スロープや手すりなど、必要な機能についても検討してみましょう。
スロープや手すりがあると、年配の方や介護が必要な世帯には便利なアプローチになります。
また、ベビーカーや自転車を使う際にもスロープは便利です。
デザイン性の高い手すりを採用すれば、機能性だけでなくおしゃれなスロープになるでしょう。
スロープは、必要になってから設置するケースもありますが、最適な勾配を保つためには十分なスペースが必要です。
リフォームの際の大規模な工事を避けるために、アプローチを作る際は、スロープを検討していることを相談しておくといいでしょう。
アプローチのよくある失敗例
最後に、アプローチのデザインでよくある失敗例を紹介します。
おしゃれだけどちょっと不便。そんなアプローチを作らないために、失敗例を参考にアプローチのデザインを考えてみてくださいね。
プライバシーを考えたデザインにすればよかった
素敵なデザインのアプローチだけれど、外から家の中が見えてしまう。というケースもあります。
先述したように、アプローチは曲線で作ることがおすすめです。
直線的なアプローチは、玄関扉を開けると外部に家の中が見えてしまう場合があります。
門と玄関の位置をずらす、植栽で見えにくくするなどの工夫を取り入れることで、プライバシーにも配慮したアプローチになります。
バリアフリーのアプローチにすればよかった
アプローチを作った時は元気な家族も、歳をとって階段の上り下りが大変と感じたり、怪我をした際に階段が不便と感じることはあるでしょう。
また、後からスロープをつけたい場合、スロープ設置場所の確保と整備が必要になります。
その分費用もかかるため、初めからスロープや手すりをつけて、バリアフリーに配慮したアプローチにすればよかった。という声もあります。
駐車場と玄関まで雨に濡れないように作ればよかった
駐車場がある場合、玄関までの導線が不便と感じることがあります。
普段は、なんとも思いませんが、特に天候の悪い日の車の乗り降りに不便さを感じる人がいます。
- カーポートから玄関まで行く際に、一度屋根のないところを通るので濡れてしまう。
- 駐車場から玄関まで、距離があり雨の中重い荷物を運ばなければならない。
とアプローチ完成後に不便と感じることがあります。
駐車場から玄関まで濡れにくい導線を考えてデザインすることがおすすめです。
素材選びを慎重にすればよかった
おしゃれにしたいあまり、素材の耐久性や水はけなどをチェックしないケースによくある後悔でしょう。
例えば、生命力の感じる青さが魅力の天然芝ですが、雑草処理や草刈りなどメンテナンスも必要です。おしゃれなタイルも多いですが、雨の日は水はけが悪くすべって危ないシーンもあるかもしれません。
天然の枕木は、風合いもありおしゃれなアイテムとして人気です。一方で、腐食や害虫による劣化が心配な素材でもあります。
使用する素材の特徴は、デザイン的な特徴だけでなく耐久性やメンテナンスの頻度なども確認してみましょう。
日々の生活に負担が少ない素材を選ぶことが、後悔しないアプローチを作るポイントの一つです。
夜間のことを考えて作ればよかった
アプローチをデザインする際に、夜間についてよく考えないままデザインしてしまうケースがあります。
こんなデザインがいいと頭にイメージする際は、多くの人が天気のいい晴れの日をイメージするのではないでしょうか?
アプローチは、日々使用する場所です。もちろん夜間に帰宅した際に、通ることもあるでしょう。
その際に、周りの街灯の光が感じられなければ、真っ暗な中を歩くことになり転倒の危険もあります。
同様に雨の日についてもイメージしてみましょう。
このように、晴れた明るい日中だけでイメージしデザインするのは、後悔する原因の一つです。
さまざまなシチュエーションを考えてデザインすることで、後悔しないアプローチに仕上がります。
まとめ
外構のアプローチとは、道路や境界線、門から玄関までの小道のことをさします。
人の目につきやすく、家族が毎日使用するアプローチは、デザインにもこだわりたい箇所でしょう。
アプローチの形状や素材と自宅外観に合わせて、統一感のあるデザインがおすすめです。
家族の利便性や将来を考慮して、スロープや手すり、階段の数や幅も気をつけたいポイントです。
ぜひ紹介した失敗例を参考に、ご家族とライフスタイルにぴったりのアプローチのデザインを考えてみてくださいね!
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。