庭木に使われる竹の種類は?竹を使ったアイデアも紹介
「お庭に竹を使いたい」
「竹にはどんな種類がある?」
空に向かってまっすぐと伸びる竹は、世界に1300種類あると言われています。そこで今回は竹の種類について紹介します。竹は、竹垣として活用されたり、植栽としてお庭を彩ったりとお庭作りでもさまざまに活用されています。竹取物語など、昔から親しまれてきた竹ですが、和風のお庭デザインだけでなくモダンなデザインのお庭にもおすすめです。
竹を使ったお庭デザインをお考えのかたは、ぜひ竹の種類やアイデアを参考にしてみてください。
竹の基本知識
竹林や竹細工など、身近に感じる竹ですが、改めて竹について紹介します。竹と笹の違いやお庭でのメリットなど、竹の特徴を知ることで、竹を取り入れたお庭作りに役立つでしょう。
竹と笹の違い
竹と笹の違いをご存知でしょうか?実は、明確な違いはありません。一般的には、見上げるほど背が高く成長するものを竹、背が低いものを笹と区別されています。
また、稈鞘と呼ばれるたけのこの皮が成長とともになくなるものが竹、稈鞘が残り続けるものが笹といった違いもあります。
しかし、中には背の低い竹や名前に竹が入っているものもあるなど、簡単に見分けのつかないものが多く存在します。竹と笹の違いはあれど、はっきりと区別することは難しいでしょう。
竹と環境への影響
竹は、成長がとても早いことが特徴です。その成長速度は、数ヶ月で立派な竹林ができるほどです。そのため、サステナブルな資源としても注目されています。さらに、竹で作られた竹製品は長期間使えるアイテムとして活躍したり、ブラスチックの代わりに竹が使われたりと環境にやさしい素材としても注目されています。
目隠し効果も
お庭に竹を取り入れた場合、デザインのアクセントになるだけでなく目隠し効果も期待できます。竹を使った竹垣やフェンスなどは、和風のお庭の目隠しのアイテムとしておすすめです。自然素材のため通気性もよく、人工的な素材と比べると、見た目の圧迫感も感じにくいでしょう。
竹の種類
ここでは、主な竹の種類について3つ紹介します。
・モウソウチク
・マダケ
・キンメイチク
冒頭でも述べたように、実は世界に1300種類、そのうち日本には600種類の竹があると言われ、たくさんの種類がある竹。その中でよくお庭に使われる3種類と他に人気の種類をまとめて紹介します。
モウソウチク(孟宗竹)
モウソウチクは、大型の竹で高さ22mまで成長します。竹の直径は18cmと国内最大級と言われます。日本の代表的な竹の一つですが、中国から伝わり広まったと言われ、たけのこは春の味覚として楽しまれています。
マダケ(真竹)
マダケも、大型の竹です。モウソウチクとは異なり、日陰や寒さに強く、日本に昔から自生しています。高さは20m前後まで成長し、直径は5cmとモウソウチクに次ぐ大きさです。たけのこは、苦味があり市場に出回ることは少ない種類ですが、竹細工などによく活用されています。
キンメイチク(金明竹)
キンメイチクは、マダケが突然変異してできる品種で、あまり自生していません。黄色と緑が交互に入った鞘、白や黄色の模様の入った葉など、見た目が美しいことから、お庭によく使われる竹です。突然変異で現れる竹のため、観賞用に品種改良されているものもあります。
その他の人気種類
クロタケ(黒竹)
クロタケは、その名の通り黒い色が特徴の竹です。海外ではブラックバンブーと呼ばれるなど、人気があります。お庭では観賞用として親しまれ、竹細工などにもよく使われています。
シホウチク(四方竹)
細い鞘が特徴のシホウチクは、繊細な見た目とたくさんの葉が柔らかい印象を与え、お庭に使う竹として人気があります。成長すると5m前後になりますが、お庭に植えたり鉢植えなどお庭に使いやすい大きさも人気の理由です。
竹の選び方
さまざまな種類がある竹ですが、どのように選べば良いでしょうか?ここでは以下の2つのポイントを紹介します。
・お庭デザイン
・環境
お庭のデザイン
理想とするお庭デザインに合わせて、竹を選ぶことがおすすめです。竹と言えば、竹垣や竹林など和風のお庭デザインを連想しますが、モダンなデザインにもおすすめです。
また、直接お庭に植える際は、シンボルツリーとしてアクセントにもなります。砂利やライトなど、他の素材と組み合わせることで、おしゃれなお庭になるでしょう。
環境
他の植物と同様に、竹にあった環境があるかチェックしましょう。お庭に竹を使う際は、お庭の日当たりやお住まいの気候などに合わせて選ぶことがおすすめです。寒さに強い・弱いなど竹によっても特徴があるため、美しい景観のお庭を保つために、お庭の環境にあった竹を選びましょう。
竹をお庭に取り入れるアイデア
最後に、竹をお庭に取り入れるアイデアを紹介します。一般的に、竹垣や竹林としてお庭に活用されるケースもありますが、近年では、竹は鉢植えやシンボルツリーとしても人気があります。また、竹だけではなく、竹製品をお庭に取り入れることもおすすめです。
竹垣や竹林
日本の庭園でよく見かける竹垣や竹林。竹を使ったアイデアとして一般的ではないでしょうか?竹垣にもさまざまなデザインがあり、好みのデザインを使うことでオリジナリティのあるお庭作りに役立ちます。
竹垣は、竹の自然な雰囲気を感じられ、自然な劣化による色の変化も楽しめることが特徴です。また、自然素材ならではの光の反射により、天候や照明の当て方を工夫することで、さまざまな見え方を感じます。
竹製品
竹垣なども竹製品ですが、ししおどしなど竹を使ったアイテムをお庭に取り入れることで、より簡単に竹の雰囲気をお庭で楽しめます。その他には、竹を使った照明アイテムやプランターのような小物類など、さまざまな竹製品があります。
鉢植え
竹を鉢植えにして楽しむこともおすすめです。鉢植えのメリットは、好きな場所に移動できることや小さいスペースでも竹を使ったお庭デザインを楽しめます。鉢植えした竹をいくつか並べたり、プランターのデザインと竹の組み合わせによって、デザインの幅も広がります。
シンボルツリー
竹をシンボルツリーとして、お庭のアクセントに活用するアイデアです。砂利や次に紹介するライティング、など他の素材と組み合わせることで、より目をひくデザインができます。
ライトアップ
竹をお庭に植えるだけでなく、照明を使ったライトアップもおすすめです。ライトアップすることで、竹の存在感が増し、印象的なお庭が作れます。
他の植物と組みあわせる
他の植物と組み合わせることで、さまざまな印象のお庭になるでしょう。例えば、リゾート風をイメージさせる植物と竹を組み合わせることでアジアンリゾート風なデザインになります。
まとめ
実は、竹は世界に1300種類あると言われるなど、たくさんの種類があります。
その中でも、日本に昔から自生しているものや中国から伝わったものだと、現代では複数の種類の竹が観賞用や食用として親しまれています。
お庭に竹を取り入れる際は、デザインやお庭の環境を考慮して竹を選ぶことがおすすめです。また、竹林や竹垣などの和風なデザインだけでなく、すっきりとした竹の印象が
際立つ、鉢植えや照明、他の素材と組み合わせるなど、さまざまなアイデアでお庭作りを楽しめることも竹の特徴です。
成長スピードが早く、竹をお庭に取り入れることをためらう方もいるかもしれませんが、アイデア次第でお庭に取り入れることが可能です。お庭に竹を取り入れてみたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。