エクステリアのリフォームにはどのくらいかかる?費用について解説
家の第一印象が決まる部分である「エクステリア」。エクステリアは一度施工したらメンテナンスフリーだと思っていませんか?実はエクステリアも住宅の内装や設備と同様に、定期的なメンテナンスやリフォームが必要です。
修繕時期にさしかかったとき「どのくらいの費用がかかるんだろう」と、心配になりますよね。今回はエクステリアのメンテナンスやリフォームについて心配になっている方のために、修繕費用や目安について紹介します。
エクステリアにもリフォームが必要!
住宅の内装や水回り設備などは、10年を目処にリフォームをする方が多いですよね。前述したように、エクステリアも住宅の内装や水回り設備と同様にリフォームが必要です。エクステリアは内装よりも人目につく機会が多いので、リフォームをすることで家全体のイメージを美しく保つことができます。
エクステリアのリフォーム時期は、コンクリートやレンガ、タイルなどの使用している素材によって異なりますが、10〜15年程度を目処に行います。
また、住宅団地や住宅街に住んでいる方は、同じ時期に新築した近隣の住宅に合わせてリフォームをすることが多いようです。
エクステリアの耐用年数については、こちらの記事に詳しくまとめています。
エクステリアのリフォームを考えたときに、一番気になるのが「費用」たと思います。次からは、リフォームにかかる費用についてお話します。
エクステリアのリフォームにかかる費用について
ここでは、
- 材料費
- 工事費用
- 諸経費
などのリフォームかかる費用をすべて含んだ「総額」別に、可能なリフォーム箇所を紹介します。
50万円以下でできるリフォーム
予算50万円以下でできるリフォームは以下の通りです。
- アプローチ(コンクリート、タイル、砂利などの素材に変更)
- 門柱の設置
- 手すりやスロープの設置
- カーポートの設置(1〜2台用)
- 照明の設置
- 植栽の剪定
- バルコニーやベランダのリフォーム
- ウッドデッキの新設
- 目隠しフェンスの設置
予算が50万円以下でも、できるリフォームは意外と多くあります。アプローチはとくに来客が通る部分で汚れやすい箇所なので、優先順位は高いですよね。また、1〜2台用であれば駐車場にカーポートを設置することも可能です。
手すりやスロープも50万円以下で設置することができます。手すりやスロープは介護目的の設置であれば介護保険が適用され、市町村から「補助金」が支給されます。補助金の金額は「20万円まで」と決められていることが多いですが、市町村によって異なるため受給資格や支給額も併せて確認しておきましょう。
庭にウッドデッキを新設する費用は、大きさや素材を何にするかによっても異なりますが、人工木であれば「40万円程度」。天然木の場合は「35万円程度」となっています。ウッドデッキの場合は材料費よりも工事費用が高額になることが多いです。
照明の設置や植栽の剪定は、他のリフォーム箇所に比べて費用がかかりません。選ぶ照明や植栽の多さによっても異なりますが、10万円程度をみておきましょう。
100万円以下でできるリフォーム
では、予算をグッと上げて50〜100万円でできるリフォームを見てみましょう。
- フェンス、塀の設置
- サンルームの設置
- カーポートの設置(3〜4台)
予算を100万円まで上げると、大がかりなリフォームも行うことができます。フェンスや塀のリフォームや新設、サンルームを設置することも可能です。
サンルームの大きさは標準タイプのものであれば、1.5間(273cm)×6尺(178.5cm)の広さのものを設置することができます。洗濯物を干す目的であれば丁度いい広さですが、テーブルやイスを置いて過ごす空間としては少し窮屈に感じるかもしれません。
カーポートは3〜4台分が収容できる、ワイドタイプのものを設置することができます。ただし、積雪用や耐風用などの特殊なカーポートは高額になるため、3〜4台分の大きさになると100万円を超えてしまう可能性があります。
100万円以上かけるのなら
100万円以上かけるときに可能なリフォームは、以下の通りです。
- サンルームの設置
- 積雪用や耐風用のカーポートの設置(3〜4台分)
100万円以上かけるのなら、居室としても機能する広々としたサンルームや、特殊なカーポートを設置することができます。
また、エクステリア全体のリフォームをすることも可能です。敷地周りにフェンスや塀を設置し、アプローチをリフォーム。庭全体のガーデンプランニングまで、エクステリア全体をリフォームすることができます。
「エクステリアを一掃して、すべて違うものにしたい」という方は、100万円以上の費用を見ておきましょう。
エクステリアはどれくらいでリフォームが必要なのか
エクステリアのリフォーム費用についてお伝えしてきましたが、一体どのくらいまで劣化したらリフォームが必要になるのでしょうか。ここでは、エクステリアのリフォーム目安について説明します。
ヒビ割れてしまったとき
外壁やアプローチの素材、塀、駐車場などがヒビ割れを起こしてしまったときには、リフォームが必要です。とくに外壁にヒビ割れが入ってしまうと、そこから雨水や水分が侵入してさらに劣化が進んでしまいます。
また、塀のヒビ割れも放置するのは危険です。ヒビ割れた塀はとても脆くなっており、地震や強風によって倒壊してしまう危険性があります。塀の倒壊は通行人に危害を加えることもあるので、塀にヒビ割れを見つけたら早めに修繕をしてください。
腐食してしまったとき
アプローチやウッドデッキ、フェンスに使用している木材やレンガが腐食してしまったときにも、リフォームをおすすめします。天然木やレンガの腐食は経年劣化による見た目の変化を楽しむこともできますが、腐食してしまうと見栄えが悪くなってしまうからです。
また、ウッドデッキに天然木を使用した場合、腐食したまま放置しておくと、最終的には木が崩れてボロボロになってしまいます。エクステリアに天然木やレンガを使うのなら、定期的なメンテナンスを視野に入れておきましょう。
部分的なリフォームは50万円あればできる!
この記事では、リフォームの費用についてお伝えしてきました。アプローチのリフォームや門柱の設置、ウッドデッキの新設などの部分的なリフォームであれば50万円あれば十分可能です。
カーポートやサンルームの設置のように大がかりなリフォームになると、50万〜100万円程度と費用は高額に。エクステリア全体をリフォームするときには100万円以上の費用がかかるとわかりました。
どの部分にリフォームが必要なのか、取捨選択しながらリフォーム箇所を決めましょう。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。