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何年が寿命?エクステリアの耐用年数について

住宅は10〜15年程度でリフォームが必要だと言われていますが、エクステリアの耐用年数が何年程度かご存知ですか?耐用年数とは、資産を使用することができる「期間」のことです。

今回は、エクステリアの耐用年数の基礎知識をはじめ、素材別の耐用年数を説明します。最後には、エクステリアを長持ちさせる「コツ」も紹介するので、最後まで目を通してみてくださいね。

エクステリアの耐用年数とは?

冒頭で説明したように、耐用年数とは資産を使用することのできる「期間」のことです。資産に対するおおよその耐用年数は、商品メーカーではなく「国税庁」が定めています。

ここでは、耐用年数や減価償却の意味、耐用年数と資産の実際の「寿命」について確認していきましょう。

耐用年数は国税庁が定めている

資産を使用できるおおよその期間である「耐用年数」は、国税庁が定めています。耐用年数に似た言葉で「耐久年数」というものがありますが、耐久年数は商品メーカーが独自に公表しています。意味は耐用年数と同じで、「商品が問題なく使えるであろう期間」のことです。

同じ意味ではありますが、耐用年数は「法的に定められた年数」で耐久年数は「メーカー独自の期間」だと覚えておきましょう。

減価償却とは?

耐用年数とセットで聞く言葉、それが「減価償却」です。減価償却は資産を購入した費用を1度で処理せず、分割して経費として処理するルールのことです。

たとえば、事業所の外構費用に500万円かかったとします。その500万円を1年で経費として処理せずに耐用年数で除して、数年に渡って処理する方法が「減価償却」です。

耐用年数と実際の寿命について

国税庁が定めている耐用年数ですが、外構の「寿命」とは異なります。資産の寿命は「経済的耐用年数」といって、資産が使用できなくなり、取り除かれるまでの期間のことです。

経済的耐用年数(寿命)は、耐用年数よりも長くなることもあれば、環境によっては短くなってしまうこともあります。次からは、外構の素材別の耐用年数について説明します。

素材別の耐用年数と寿命について

国税庁が定めている耐用年数は、外構の素材によっても異なります。ここでは、素材別の耐用年数と経済的耐用年数(寿命)について説明します。

耐用年数の詳細については、以下国税庁のホームページを参照ください。

国税庁HP:主な減価償却資産の耐用年数表

鉄筋コンクリートの耐用年数と寿命

外構部分に使用されることが多いコンクリートの耐用年数は、以下の通りです。

  • 鉄筋コンクリート塀:30年
  • コンクリート舗装:15年

耐用年数に対する寿命ですが、コンクリートの場合は妥当だと言えます。しかし、コンクリート内部にある鉄筋の寿命は「20年程度」なので、鉄筋が腐食してしまうとコンクリートがヒビ割れてしまうことも。

ヒビ割れ部分を放置しておくと、コンクリートの寿命まで短くなってしまいます。少しでもヒビ割れが見られたら、すぐに修繕工事を行いましょう。

また、コンクリート舗装の寿命は駐車場にする場合は「15年程度」ですが、アプローチや庭の場合は駐車場よりも寿命が長くなります。

レンガの耐用年数と寿命

レンガの耐用年数を見てみましょう。

  • レンガ塀:25年
  • レンガ敷き:15年

レンガの耐用年数と寿命も妥当です。レンガは劣化の早い素材。雨水や霜によってカビや苔が生えてしまったり、欠けてしまったりすることが多いです。そのため、環境によっては耐用年数よりも寿命が短いこともあります。

とくに見栄えを気にする場合は、定期的な修繕や取り替えが必要になるでしょう。

金属の耐用年数と寿命

ここでいう金属は、「アルミ・アルミ鋳物・鉄・スチールメッシュ」のものを指しています。フェンスに使用されることが多い金属素材の耐用年数ですが、「10年」と意外と短いのです。実際の寿命も10年程度と、耐用年数と変わりません。

ただし、アルミフェンスは強風による外的要因で破損しない限りは「半永久的」に持つと言われています。

一方で、鉄のフェンスは雨水でサビてしまうので、耐久性がありそうですが意外と耐用年数が短いのです。一部分がサビてしまうとそこから腐食が広がり、あっという間にサビまみれに…海岸部などの潮風が当たる家ならば腐食も早く、寿命はさらに短くなってしまいます。

木材の耐用年数と寿命

家に温かみを与えてくれる木材は、カントリー風やナチュラルな住宅と相性がいいですよね。そんな木材を使ったフェンスの耐用年数は「10年」です。しかし、木材の寿命は10年よりも短いと言われています。

寿命が短い理由は雨水によって腐食したり、湿気でカビや苔が生えてしまうからです。また、木材はシロアリの被害を受けることも考えられます。これらの要因によって、寿命は10年も持たないとされているのです。劣化の早いものだと設置から1年で腐食が見られることも。

劣化を防ぐためには、ペンキを塗り替えるなどのこまめな手入れが必要です。

寿命をできるだけ長くするためにはメンテナンスが必須

耐用年数と寿命は使用環境や場所によって多少は差があるものの、ほとんど同じであることがわかりました。ですが、高額になりやすい外構素材。できれば長持ちさせたいですよね。

アルミやスチールなどの金属フェンスは、メッキ加工を施すことで寿命を伸ばすことができます。しかし、外構素材を長持ちさせるためには、やはり「定期的なメンテナンス」が必須です。

木材の場合は先ほども説明したように、定期的に塗装をすることによって腐食の進行を防ぐことができます。コンクリートもヒビ割れを見つけたときにすぐに修繕すれば、使い続けることができます。

定期的なメンテナンスを行うためには、「アフターサービスが手厚い業者」に依頼することが大切です。外構工事をする際には、アフターサービスの内容によってエクステリア業者を選びましょう。

初期費用は他の業者に比べると少し高くなってしまうかもしれませんが、修繕費用を含めたランニングコストから見れば、おトクになる可能性が高いからです。

まとめ

今回は、エクステリアの耐用年数についてお話ししました。耐用年数は減価償却をする際に使用する年数ですが、経済的耐用年数(寿命)とあまり差がないことが分かりましたね。

けれど、定期的なメンテナンスを行なっておけば、耐用年数よりも長持ちさせることができます。外構工事の際には、アフターサービスが手厚い業者を探しましょう。

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